収穫感謝祭といえばハロウィンが有名ですが、日本では 新嘗祭 という宮中行事がある。宮中で行なわれているのだから、ずいぶん昔から行なわれていたのだろう。昔の食料は全て自給自足であり気象にも大きく左右されたと思うから、穀物を敬う事に特別な意味があったのだと思う。 新嘗祭は11月に毎年行なわれていたが、明治時代に入り太陽暦が採用されてからは11月23日になりその日が祭日で休日となった。この祭日が天皇に関する休日であったため、戦後GHQより廃止され 「勤労感謝の日」 と名前を変え休日になった様です。仕事で祝祭日は休めなかったため、「俺達は勤労者じゃないんだ!」と、えへた時期もあったが、農業に関する歴史ある休日であると知った。士農工商 という概念は奈良時代からあった様だが、自分にとって士農工商とは江戸時代の身分制度として覚えていた。昔は農民の数も多く農業は国を支える力となっていたからこういう概念も生まれたと思うが、「農業=貧しい」というイメージがあり、それは自分がず〜と持っていた。
現代の日本では、一般的に収穫感謝祭というのは行なわれているのだろうか? 田植えの後は「さなぶり」があり、豊作祈願や豊凶占い、虫送り等の害虫駆逐の行事は全国的に行なわれていると思う。しかし稲刈りは結果であるから、反省会は行なわれたとしても収穫感謝の様な行事はあまり行なわれていないかもしれない。
昔の田植え・稲刈りは多くの人員を要した。 そのため、親類縁者がその作業を手伝うために集まっていた。自分の親戚の農家にも、多くの親戚の人達が集まった。自分も手伝いに行ったのだが、役に立つはずもなく親戚の子供達が集まるので一緒に遊びたかっただけだった。 親類が一同に集まり、労をねぎらった宴会が収穫感謝祭なのかもしれない。現在では農業の機械化が進み、一家で田植え・稲刈りが出来る様になった。 だから、昔の様な光景は見る事が少ないと思う。
ハロウィンは、古代ヨーロッパが発祥とされている。10月31日が秋の終わりであり、その年の収穫に感謝し仮装をして悪霊を追い出す意味合いがあるとされている。この時を一年の節目と考えれば、秋田県で大晦日に行なわれる「なまはげ」の行事も同じ様な意味があるのかもしれない。 連日、日本のハロウィンの事が報道されている。仮装をする事にも本来はちゃんとした意味があったものだが、ただ目立てば良いと収穫とはまるで縁のない若者達がバカ騒ぎをしている状況である。その状況がなぜ渋谷に集中したのか知らないが、その混乱を避けるため早々に店を閉めるなど渋谷の人達にとってはいい迷惑の様だ。 地方では、ハロウィンパーティを行っているかどうかは分からない。ただ、幼稚園などでは純粋にお菓子をあげるなどしてやっているかもしれない。地方であの恰好をすると後ろ指をさされ笑われるだけだし、少人数では恥ずかしい。だから、人が多く集まる所に地方からも人が集まってくるのだろう。 勝手に解釈し広がっていった日本のハロウィンは、ガラケーに似ている様な気がする。
おもしろいと思い、外国人も多く参加をしているだろう。しかし、世界一危ない祭りとなれば外国からは人が来なくなる。これだけ事が重大になると規制も必要となる。公道での行列は禁止し、球場を貸し切りそこで仮装をしてもらってはどうだろう。そのためには、参加料も必要となる。そうなれば、ハロウィンに参加する人は大幅に減ると思う。それはギャラリーがいなくなるからです。 何か、日本のハロウィンの構図は暴走族にも似ている様な気がする。
毎年 「秋田県種苗交換会」 が開催されている。
今年は10月30日〜11月5日までの期間で、第141回目の当番が秋田市になっています。
種苗交換会では様々なイベントがもようされているが、自分はあまり興味がない。しかし、農家の人達にとっては年に一度の大きな祭りであり、収穫感謝祭の様なものであるかもしれない。会場には生産者の自慢の生産物を持ち込み、それが評価され表彰された物は展示される。それは農家の人達にとって、自慢会であり反省会でありそして勉強会でもある。
開催されてから初冬の様な天気が続いていたが、土日は秋晴れになる予報だ。
今日・明日は、すごい人出になるだろう。
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2021年は、10月29日〜11月4日まで能代市で種苗交換会が開催されました。まだコロナの影響が残る中、人数制限などをして密にならない様に開催された様です。来年は、大仙市で開催される事が決まりました。
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