電子式卓上計算機

3月20日は「電卓の日」になっている。 これが制定されたのは1974年で、日本の電子式卓上計算機:通称・電卓の生産数量が年間1000万台を突破し世界一になった事を記念して、当時の日本事務機械工業会が制定したとされている。また、その年が国産の電卓が発売されて丁度10年目の節目に当たった事も制定理由になっている様です。 電卓は、1964年3月18日にシャープの前身である「早川電機工業」が国産初の電卓「CS-10A」を発表し、6月に発売された。

この電卓は25kgもあり、価格は53万5000円で発売された。当時はこの価格で車一台が買えたそうです。見た目は昔のレジスターの様で、トランジスタやダイオード等の約4000点の部品から作られていた。現在の電卓は100均でも販売されていて、部品はICチップ1個位で出来ているのではないだろうか。それでも、性能は同じ位の物であったのではないかと思われる。 本来であれば3月18日が電卓の日になると思うが、20日の方が覚えやすいという事で設定された様です。が、特に関連するイベントとかも無い様だし、18日でも良かったのでは? と思った

今の時代は計算に電卓を使うが、電卓が普及する前まではそろばんで計算をしていた。自分が高校時代にそろばんは必修科目であったが、それは早々に挫折をした。しかし、情報処理の科目は興味を持ち好きだった。そのせいか、成績もそれなりに良かった。 当時の学校にはコンピューターが一台あり、それが生まれて初めて見る実物のコンピューターでした。詳しくは覚えていないが、学校の沿革によると FACOM MATE という機種で、1973年5月にその機種一式が導入されたと書かれていた。授業の前に先生が、音楽用のカセットテープの様な物で起動をしてました。たぶんそれが、今のパソコンのHDDにあたる物だと思います。

FACOM MATEの事を調べていたら、興味ある記述を見つけた。

NEAC3200の思い出

記事の内容から、ほぼこれに近い機種であったのではないかと思った。

自分達は1974年入学なので、自分達の代から本格的に授業へ取り入れられた事になると思う。確かに実物のコンピューターでしたが、当時の自分のコンピューターのイメージとは程遠い感じがした。イメージにあるのは、SF映画等に出て来る磁気テープ装置がずらっとならんだ光景です。

FACOM MATEに接続されていたプリンターは「セレクトリック・タイプライター方式」の物で、中のボール状の物が猛烈な勢いで回って印字されていた。授業のタイプライターは一文字づつハンマーで打ち込む物だったので、これにはSFを感じ衝撃を受けた。

そのコンピューターで学んでいた事は、FORTRAN言語によるプログラミングでした。簡単な計算でもフローチャートを書いて複雑な言語でプログラミングをし、マークシートに書き換えて実行させるという面倒な作業を黙々としていたと記憶してます。


本当はそれの応用で、もっと複雑な作業を繰り返し難しい計算をコンピューターにさせる事も可能だったと思うが、それ以上を覚えようとは思いませんでした。当時コンピューターは物語的にしか考えてなかったため、その可能性を知らなかった事もあるだろう。 その時に情報処理の道を進んでいたら、また別の人生があったと思う。 その後、自分がパソコンに触れたのは10年以上後の事です。

そんな中で家庭に広まっていったのが電卓です。


カシオミニ 1972年8月3日 発売。 当時は、TVCMでも放映がされていた。自分は中学生であったが、12800円という価格は今も覚えている。12800円という価格は当時としては安い物ではないが、販売後10ヶ月で100万台突破したとある。カシオミニが発売される3年前の電卓が、10万円を切った! とニュースになる位だったので、12800円という価格はかなり安い値段だったのかもしれない。ただ自分は中学生だったので、とても買える物ではなかった。

入社当時、上司が大きな電卓で仕事をしていた。


ニキシー管を使った電卓で、当時でも古い電卓と感じたからまだ電卓が高かった頃に購入をした物かもしれない。

自分も電卓が必要と思い購入した時には、かなり安くなっていた。

当時の価格で、3980円だったと記憶している。その後も機能はアップしながらも価格は下がり続けて、今は100均でも売っている。 原稿を書きながらふと思った事だが、今の高校生は授業で電卓を使用しても良いのだろうか? 自分が高校生の時に電卓はまだ普及してなかったが、授業で機械式の電卓が使われていた。

記憶が曖昧だが、こんなプラスチッキーな物ではなく鉄製だったかな?でも大体こんな感じだったと思う。しかし、授業でもあまり使われなかったと思う。

機械が便利で安易に手に入る様になると、体は からぼやみ になる。計算は電卓にたより文章はパソコンにたよっている状況では、筆算や暗算では計算が怪しくなり、漢字を書くにしても、読む事は出来るが書く時にはやさしい漢字も怪しくなる。また、書く事もないので、字も汚くなる。
作業の効率上機械を使いこなす技術も必要ではあるが、そろばんや習字を学び、本来の能力も養う必要があると感じている。

※2017年6月12日、sonetブログに投稿した記事を加筆編集しました。

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