ブラウン管テレビを処分

2年程前までブラウン管テレビを使っていたが、そのテレビが壊れ保管をしていた。勝手に処分をする事が出来ないためです。

東芝 28ZB20 FACE(2001年製)、平面ブラウン管のテレビです。
「フラットスーパーブライトロン管」は、東芝が世界で初めて開発に成功したブラウン管であるといわれ、当時の価格を調べて見ると、機種は違うが「28Z1D」で18万円となっていた。今と比べると、昔のテレビはとんでもない高級品であった事が分かる。
テレビは「家電リサイクル法」によって、勝手に処分出来ない事になっている。回収された家電は解体されそれなりにリサイクルされると思うが、法律の大きな目的は不法投棄をなくす事だったと思う。
能代市の場合、テレビの処分は大館市で行う事になる。そのため、家電リサイクル券を購入し回収所まで運ばなければならない。 28型ブラウン管テレビの場合、2916円(増税があったので3000円位になったかもしれない)ブラス運送料。重いので運送料は高額になるかもしれない。だから、たぶん5000〜6000円位の処分費用になると思う。 捨てる物に、誰もがお金を払いたくないと思う。 自分はそうだ。 とはいえ、不法投棄をするわけにはいかない。そのためテレビを解体し可燃ゴミと不燃ゴミ、そして回収ゴミに分けて処分する事にした。冷蔵庫やエアコンであればフロンガスが含まれている可能性が高いので簡単に処分出来ないが、テレビであればその心配がないので大丈夫と思った。

中を開けて見ると、内部のほとんどをブラウン管が占め、少々の基板とスピーカーの組み合わせになっている。


28型であるが非常に重く、仕様を調べて見ると40kgの重さがあった。

重量のほとんどがブラウン管であるため、前面が重く重量バランスが悪い。そのためか持ち手が横ではなく後ろに付いており、テレビを体に付けて持ち手を持つと運び易かった。
分解自体は簡単に終わった。

テレビを解体する上で一番の問題はブラウン管である。 不用意に壊すと爆発するのでは? という心配があった。 youtubeでは、ブラウン管破壊の動画が幾つか投稿されている。

要は、ブラウン管の先の部分を少し壊す事で真空状態をなくし、安全に壊す事が出来る様です。

しかしネンカでビビリな自分はそれを信用出来ず、ブラウン管にダンボール箱を被せ先っこだけを少し出した。そうすれば、大爆発でも起きない限りは大丈夫だろうと思った。
先端に先の尖ったモノをあて、ハンマーで少しずつ叩いて行く。先端は薄いガラスで出来ているため、少々の力で割る事が出来た。すると、シューっと小さい音が聞こえ初め、やがてその音は段々と大きな音に変わっていった。ビビリな自分は「ヤバイ!」と感じ避難した。しかし、何事も起こらずその音はやんだ。後はブラウン管を出来るだけ細かく砕くだけです。以外にもブラウン管のガラスは厚く。1cm位はあった。

ガラスを割っていく中で、ハングル文字のシールを見付けた。
世界初の東芝のテレビが、韓国製のブラウン管を使っているのかな? と思った。

平面画面のブラウン管は正面がフラットであるため、このガラス板を何かに活用出来ないだろうか?と考えた。
そこで、周りのガラスを少しずつ叩いて割って、ガラス板として取り出そうと思った。しかし少し加減を間違えたのだろう、そのガラス板にはヒビが入ってしまった。 ディスクグラインダーを使えば、この部分をうまく切断出来たかもしれない。 割れて分かったが、正面のガラスは2cm程の厚さがあった。もっと慎重にやるべきであったと後悔が残る。

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分解する事によって出たゴミは、テレビのケース等のプラスチック類と、ブラウン管のガラス。あと、フレーム・ネジ類の鉄製、そして基板に分けられた。プラスチックの可燃ゴミは、市指定の袋で1袋にまとめる事が出来た。ガラス・フレーム等の鉄類は不燃ゴミとして処分する。不燃ゴミは重量があったため、3袋に分けた。それでも、処分費用は100円で済んだ。

基板・コード類は回収ゴミに出す。
基板の買取サービスがある様だが、家電の基板(茶色)は利用価値が低い様です。それでも少しはリサイクルのためになると思い、もっと貯めてから回収に出そうかと思っている。

この処分方法は、けして勧められる処分ではないとは思う。
準備から後片付けまで、6時間程の作業になった。手間を考えれば、処理業者に持ち込み処分した方が安いと思う人もいるだろう。しかし自分には、リサイクル料金がすごく高い様に感じた。
今後、大画面のフラットのブラウン管テレビを手に入れる事が出来れば、慎重にガラス板を取り出す事を考えている。

コメント

  1. 佐藤 より:

    初めまして、福島県いわき市の佐藤と申します。CRT/TV分解で検索していたら東芝のTV分解で見つけました。
    自分は同じ東芝の同時期に作られた、Face 36D 2500を解体できずに10年ばかり放置しております。震災時に箪笥の上から転落、破損してしました。何せ重量物なので簡単には移動は無理です。76kgもあります。同じ32インチの同社のTVは何とか自分で処分出来ましたが、36インチ型は別物です。w 業者に処分料を聞いたら、とんでもない金額の返事が有り、自分で解体を再開するに至りました。また画面側を下にして、フレコンバックに入れてCRTの破壊から入らねばなりません。このテレビ解体作業の9割方はブラウン管の処理ですね。基盤は全くのゴミですが、ヨークコイル類のコアや銅線類は無線家の自分にとっては宝です。
    ところで、フラットのガラス面ですが、自分ので良ければ何とかしてあげたいですが、切り出し方法が分かりません。以前の32型は大きなハンマーでコツコツ叩き割りました。とにかく重かったのを覚えています。

    • 666yasu 666yasu より:

      どうも、はじめまして。自分のブログに興味を持って頂きありがとうございます。
      ブラウン管テレビは、とにかく重いですよね。その重量のほとんどが、ブラウン管である事が分かりました。その中でも正面ガラスの部分が特に厚く、ブラウン管重量のほとんどを占めているのが分かりました。インチ数が大きくなると、正面のガラスの厚さも増してくると思います。 ブログにも書いてましたが、そのフラットなガラス画面を生かして何かに活用出来ないかと考えていました。しかし、ガサツなやり方のせいでその画面ガラスを割ってしまいました。機会があれば再チャレンジしたいと思っているのですが、残念ながらその機会は未だ訪れていません。
      ガラスの切断に関してですが、ガラス切断用の砥石がある様なので、ディスクグラインダーで切断しようと考えていました。しかしその技術は難しく、素人には困難かもしれません。ただ、自分だったらダメ元でやって見ようと思っております。ブラウン管ガラスの薄い部分であれば何とかなるのでは? と思ったからです。後は研磨などをして、安全な状態で平板として取り出せるのでは? と思っております。しかしやった事のない事ですので、成功の確率は低く全てがダメ元です。
      画面ガラスの厚さは20mm以上あるので、切断は不可能と考えております。不燃ゴミとして出すのであれば、割って出すしかないと思っております。 あの時以降まだ試していないので、参考にならない返答になった事を申し訳なく思います。何か良い方法が見付かると良いですね。

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