外壁の修理を試みる

11月上旬 朝起きて外を見ると、何やら板が飛ばされて来ていた。片付けようとその板を見ると、何と!自分の家の外壁が剥がれた物だった。その剥がれた場所を見ると、内部の木材が腐食しボロボロになっていた。そのため、固定用の釘が効かなくなり剥がれた様だった。

家の外壁には、金属サイディングが使われている。剥がれたのは一番下の部分だが、それより上部の方も木材が腐食しておりすぐに剥げる状況にあった。そんな簡単に剥げる部分を外して行くと、5枚の外壁を外す事が出来た。まずは、腐食した木材を全て取り除き新しい木材を打ち付ける必要がある。

金属サイディングの構造を見ると、この外壁は下から積み上げて設置している様に見える。となると、完璧に修理をしようとすると、屋根の下まで全部の外壁を外さなければならない。とても自分には出来る仕事ではないため、多少見栄えは悪くなるが木材の腐食している部分までを外す事にした。

作業自体は簡単で、腐食した部分に新しい木材を取り付け、一番下に土台となる部分を打ち付けた。そこから外壁板を貼り付けて、ネジ釘で固定して外壁板を組み上げて行く。しかし、一番上の部分は外さなかった外壁板の下に潜り込ませなければならないので、板を煽りながらねじ入れる事になる。そのため土台となる部分は作業が楽になる様に、前に付いていた時よりも10mm位下に取り付けた。そのため、外した一番上の部分は少し隙間が出来る様になった。

また、上部は固定するネジ釘を隠す事が出来ないため表面に出るが、それは仕方がないとあきらめる。隙間部分には「変成シリコーンシーラント」で埋め込んで行く事にした。これがかなり大変で、自分にはどうしてもうまく塗る事が出来なくて雑な仕上がりになった。とにかく隙間を埋める事が大切で、そこには多過ぎると思える位ののシリコーンを塗り込んだ。見栄えは悪いが遠目では分からないし、誰も家の外壁をマジマジと見る人はいないだろう。

外壁を直しながら「家の裏の外壁が壊れている」と夏に母親から言われていた事を思い出した。その場所は草薮になっているため蚊がウヨウヨいる。特に「ヒトスジシマカ」はやっかいなので、蚊がいなくなってからやるという事で先延ばしし忘れていた。 後日、その場所を見に行ってみると・・・

壁は予想以上に崩壊していた。その上の部分にもヒビが入り、今にも崩壊寸前の状態であった。

土台部分の木材は腐食し、土台の役目をしていない感じがする。本職の方にこれらの修理を依頼すると、どういう作業になるだろうか? たぶん、腐食した木材は取り外し、新しい角材を入れる事になるだろう。そして外壁の一画は全て壊し、新しくモルタルを塗る事になるかもしれない。かなり大掛かりな工事になり、費用も掛かりそうだ。ただ、この壊れた部分はボイラー室なので、この一画が壊れても家本体には大きな影響が無いと自分は判断した。そこで、自分で修理を試みる事にした。

壊れた部分に直接セメントを塗り込んで固めようと考えた。しかし、この状態ではセメントが木材に貼り付かないので、土台部分を30〜40mm程広げて下からセメントを積み上げている方法を考えた。

家の基礎を固めるため100mm位の深さの溝を掘り、そこに剥がれたモルタルを砕いた物や砕石を入れて地盤を固めた。その際に、数年前に買ったセメントが固まってしまった物があったのでそれも使おうと考えた。固まったセメントはコンクリートの様な物だと思っていた。しかし意外とそれは脆く、砕くとボロボロの粉末状態になった。これを砕石の上に敷いてその上から水を掛けたら良い感じに固まり、作業がし易い地盤に固まった。

土台にはコンクリートブロックを使う事にした。何が良いか色々と探したが、コンクリートブロックが一番安くサイズ的にも最適に感じた。ただこの状態では厚さがあるため、赤線の通りにブロックを切断する事にした。

必要な物として「ダイヤモンドカッター」「ゴーグル」「粉塵用マスク」を購入した。ダイヤモンドカッターは、amazonで「5枚入・1230円(税・送料込)」が一番安かった。しかし、今後は使う事も少ないと考え、地元のホームセンターから1枚500円程の物を購入した。 コンクリートを切断する機会は今後少ないと思うが、この防塵マスクは防毒の役目もある。そのため、風呂場のカビ取りの時にも利用が出来ると思った。カビキラーを使っているが、密封された空間ではそのガスによって鼻・喉・目を痛める。現在は鼻にティッシュを詰めて行っているが、今後はゴーグルと防毒マスクを使えば快適に行えるのでは? と考えた。

実際にブロックを切断してみた。

ブロックの内部を切断するため、カッターの刃が奥まで届かない。そのため、その部分はノミで少しづつ割る事にした。その結果、二つのブロックとも片面の方が割れてしまった。結果的には丁度良い感じに割れてくれたので問題はなかったが、「ブロックたがね」を使った方が失敗が少なかったかもしれない。 割った側の不要な部分やサイズを合わせた部分をカッターで切断し、一枚のコンクリート板にした。 コンクリートブロックを切断する時の粉塵はすざましく、かなり体に悪そうな気がする。実際にゴーグルとマスクを使用した感じは、確実に粉塵を防いだ感じがする。鼻をかんでも黒くならなかったし、喉にも違和感を感じなかった。バチバチと小さな石が顔に当たるが、ゴーグルによって目には入らず一切の曇も無かった。やはり、ゴーグルとマスクは必須であると感じた。

ブロック板を家の基礎に添わせ、固めた地盤を調整しながら出来るだけ水平になる様にした。

固めた地盤の上にセメントを流し込み、家の基礎とブロック板の隙間にもセメントを流し込んだ。その様にして、家の基礎とブロック板を密着させる様にした。

三日後、ある程度セメントが固まったので、壁にセメントを塗る事にする。

モルタル壁にする場合はそれが接着しやすい様に金網を貼るが、今回はそれが出来ないので、とにかく分厚くセメントを塗り込んで行く事にする。腐食した木材の部分は削り、壁の隙間にもセメントを押し込んで行った。作った土台からセメントを積み重ね、壁にセメントが密着しやすい様にして行った。

見た目はかなりガサツで良くないが、出来るだけ形を整え割れ落ちた部分を覆う事が出来た。

セメントを塗ってから連日雨や雪の日が続いたが、四日後には十分に固まった様に感じる。仕上げに、接着面の空間やヒビ割れた場所にシリコーンコーキングする。

前に、金属サイディングの場所に使ったコーキング剤が半分位残っていたので、これを使う事にした。ホワイトのコーギング剤なのでヒビ割れた部分がより目立つ事になるが、家の裏側だし別に問題はないだろう。

相変わらず雑だが、とにかく目一杯塗り込んだ。

材料費は、家の前の方が木材2本・コーキング剤1本で1000円位、家の裏の方がインスタントセメント2袋・ブロック2個で1500円位。トータルで2500円位掛かった。

果たしてどれだけ維持出来るか分からないが、とりあえず完了!!

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家の裏には滅多に行かないのだが、その途中で懐かしい物を見付けた。

自転車の補助輪です。たぶん自分が小学校1・2年生の時の物だから、50年以上前の遺物になる。補助輪の残っていた場所は隣家との境界上で、ここより2m程先に隣家の小屋が建っていた。この小屋と自分の家との狭い空間が自分の遊び場でもあった。 その後この小屋は取り壊され、狭い空間は草薮になっていた。 それから自分の家は改築され、去年は隣家が新築されてその光景は大きく変わった。 この場所に立つと、その当時の光景が思い浮かばれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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