水害

現在、九州北部では雨による甚大な被害が発生している。まだ雨が降り続いている状況のため、まだ避難指示が続いている。人的な被害も多く、連日の報道で胸が痛む。 2014年には広島北部を集中豪雨が襲い、住宅地背後の山が崩れ大規模な土石流が発生した。それにより、77名の方が犠牲になった。

気象庁からは 特別警報 という言葉を聞く事が多くなり かつて経験のした事のない大雨 という言葉もよく聞く様になった。今回の九州北部の大雨も広島北部の大雨も、連続して積乱雲が発生して一カ所に大量の雨を降らせるという バックビルディング現象 が原因とされている。 温暖化による影響なのだろうか? 梅雨の末期には大雨が降ると言われているが、かつて経験のない大雨が毎年更新されている様に思える。

自分の住んでいる地域でも水害があった。

   
同じ米代川水系の、能代地区と二ツ井地区の堤防が決壊した。

1972年7月9日 午後1時過ぎに、中川原堤防が決壊をしました。当時は、7月7日〜9日の朝まで雨が降り続いてました。9日の日中は晴れていたので峠は越したと安心していたが、午後の突然の決壊に驚きました。上流域の降雨が容赦量を越え、それの影響が下流域に出た事によるものでした。避難は前日に済ませていたので、決壊の知らせを聞いて見に行った時には水流の強さに恐怖を感じたのを覚えています。木材工場にあった丸太が流れ出し、家にぶつかる等の被害もかなりあったと聞いています。自分の家は幸いにガラス戸が一枚割れただけで済みましたが、水が天井のすぐ下まで届いて家中が泥だらけでした。12〜3年前にリフォームをしたので痕跡を見る事は出来ませんが、それまではいたる所に痕跡が残ってました。

当時の統計によると
家屋の浸水・倒壊・流出・・・・・10,951戸
田畑の浸水・・・・・・・・・・8,288ha
幸いにも死者・負傷者はありませんでした。

それ以降の避難指示は、2007年9月17日の阿仁地区の水害の際にありました。
当時の統計によると
死者1名・負傷者5名・行方不明者1名
家屋の倒壊・流出・・・・・224戸
家屋の浸水・・・・・・・・・・636戸
田畑の浸水・・・・・・・・・・2,640ha
下流域でも危険水位を越えたために、能代でも17日の早朝に避難指示が出ました。安全な場所でずっと水位を観察してましたが、午前中には水位も落ち始め安堵しました。

バックビルディング現象は、条件が揃えばどこでもおこる可能性がある。山を切り開いた新興住宅地では、山の崩壊による土石流がおこる可能性があるので特に被害が大きくなる様に思う。
自分の住んでいる地域の堤防は、決壊以降に大きくした。昔の様に水害は起きないと言われているが、雨が続くと心配になり堤防に水位を確認しに行って来る。堤防が丈夫になった分、もし決壊する様な事になった場合の被害は当時よりもっと大きくなると思われる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました