今年初★キンダケ採り

去年は一度も行かなかったが、今年は初のキンダケ採りに行って来た。
降圧剤を飲み始めてから、血行不良のせいか腰痛が出る様になった。そして、その改善のために毎日運動をする様にした。 その効果もあってかだいぶ腰痛も治まり、湿布無しでも生活が出来る様になった。 今回は、運動を兼ねキンダケを採りに行く事にした。 ダラダラ歩くだけなのであまり運動の足しにはならないと思うが、全く体を動かさないよりは良いだろう。本当は夜明けと共に行くのがベターなのだが、「あまり採れないだろう」と思うと少し億劫な面もある。朝から雨が降っているためあまり人も来ていないだろうと思い、8時半頃に家を出た。

キンダケ採りは、浅内のロケットセンターの辺りに採りに行く事が多い。その場所に着くと、数台の車が止まっていた。いつもに比べると少ない人出だ。 雨のせいだろうか? それとも、今年のキンダケの生育は悪いのだろうか? という不安も出てくる。
キンダケを採る場所に、発電用の風車が数基建った。去年はその工事中であったため、一度もキンダケ採りに来なかった。今回来てみると、何か環境が変わった様な気がする。運動の足しに来たつもりで、松林の中に入っていった。一時間半程歩き回ったが、予感通りあまり成果は無かった。

キンダケが希少化して随分経つ。
自分の親が採りに行っていた頃は、ボコボコとあっちこっちに生えていたそうだ。その後乱獲がたたってか、今ではキンダケよりも採る人の数の方が多いとまで言われる様になった。
その希少性から市場では高値で取引され、それを商売にしている人もいる。 先日 産直で見掛けたら、100g位入りが500円で販売されていた。

キンダケを中々見付ける事が出来ないのは、松葉の下に隠れていたり砂の中に埋もれていたりするためです。

  

そのため、松葉を寄せるための専用の道具を使っている人も多い。

  

熊手で一気に松葉を寄せている人も前までは見掛けたが、今はどうなんだろう。
中には砂地も一緒に掘って、キンダケを根こそぎ採る人もいる。その結果、松林が荒らされる事になる。こんな事をするのは、能代衆だけではないだろうか。他の地域に行ってもこんな光景を目にするが、能代衆の仕業ではないだろうか。 能代衆が入るとその地は不毛の地になってしまい、そこの地域の人達に嫌われる。

  

大きいキンダケを見付けた。地表に出てから人に見付からなかったのだろう。そのキンダケは、ナメクジやワラジムシに半分以上食べられていた。そのキンダケの辺りを探すと、他に3ヶの少し大き目のキンダケを見付けた。
キンダケ四兄弟に名前を付けた。
虫に食われたモノが一番最初に出て来たモノだろう。 だから「金太郎」。 次に傘を開いたモノが「金子」。残りの二つが「金次」「金男」。 収穫が少なかったから、全てのキンダケに名前を付けてプロフィールを書けそうだ。
収穫が少なかったから、他の場所もハシゴしてみた。

かつてよく行っていた場所だが、草がボウボウで人の入った気配がない。すでに枯渇してしまったのかもしれない。 もう一カ所は、人の入った気配はあるがキンダケを採取する事は出来なかった。 熊手によるものだろうか?踏み付けによるものだろうか? キンダケが破壊されていた。 とりあえず、細々と生き残ってはいるようだ。数年前まではおもしろい様に採れていた場所だったが、今では期待をする事が出来なくなった。
尿意をもようしたので
「これを栄養にして育ってくれ!」と、松の木の根本に放尿した。

キンダケは全国に存在していると思うが、キンダケに特別な思いを持っているのは秋田県人だけかもしれない。同じキンダケでも、内陸部の土に育つキンダケは足が長くヒョロっとしたキンダケだ。海岸部の砂地に埋もれるキンダケは、ずんぐりしている。そして、歯ごたえがあって美味しいと思う。 きりたんぽには舞茸が定番だが、キンダケの採れる時期にはキンダケの出汁で食べる家も多いと思う。
きりたんぽを食べたいから食べるのではなく、
「キンダケが採れたから、今日はきりたんぽにしよう!」が、家の定番だ。

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