にわか百姓の憂鬱

5月から野菜作りを始めた。 とは言っても、小学生の時以来植物は育てた事がなく、野菜作りも極々小規模は試験的な栽培の様なモノだ。 誰でも簡単に出来そうなモノという事で、「ミニトマト」から始まり「キュウリ」「枝豆」「二十日大根」を育てている。 しかし、自分の「ほいど体質」「おべたふり気質」「めんけがり気質」等々が重なり、野菜栽培の経過がよろしくない。 とはいえ、風除室菜園を始めて初めて収穫する事が出来た。

最初に出来た2粒が、完熟と思われる状態になった。初物であるから、この2粒を家族3人で分けて食べた。甘い!! 初めてにしては、思いの外に良く出来たと思う。 ただ、酸味がないなぁ〜。前にこの品種を買って食べた時に甘みと酸味があって美味しいトマトと思ったが、少し以外であった。しかし、甘みだけは今までに味わった事のない甘さに感じた。 栽培の仕方なのだろうか?

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その後のミニトマトの成長を見ると、実がちゃんと付いて花も次々と咲き育ちが順調であると思っていた。しかし、先日の新聞にミニトマトが最盛期を向かえた事が載っており、その写真を見ると鈴成りの実が付いており自分のミニトマトとは歴然の差を感じさせられた。自分のモノと比べて見ると、ヒョロヒョロと背は伸びているが所々に実が付いているのみである。 今まで収穫した実はまだ数個であり、一度に収穫出来る量も1〜2個しか取る事が出来ない。 一番の原因と思われるのは、上に伸ばし過ぎた事だろう。本来であれば一定の所で切って上に伸ばすのをやめる様だが、そこに花が付きそうだと切るのがもったいなく思い伸びるにまかせていた。その結果、もう2mは越えていると思う。収穫が少ない原因に、落花が多い事もある。それが、水のやり方なのか肥料なのか良く分からない。

下の方へ、新たに2本の新芽が伸びて来ている。これが今後どの様に成長するか、今後に少しは期待をしている。

7月初め、きゅうりに病気が発生し農薬を用いた事で何とか回復して実を付けた。しかし、実が付き始めても大きくなる前に枯れてしまう。現在も4〜5本の実が膨らんで来ているが、不安な状態になっている。原因は、たぶん栄養不足だろう。病気になった葉を取ったため、少ししか葉が残らなかった。その分を肥料で何とかならないかと思ったが、やはり光合成が十分でないと育たないという感じがする。もしかしたら、キュウリの収穫は一本で終わるかもしれない。

1本は順調に成長したが、もう一本は曲がって成長して来た。「曲がっても良い!たくましく育って欲しい!」と願ったが、どうも枯れそうな雰囲気にある。というよりも、この株自体の成長が止まりそうな雰囲気にある。

もう一本の株に、初めてキュウリの実が付いた。この株の方は、まだ大丈夫そうな雰囲気がある。

枝豆は風除室で過保護に育てた事が原因なのか、モヤシみたいにヒョロヒョロと伸びた。

  

これが正常なのかどうか分からないが、茎が自分を支える事が出来なくて横に傾いて来ている。100均で良い物を見付けたので、これで茎を支え様子を見る事にした。 それからしばらくして、健気にも実を付け始めた。

実もだいぶ付いて来たが、茎は相変わらずヒョロヒョロです。店で売られている枝豆の茎は、これよりも何倍も太い。やはり育て方を間違った様です。 そんな中、数日前から葉が紅葉を始めた。秋の紅葉は嬉しいが、実が太る前の紅葉は今後に不安を感じる。

二十日大根を栽培して、もう二ヶ月近くになる。正常であれば、一ヶ月以内に収穫が出来るはずだった。しかし、一向に成長をしない。

根本的に、育て方を間違った感じがする。 二十日大根は、あまり暑さを好まない様です。そうとは知らず、暖かい所で育てれば早く収穫が出来ると思い込んでいた。 そして、本来であれば双葉が出た後に茎を土で覆わなければならないらしいが、そんな事とは知らず一ヶ月以上それをやらず放置していた。 その事を知ってから土を被せたが、もう手遅れだった感じがする。

徐々に、葉が枯れるのが出始めて来た。掘り起こして調べて見ると、一部に根が太くなった部分も見られるが、多分ここまでだろう。 もう少し育ててみるが、たぶん改善は見られないと思う。

初めての野菜栽培であるため色々と調べているが、少し読んで、覚えたつもりをそう思い込んでいる傾向にある。どうも、自分の悪い気質がそのまま結果に出た様な気がする。 美味しく野菜が成るには訳があるはず。そこに、ビギナーズラックの様な運などあるはずがない。
にわか百姓は、農業を甘く見ていた。

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