日本が煮えている

日本各地での猛暑のニュースが連日報道されている。そして、体温超えの気温になる所も多い。静岡県浜松市では、歴代一位と並ぶ「41.1℃」を記録した。35℃超えの猛暑日は何日続いているのだろう? 今の日本の夏は、この気温が当たり前の様な気がして来た。 秋田県の内陸部では35℃超えになる所もあるが、沿岸部では比較的過ごし易い。能代市の今年の最高気温は、8月4・10日に「31.4℃」を記録した。ニュースで聞く最高気温と比べると、遥かに過ごし易い気温です。というか、体温を超える気温というモノを体験した事がない。

猛暑の中、多くの方が熱中症で搬送されたニュースを聞く。そして、亡くなられた数の多さに驚く。その中で年配の方が多く、エアコンを使わない事が原因の様です。年を取ると温度の感じ方に鈍感になり、気温程に暑さを感じないのかもしれない。昔はエアコンが無かったから、この暑さだったら十分に耐えれるという経験から使わない人もいるかもしれない。また、電気代が高くなるからといって使わない人もいるかもしれないし、年金生活では、その電気代が大きな負担になる人もいるだろう。そういう意味では、エアコンは贅沢であると思う人もいると思う。

自分の住んでいる所は、家が密集していないため風通りが良い。本当に暑いと感じる日が年間で数日しかないため、家ではエアコンを使わない。暑くても窓を開けていれば風が入って来るので、気温以上に暑さを感じない。暑い日でも夜になると気温が下がり冷たい風が入って来るので、寝苦しさを感じる事はなかった。午後のいっときは我慢をしなければならないが、睡眠は十分に取る事が出来る。 都会には住んだ事がないのでその暑さを知る事は出来ないが、建物が密集し風通りが悪い上に、アスファルトとコンクリートで出来た街は、日中の暑さがそのまま残っていると想像する。それに加え、車・人・室外機などの様々な機械や灯りから発せられる熱が加えられる温度になるのではと感じる。 仮に風通りが良くても、防犯の意味から常時窓を開けっぱなしにする事が出来ないという事が都会にはあるだろう。

先日のニュースで、グリーンランドの氷床融解が、2019年は過去最多の5,320億トンである事が発表された。東京ドーム何杯分と例えられたとしても想像の出来ない量だと思う。グリーンランドの氷床融解は年々進んでおり、全部融解したとすると、世界の海面は7メートル上昇するとされている。海面上昇は何年も前から報道されており、「ツバル」という国が沈みゆく国として有名だろう。全てが地球温暖化の影響だろう。その影響はグリーンランドに限らず、シベリアの永久凍土の融解も引き起こしているし、オーストラリアの森林火災もその影響があるのではないだろうか。その融解によって地中からメタンガスが漏れ出し、火災によって二酸化炭素が発生する。温室効果ガスによって、地球温暖化が加速する可能性も高くなる。 日本の猛暑は、地球温暖化の影響が大きいだろう。その暑さは、年々激しくなって来ている様に感じる。 北極圏の氷が全てなくなれば日本国土の多くは水没し、能代平野は海になってしまう。自分の住んでいる海抜以下の所は、早々に消滅してしまう事になる。

少し前の特集で「酷暑の中、快適な睡眠を取るためには」という様な事がやられていた。当然の事ながら暑ければ寝苦しいのでエアコンを使う事になるが、多くの方はタイマー設定をし寝付いた頃にエアコンが切れる設定にしている様です。誰でも節約しようと考えればそうすると思うが、それでは熱中症のリスクがまだ残るそうです。睡眠にとって一番良い方法は、室温をかなり低い温度にし羽毛布団を掛けて寝る事が良いそうです。真夏の部屋を、春・秋の季節に変えるという事になるだろう。しかし、猛暑が続く中でそれを実践すると電気代は大きく膨らみ、裕福な方にしか出来ないと思う。電力消費が大きくなれば、発電のための二酸化炭素の排出も大きくなる。快適を求めれば、地球温暖化を進行させるという悪循環になる。個々の行為は塵みたいな物だが、「塵も積もれば山と成る」。良くも悪くもそうなると思っている。

裕福になれば便利や快適を求め、その欲求を満たす多くのサービスが生まれる。全てはその便利さが、地球温暖化を進めている原因であると自分は思っている。

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