葬儀について

数日前に、親類の葬式に出席した。年末にも一件あり、思いがけない出費が続いた。
自分位の年代になると、結婚式に出るよりも葬式に出る方が多くなる様な気がする。
日本国内でも地域が違えばその地域の風習がある様に、葬式のやり方も違うと思う。秋田県内でも、その地域によって多少の違いはあるかもしれない。

もう10年以上経つが、自分が喪主として父親の葬儀の事を思い返してみた。
亡くなった日に親類の人が家に集まり、業者の人と葬式の事などを決め、飲食をしながら通夜を行う。昔はそれが一晩中続き夜を明かしたと聞くが、段取りが決まれば多くの親類は帰って行った。 通夜の時はローソクと線香の火を絶やしてはいけないと言われ、徹夜で交代しながらその当番をした。この間行った時にはローソクの火が電球に変わり、必ずしも付きっきりにならなくても良いのだろう。

火葬は亡くなってから24時間以降に行う事になっているが、友引に当たれば火葬も葬儀もその日を避けなければならない。しかし、仏滅は問題が無い様です。
火葬の前に火葬の許可書が必要です。幸いに市役所に親類の人がいたので、その人に全てやってもらった。そのため、その手続きの事は全て覚えていない。
葬儀の業者が来てからすぐに知らせ紙を印刷してもらい、町内や親類・友人の家へ二人一組になって知らせ紙を配って歩いた。法事に出席してもらいたい人には、その旨を知らせ紙に書き込んだ。この頃は、その様な事をやっていない様な気がする。ほとんどを電話で済ませている感じがする。
今は家族葬が多くなり、新聞に死亡広告を出す人も少なくなった様に感じる。

火葬場へ行くには霊柩車を使うが、宮型の霊柩車を見る事が少なくなった様に感じる。

今は、リムジン型の洋風霊柩車が多くなったのではないだろうか。
霊柩車も車種によって値段が違う。
一番安いのはワゴン型の霊柩車であったが、何か荷物を運ぶ様で嫌だった。父親の時は宮型を使ったが、当時は宮型が主流でリムジン型はまだ普及していなかったかもしれない。

能代市内の永沢葬儀社には、ロールスロイスの霊柩車がある。
ロールスロイスには乗ってみたいと思うが、これはこれで目立って何か恥ずかし。

火葬に行っている間に業者の人が家で祭壇を飾り、そこへ遺骨を安置する。
昔はそのまま自宅で葬儀を行う事が多かったと思うが、今は葬儀場に遺骨や供物を移動して葬儀を行うのがほとんどだろう。ここ数年になってからの事と思うが、家族葬を行う人が多くなった様に感じる。それは、葬儀終了後に新聞の死亡広告欄へ挨拶として載せる人が多くなり、死亡広告を載せる人が少なくなった様に感じるからだ。
家族葬であるが、遺体を自宅にではなく安置所に安置し、家族がそこへ移動して来るのが増えているのではないだろうか。費用は掛かるが、色々と準備をしなくても良いし葬儀もそこで行う事が出来るので、とても便利に思う。
先日行った、親類の安置所は一軒家であった。

ウッドデッキまで付いて、まるでコテージの様であった。
いくら掛かるか分からないが、母の話では100万円位掛かるのでは? という事。
その他、葬儀に関連するモノも含めると随分とお金が掛かる事になる。
葬儀場の他に、寺へも支払いが発生する。戒名にも段階があり、それぞれ値段が違う。
坊さんに支払うお金も、坊さんの階級によって違う。他の寺の事は分からないが、自分の寺ではお布施の金額を教えてくれない。聞いても「心遣いで結構です」と言うが、相場があるだろうしすごく悩んだ。親類に聞いても、意外と誰も覚えていない。葬儀までにやる事が多すぎる混乱の中で、覚えていない事の方が多い。

葬儀まで毎晩だったかな?念仏を唱える事があった。親類と近所の人も居たのかな? 一堂に集まり、適当な節を付けて念仏を唱える。今でもやっている所はあるのだろうか?
葬儀が終わって、初七日・ふた七日・みい7日・三十五日まで、ほぼ毎週親類が集まって坊さんがお経をあげる。それが終わって忌明けとなる。(四十九日で忌明けになる所が多いかもしれない)先日の葬儀では、葬儀の後に初七日から四十九日までの法要を一気に終わらせた。一日で全てを終わらせる事が出来るのだったら、その方が楽ではるかに良い。

ローソクでも少し変わった部分を目にした。
祭壇に百目ローソクを2本使うが、そのローソクの燃えている部分を取り替える事が出来る。つまり、ローソクの部分はブラスチックで出来ており、火の付く部分だけがローソクでカートリッジ式になっていた。確かに、30分から一時間程の葬儀で大きなローソクは不経済であるが、何か安っぽく感じた。

葬儀に詳しい人は少ないだろう。
詳しい人が親類に一人でもいればすごく助かる。その人の指示通りに動けばいいのだから。しかし、自分の親類にはその様な人がいない。
いつかは、母親の葬儀も行う事になるだろう。
その時はまた、パニックになりながら準備を行う事になるだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました