米の収穫は、先週でほぼ終わった様に思う。
10月に入ると、色々な所で米の直売が行なわれる。米の値段はその年の相場により毎年変わるが、直売会の値段は通常より安く販売される。米は、玄米30kg入・一袋単位で販売されるが、毎日食べるものだから少しでも安いものと思い一年分を購入する人も多いと思う。自分の家もそうだ。 玄米は精米よりも変質しにくいと言われている。そのため購入した玄米は、いたる所にあるコイン精米所で随時精米する事になる。自分の家では家庭用の精米機で一食づつ精米しているが、自分の口ではその違いの見分けは付かない感じがする。
この新米の直売会がいつの頃から行なわれていたのか覚えていないが、食管法のあった時には絶対にやってはいけない事だったし、大潟村ではヤミ米として大きな問題になった。
食管法は戦時中に施行され、軍用米の安定供給のためのものだったのだろうか。しかし戦中・戦後を舞台にした映画やドラマを見ると、米を求めて農家へ高価な物と米を交換するシーンを見る事がある。 これらもヤミ米と思うが、農家からは江戸時代の年貢の様に決められた量を供出する義務はなかったのだろうか? それとも、隠し持っていた米をヤミ米として販売していたのだろうか?
「縁故米」というものがある。
食管法で独自に米の販売をする事は出来なかったが、自分達で消費する分の米はストックしておく事が出来た様です。縁故米は、その中から親類縁者に流通させていたもの。ストックの量をどの位まで許可されていたのか分からないが、米余りの状態になってからはそれほど厳しいモノではなかったかもしれない。
自分の家も農家と縁を持つ様になってからは、その農家から米を購入していた。米が自由に販売出来る様になっても縁故米は実在する。 聞いた話では、直売会等で販売されているより1000円位安く購入出来る様です。それでも、JAに出すよりは直接売った方が儲かるかもしれない。 ただ、等級検査を受けていない米と思うので、全てが一等米とは限らないかもしれない。
新聞には、新米直売会の広告が載る。
檜山の農事組合法人で出している広告です。
農事組合法人は、檜山地区の農家が集まって一つの法人を作ったのだろか。檜山の米は、毎年他の所より少し高い。 どこかが違うのだろうか?
JAでも行っている。
毎年大々的に行っており、家もここから一年分購入していた。今年は丁度台風襲来と重なり、10月14日にも販売した様です。
常磐地区でも農業法人を作っている様です。
何か、今年初めてここの広告を見た様な気がするが、値段はここが一番安い。値段の他に、ここでは購入した米を冷温貯蔵で預かってくれる無料サービスがある。玄米であっても、夏場の高温では劣化が進む。 ほとんどの一般家庭では米の保管庫を所持していないと思うから、とても良いサービスだと感じた。 そんな訳で、今年はここから一年分の米を購入した。
その他にも、産直・ホームセンター・一般小売店・米の集配所等々でも8300円〜8500円位で新米の販売が行なわれている。
近くの蕎麦屋でも「新米入荷」の旗が出ていた。とてもはやっている蕎麦専門店で、ご飯と結び付くイメージがなかった。いま思えば、少し前に10日間程臨時休業をしていた。たぶん、稲刈りのための臨時休業だったのだと思う。
食管法の廃止により、どこでも米を販売する事が出来る様になった。 しかし、ある程度の販売価格の規制はあるのだろうか? それなりに安くても破格の値段で米が販売される事はない。 あっちこっちで米が販売される様になっては、昔の様な米屋は生き残れないのではないだろうか。この状況は酒屋にもいえる。
昔の様に専売であれば競争相手もなくただ商品を売れば良いだけであったが、今は米屋も酒屋も専門性を持った特徴のある店でなければ生き残れない気がする。
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