秋田県豪雨災害と知事の問題

7月22日〜23日に、豪雨により秋田県南部を中心に甚大な災害が発生した。河川の氾濫や地区の孤立等の情報が始終テレビに流れていた。 今朝のニュースで、広くボランティアの募集をしていた。地区の対応だけでは賄い切れない程の深刻な事態であると思われる。天災は防げるものではなく、自然の流れにまかせるしかない。その後の復旧を急ぐ事が、重要な事となる。

そんな中で問題が浮上した。 当日、知事が不在であったという事です。どうしても不在にしなければならない状況であれば仕方がないが、単に ほろけてた という。「当日は早朝で、事態が深刻になるとは思わなかった」と言っている。しかしその後県庁から、豪雨による被害状況等の連絡がひんぱんに入っていたという。その時点でゴルフを切り上げて戻っていれば、問題にならなかっただろう。事態の深刻さに気付いたのは、午後6時40分頃だという。しかし飲酒をしていたので、早朝に帰ろうと決めたという。 多分、安眠は出来なかっただろう。午前3時には起きて5時頃に県庁幹部と連絡を取り、対策会議を招集する様に指示をした。しかし、その会議に知事は間に合わなかったという事です。

事態はそれだけで終わらなかった。友人とゴルフに行ったという釈明会見の時に、ちょっと一杯と言う時には盃を口に当てる様な仕草でとても反省をしている様には感じなかった。その後、友人の他に県の幹部も同行していたという事が判明して嘘の釈明であった事が分かった。知事は部下をかばう気持ちがあった様ですが、お互いに公人なのでそれは通用しないだろう。

今回は知事の判断が甘かったという事で済ましている感じだが、危機管理というものをもっと深刻に考えるべき事ではないかと思う。 今回、計9本のメールを送ったとあるが、メールは見なければ意味がない。意志の疎通を持った連絡でなければならないのではないだろうか。そのためには、どこに居ても連絡がとれる衛星電話等も必要かと感じた。すぐに戻れない状況であれば、自衛隊機や県警のヘリ等も活用が出来ないものだろうか。北朝鮮がまたミサイルを発射して、いつ何が起こるか分からない状況になっている。 そのためにも、緊急事態への対策が重要だと思う。

今回 知事が不在だからといって事態が悪化したわけではなく、仮に知事が居たからといって何が好転するという事もない。そうなると居ても居なくてもいいという事になってしまうのだが、リーダーとはそんな存在ではないと思う。リーダーには発想や決断力が重要な資質と思うが、部下が安心して仕事が出来る様な存在であるべきと思っている。

佐竹知事は現在3期目です。2期目には無投票で当選をして、3期目も特に有力な対抗がなかった。 現在の自民党同様、自民系の知事にも慢心の気持ちがあった様に感じる。

知事は、佐竹北家の第21代当主です。江戸時代には、秋田藩の角館の統治を行われ 殿 と呼ばれている。どうか バカ殿 と呼ばれない様になってもらいたいのは、知事として選んだ民衆の気持ちだろう。

永田町に 完璧なバカ殿 と呼んでもいい方がいる。 どうか、県民に恥ずかしい思いをさせないでもらいたい。

このほろけ騒動には余波があった

現在、八峰町では生薬の栽培が行われている。平成25年度より生薬の試験栽培を開始し、平成27年度から本格栽培を開始した。そこでは、カミツレ・キキョウを各50アール程を栽培しており、その生薬を龍角散に納めている。

龍角散という会社は、秋田と関わりの深い会社です。江戸時代後期に 藤井玄淵 という医者によって、龍角散という薬の原型が創製されました。藤井玄淵という方は佐竹藩の御典医でした。その三代目が、殿様の喘息を治すために改良して出来た薬が龍角散という事です。その後龍角散は、藩薬とされたそうです。龍角散という会社は、江戸時代より藤井家が代々引き継いできた様です。

その龍角散のTVCMに、佐竹知事が出演している。


それが今回の騒動を受けて、TVCMの放映が中止された。まるで芸能界の様な話だが、同社の広報担当者の説明では 「県民の感情を鑑みて、TVCMの中止を決めた」 と言っている。たぶん知事は出演料を貰っていないと思うので訴訟問題にはならないと思うが、八峰町では町のPRにも役立っていただけに残念な結果になったと思う。
今回の佐竹知事の問題は、自身の処分を含めまだまだ波紋が残りそうな気がする。

 

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