山菜採り〜熊の生態に変化?

5月は山菜シーズンの真っ只中になるが、今年はまだ一度も山菜採りに行っていない。その原因は、熊の出没です。今年は早くから熊の出没が目撃され、まだ死亡事例は起こっていないが傷害は数件起きた。 昨年は連日の様に目撃情報が報道され、その前の年より目撃情報が多かった。そして今年は、去年の3倍程の目撃情報が報告されている。そんな状況から母親が山菜採りに行くのを嫌がり、自分一人で行くのも億劫な事からまだ一度も山菜採りに行っていない。 2年前に自分達が行っている場所で熊が連続して出没し、数名の方が襲われ亡くなった。現在その場所は通行止めにされ、入る事が出来ない。自分達の採取場所はその現場より数百メートル程離れているが、熊の生活圏内に居る事に違いはない。自分達はいつも道端で採取して絶対に奥は入らないが、竹は藪になっているので熊と鉢合わせになる確率は0%ではない。

今年の熊の目撃情報は民家の近くであったりする事が多い。熊は山の奥深くに住み、山菜採り等が山中で出くわしたり襲われたりする事が常であった。また、マタギはその深山の熊を追い、数日間山の中に寝泊まりし熊を狩っていた。しかし最近の熊は、里に下りて来て活動をし里山を住処としている新世代の熊だとされている。何より里には美味しい物がたくさんあり、しかも簡単に手に入る。それを覚えてしまった熊だろう。
先日の新聞に、衝撃的な記事が載っていた。

              (北羽新報より)

桧山の茶畑とは、前に「鶴瓶の家族に乾杯」という番組で紹介された茶畑です。

熊も肉食獣であるが、ほとんどは草木の芽や実・果実等を主食としている。冬眠明けでまだ食料の少ない時には、死んでいるカモシカ等を食べる事もあるという。そのため、狩りをする熊というのは衝撃的な事だ。ヒグマであれば動物を襲う場面を見聞きする事もあるが、この辺に生息しているのはツキノワグマです。ツキノワグマは、意識的に人を襲う事は無いとされている。それでも人が襲われている原因となっているのは、鉢合わせした時のパニックや子連れの母熊が子供を守ろうとした時とされている。

2年前に射殺された熊の胃からは、人体の一部が見付かった。少し前に、タケノコ採り中に熊に襲われた人の一部と思われる。 最初は偶発的に熊に襲われたと思うが、その後何かの拍子に肉を食べたと思う。人の味を知った熊は、また食のために人を襲うかもしれない。 里に出て来る熊も農作物に手を出している内はまだ良いが、人の残した食べ物や肉の味を知ると手負いの熊より怖い存在になるかもしれない。桧山でカモシカを追っていた熊は、意識的にカモシカを襲ったのだろうか?

食人事件の起きた現場はタケノコが多く採れ、平日でも数十人は藪に入っていると思うし、土・日になるともっと多くの人が採りにくる。比較的楽に採取出来る事も原因かもしれない。自分達もそこで、多い時には20〜30kg程を採取出来る。 毎年、採取したタケノコのほとんどを缶詰にして保存している。缶詰加工場も、毎年 山菜シーズンだけ持ち込みを受け付けている。しかし、3〜4年程タケノコの缶詰を作ってもらていない。 母親は「自分はもう死んだ事になっている!」 と思われているのではないかと言っていた。 採ってきた山菜は、自分達でも食べるがほとんどを他人に上げる事が多い。特にタケノコやゼンマイは喜ばれる。もっとも購入すれば、かなり高額な商品になっている。山の恵みをタダで頂いて、それを高く販売出来る事は良い商売だと思う。しかも、需用はある。

十和田近郊に 「山賊」 というドライブインがあった。現在は営業をしていない様だが、その名前の由来がおもしろい。近くの山で、魚や山菜を採ってきて客に食べてもらう。いわば、タダの物で客から金を巻き上げるから「山賊」という名前を付けてそうです。望んでいる事ではないが、自分達も上げた物に対してそれなりの見返りはある。物々交換の様なモノかもしれない。

今年はどうしようかと思っていた。母親はたぶん行かないと思うから、自分一人で行く事になるだろう。「億劫と思うのだったら、行かなければ良い!」 と、誰でも思うだろう。でも在庫は底をついたし、缶詰加工場にも母親がまだ生きている事を証明しなければならない。 そんな義務を感じた。

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