作業部屋にロフトを作る

2006年頃までランドクルーザーを乗っていました。1990年から乗り始めたモノでしたが、10年目を過ぎた頃からあっちこっちに不具合が出始めた。そのため車検の度に修理費がかさみ、一番の大きな痛手はクラッチが崩壊した事。前兆はその1〜2年前から見られたのですが、走行に支障が無かったために放って置いた。しかし山道を走行中の事、坂道でランクルは走行出来なくなりエンジンが空回りしていた。クラッチが崩壊したため、動力がタイヤに伝わらなくなったのです。山中であったため携帯電話の電波がつながらず、電波のつながる場所を探してようやくタクシーで麓まで下りる事が出来ました。 クラッチの修理に掛かった費用は50万円程で、古い車である事から本来であれば修理をあきらめると思うのですが、このランクルはすごく愛着があったために捨てる事が出来なかった。そのため、クラッチを交換する事にしました。修理後も車検が間近になると、シートベルト・メーター・パワーウィンドウ・四駆のハブ等が壊れ、車検を通すには高額の費用が掛かると思い泣く泣くランクルを手放した。メーターが壊れていたので正確な走行距離は分かりませんが、30万km以上走り込んでいたと思います。車体自体もかなり傷んでいたので廃車にするつもりでいたのですが、クラッチが新品であった事からこのランクルに買い手が付いた。整備屋の話ではネパールに渡ったというが、あれから15年経った今でも俺のランクルはネパールで走っているだろうか?・・・ ランクルを引き渡す時に、装備品は全て外しました。「いつかまたランクル」という思いがあったからです。 以下の記事は4年前に書いたもので、その装備品を活用した時の事です。その記事を加筆・編集しました。

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昔乗っていたランドクルーザーに使っていた頃の、ルーフキャリアとリアラダーを保管している。いつかはまた「ランクル」と思っていたが、70系の新車は国内では入手が出来ず (※2014年8月25日から1年限定で国内販売が再開されました。) 中古車でもすごく高い。今後はランクルに乗る事がもう無いだろう! そんな中、保管している車庫に手狭さを感じる様になった。ルーフキャリアとリアラダーを中古品として売る事も可能だが、能代では扱っている所もなく、ヤフオクに出品するのも面倒臭いし高値は付かないだろう。そのため、ルーフキャリアとリアラダーの活用法を考えていた。そこで思い付いたのが、ベッドに出来ないか? と思った。イメージとしては、市販されているロフト型の二段ベッドです。


(これはニトリの商品ですが、イメージとしてはこんな感じ)

ルーフキャリアの大きさは十分な広さだし、リアラダーは上に昇るハシゴとして使う事が出来ると思った。これを活用する事が出来ないか? という構想は前から持っていました。

ルーフキャリアとリアラダーは、15年間使われ続けススけた状態になっている。そして12年間車庫の片隅にあったため、ホコリまみれになっている。このススとホコリと汚れでコビになった部分を、落とす事から始めないとならない。

汚れ落としには、ピカールを使いました。布に付けて磨くと布が真っ黒になり、それだけ汚れがコビり付いていた事になる。しかし、部品の接合部分やキズで白サビの出た所はいくら磨いても元通りにはならない。

とりあえず汚れていなければ良いと思い、それ以上は磨くのをやめた。あと床がメッシュになっているが、そこは無理と思い磨くのをやめた。そこをやり抜くだけの根性を持ち合わせていない。

ロフトの柱や骨組みとなる部分には、1X4の木材を使う事にしました。そして、一部にL字鋼を使う事にした。

L字鋼は、むかし自分が壁面ラックを作った時の材料です。 少し前にアウトドア用品を整理してから、壁面ラックは不用と思い解体した材料です。180cmと90cmのL字鋼があるので、これを活用しようと思います。

1X4の木材は、寸法に合わせてカットしました。この木材を購入する時に曲がりがないかをチェックしながら購入したつもりだったが、いざ使ってみるとかなり歪んでいる。それ以外にも、切断時に発生した曲がりや長短がわずかであるが見られる。数ミリの誤差であれば神経質になる必要がないと思い、そのまま使う事にします。いつもの事であるが、設計図は書いていません。

切断の時点で誤差が発生している事を考え、組み立てながらボルトの穴の位置を決め開けていく。

一通り組み立て完成形が出来たが、逆さに組み立っているので正常に組み立てた場合の事は想像が出来ない。 この仮組みの状態で、何か柱の強度に不安を感じた。柱にはタワみを感じ、果たして巨体とルーフキャリアの重量100kg超を支える事が出来るだろうか?・・ その点は、部屋に持ち込み組み立てをした時に補強出来るか考える事にしよう。

仮組みしたモノを、塗装をするために一度解体しました。

塗料は、ダイソーの水性ニスを使いました。

このニスを塗った直後は色に不安を感じたが、乾くとそれらしい色に仕上がった。

所々にムラがあり、相変わらず仕事に雑さを感じる。この後は、部屋に持込み組み立てる事になる。
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最初のイメージではロフト型の二段ベットと考え、ロフトの下にソファーとステレオを置こうと考えた。(赤四角の場所)

実際にルーフキャリアを持ち込んで出来上がりをイメージをしたが、出入口に圧迫感があり物の出し入れにも不便と感じる様に思えた。最初はここが良いと思ったが、この場所は無理であると分かった。

少し考えて、作業台の上に設置してはどうか? と思った。少し低くすれば光も取り込めるし、ここがベストかな? とも思った。しかし、そうなると作業台の解体が必要となる。それ以外にも選択肢があるかもしれない。計画性のない作業に思えるだろうが、それは今始まった事ではない。二度手間になっても、一番ベストな状態にする事が重要と思う。

ロフトの材料の準備が全て揃い、まずはそれらを部屋に運び込む。そのためには、部屋の中の邪魔な物を運び出す必要がある。そしたら紋次郎が「何してる?」とばかりに様子を伺いに来た。

実は紋次郎、作業部屋は出禁なのです。ちょくちょくこの部屋に入りたがっているが、自分は頑なに入室を許可しない。しかし、家族の者に頼んで密かに入室をしている様だ。

最初の予定通り、窓の所にロフトを設置しようと思い作業台を撤去した。しかし、仮組みをした時に感じた強度不足の不安がまだある。窓の上に作ると支える所が何もなく、自立出来るかが不安であった。

作業台を撤去しながら、現在は本棚の置いてある場所はどうだろうか? と思った。ここは壁際であることから、ロフトを固定出来るのでは? と思った。 しかし、ここにロフトを設置するとすれば部屋の半分以上を変えなければならない。それがすごく億劫に感じた。しかし からぼやまないで 確実な安全策を取る事にしよう! と決めた。本棚を移動するという大掛かりな作業のため、作業は中々進まず一週間の時間を要した。

壁際にあった物を全て撤去し、この空間にロフトを組み上げていく事になる。

仮組みをしてから解体した時に、組み立て易い様に材料へ薄く番号を書いておいた。しかし薄く書きすぎたせいか、ニスを塗ったら全て見えなくなっていた。仕方がないため勘で部材を下から組み立てていったが、いざルーフキャリアを乗せてみると全然ボルトの穴が合わない。的中率0%の勘もすごいと思う。 最初からやり直し! 今度はルーフキャリアを脚立に固定し、ボルトの穴を合わせながら上から組んで行く事にした。

全部組み終えたが、ロフトは最初の不安通りグラグラと揺れる。そこで、L字鋼で筋交いを入れた。本来の筋交いのやり方とは違うと思うが、L字鋼が短かったため写真の通りに入れた。果たして効果があるのか分からないが、前よりは揺れなくなった様に感じた。あとは壁に固定すれば十分な強度を保てると思うが、出来るだけ壁にはキズを付けたくない。そのため、窓の木部にビス止めをした。

柱二本を窓の所にビス止めをし、一本は床近くの木部へビス止めをした。たぶん、これで完全に固定出来たと思う。この様に出来ることから、この場所を選んだ理由。

ロフトの横に、リアラダーを取り付けるためのL字鋼を固定した。リアラダーは、L字鋼に掛ける構造になっている。L字鋼はロフトと水平に取り付けるのではなく、床と水平になる様に水準器を使って水平を保った。

その結果、柱とリアラダーの間に5cm位の誤差が生じた。見た目は悪くても、ハシゴを上がるには床と水平の方が上がり易いと感じたため。

実際にこのハシゴを使ってみた所、100kg近い負荷が掛かりロフトからは不気味なキシミ音が聞こえる。ただ壊れる様な音ではないと思うし、L字鋼にも曲がりが見えない。

ロフトの下に本棚を置いた。ほとんど前の通りに収納する事が出来ました。ロフトの床はメッシュになっているので、裸足では足が痛くて上がる事は出来ないため板を張る必要がある。

材料のほとんどは、1X4の木材と六角ボルトで作りました。その購入費用は、2472円。それ以外の部材は、家にあった物で賄う事が出来た。今回 部屋を大きく変える必要があったため、ついでにリアスピーカー2台を設置し、ステレオを4chにしました。

フロントスピーカーとセットのモノで、40年以上前に購入したモノです。スピーカーの配置がイビツであるが、バランスを調整したら音に広がりが出た。

今回 作業部屋にロフトを作ったのは必要と思ったからではなく、邪魔に感じたルーフキャリアを有効活用しようと思ったからです。それをベッドとして使うのはどうか? と思ったからでした。今の所はロフトをベッドとして使う予定がないため、当面は物置として使う事になるだろう。もし使う状況として考えれば、家庭内別居となった時には自分がここで寝る事になるだろう。 当面は心配ないと思うし、そうならない事を願う。

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その後、このロフトらしき物はどうなったか?

人の居住空間にはならず、完全に物置と化した。

 

 

 

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