レーザープリンターの故障 〜修理を試みる〜

現在、NEC PR-L5600Cというレーザープリンターを使っている。

インクジェットプリンターの需要の方が多いと思うが、インクジェットの場合は長い間使わないと、インクの目詰まりが起きてしまう。それが原因で、これまで2台のインクジェットプリンターを壊した。年賀状の時しか使わない事もあるので、時々稼働させればいいのだがついつい放置してしまう。 その点レーザープリンターはその可能性が低いので、8年程前からレーザープリンターを使用している。

そのプリンターが印刷出来なくなった。モノクロは大丈夫だが、カラー印刷が出来ない。

マゼンタが印刷されないため、全体的に黄色っぽいカラー印刷になる。

その原因となったのが「互換トナー」だ。純正を使っていれば間違いは無いのだが、純正だと4色で20,000円前後する。その値段だと、新しいレーザープリンターが1台買える。その点互換トナーであれば、その1/5程の値段で購入出来る。 前まではリサイクルトナーというものを多く見かけたが、この頃は互換トナーが主流に感じた。

リサイクルトナーと互換トナーの違いとして、リサイクルトナーは純正の空カートリッジを洗浄し、それに自社のトナーを詰めた物。互換トナーは純正品をコピーしたカートリッジを作り、それに自社のトナーを詰めた物。と、認識している。リサイクルの方は純正のカートリッジであるから信頼性は高いが、部品の消耗等により壊れる可能性は高いと思う。一方の互換のカートリッジは新品であるが、材質や細かな部品等に信頼性が低い。心持ちリサイクルの方が信頼性があるが、随分と高くなった様な気がする。

今回問題となったのはマゼンタの互換カートリッジだが、装着する時に中々装着する事が出来なかった。それでも無事にはまり、印刷する事も出来た。それから数回使った時にトナー切れになった。この時点でトナー切れになるのは、物理的におかしい。装着の具合が悪いのかと思い外そうとしたが、今度は外れなくなった。そのため強引に外したら、赤いトナーが舞い上がりプリンターのあっちこっちに付着した。

 

再びカートリッジを装着したら、トナーは認識されたが印刷されなくなった。そればかりか、とんでもない音が鳴り始めた。

PR-L5600Cは、これでオシャカだろう! でも8年間使えたので、寿命と考えれば勿体無いとは思わなかった。 ならば、ダメ元で直してみようかと思った。仮に、直って使う事が出来たら儲けものだ!

中の状況が分からないので、まずは中を開けて見る事にする。

前カバーを外すネジが給紙カバーの下に隠れているので、給紙カバーを少し煽って外してからネジを外した。左右2本のネジを外したが、爪の様なモノで引っかかっているのだろう。そのため、前カバーは少し強引に引っ張って外した。すると上カバーを止めているネジが2本現れる。上カバーも前カバーと同様、何かに引っかかっているのか同様に外した。しかし、上カバーには細いケーブルがつながっているので注意が必要。カバーを外しても異常は見えないので、この状態でプリンターを作動させて見た。激しい音はプリンターの深部から聞こえてくるので、この状態では何が原因かは見えない。これ以上探るのは、全て解体するしかない様に思えた。しかし何の知識を持たない自分は、元に戻せる自信がなかった。そのため、耳に突き刺さる音は我慢する事にした。

次に、トナー側のカバーを開ける事にする。数本のネジがあったので、それを外すとカバーは簡単に外れた。 その中は、トナーまみれになっていた!

とりあえず、トナーを掃除機で吸い取りその原因を探る。ただ、トナー供給の仕組みが分からないので、どこをどう見たらいいのだろう?見た目には、どこも壊れている風には見えない。それでも、どこか違う場所はないか探ってみた。

 

これが原因だろうか? イエローの方は穴が開いている様に見えるが、マゼンタの方は何かが詰まっている様に見える。シアンとブラックも開いていた。この部品の役目を調べてみると、プリンターに供給されたトナーが、またカートリッジに戻って来る部分の様です。その事から考えられるのは、印刷の度にトナーはプリンターに供給されるが、カートリッジにトナーが戻らないためトナー切れになった。供給されたトナーがプリンターに充満し、カートリッジを外した際にトナーが舞い上がったのでは?という仮説に至った。しかし、なぜ印刷されないのだろう? という疑問が出て来る。

詰まった部分をこじ開けようとやってみたが、無理であった。カートリッジの一部が壊れて、穴を塞いだのだろうか?

カートリッジの方を見ても分からなかった。

トナーをセットする部分はもっと分解出来そうだが、プリンターの構造が分からないため素人がこれ以上先に進むと元に戻せなくなる可能性が高い。ダメ元でやっているが、ムダな労力は使いたくない。 結局、プリンターの症状は改善される事なく作業は終わった。

このプリンターは十分に元が取れたので、新しいレーザープリンターを購入する事にする。その内、構造を調べながら解体しようかと思っている。その時に、あわよくば直るかもしれない。

 

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