青森県弘前市郊外のアップルロード沿いに 「白馬龍神温泉」 がある。 20年近く前に一度行った事があるが、結構古くあまりキレイでなかったという印象を持っていたせいか、その後は行った事がなかった。 毎年 相馬村の「林檎の森」へリンゴを買いに行くのだが、アップルロードを通るたびにその温泉の看板を目にしていた。前に林檎の森で こうとく という「小蜜」に似た小さなリンゴを購入し、その美味しさに感動した。
その時だけの販売と思っていたのだが、二ヶ月後位に寄ったら冷蔵保存の物が継続して販売されていた。 今回 淡い期待を込めて行ってみたらまだ販売されていて、今期はもう購入が出来ないと思い3袋購入した。
アップルロードを通っての帰り道、交差点でふと白馬龍神温泉の方を見た。何か新しい建物が見えた様な気がしたため、道を引き返し確認をしに行くと温泉が新しくなっている様に感じた。調べてみると、2016年11月にリニュアールした様だった。
今回はこの温泉に決めて中に入った。館内はキレイで、過ごしやすい。大浴場は、前の施設をそのまま使っている様に感じた。ただ、壁・天井・脱衣所はキレイにした感じです。
浴室の床は、温泉の成分が固まりゴツゴツしている。砂利の上を裸足で歩く様で、足の裏が痛く歩き辛い。この温泉の成分は濃いのだと思う。長年に渡り温泉の成分が沈着し、それが固まった結果だろう。リニューアルしても古さを感じるが、温泉をアピールする上では重要と思う。 白馬龍神温泉を経営しているのは、レジャー施設やホテル等をグループに持つ朝日会館という会社です。定かではないが、前の白馬龍神温泉の経営を朝日会館が引き継いでリニューアルしたのではないだろうか。
秋田県と青森県の県境付近に日景温泉がある。
歴史は古く、1889年に地殻変動により温泉が湧き始め、1893年に日景さんによって温泉宿が作られた。温泉成分が濃く、金属類は黒く変色してしまう。またアトピーに温泉が効くとされ、温泉水も販売されていた。秘湯の宿としても有名で、宿泊客や日帰り入浴客も利用する方は多かった様に思う。自分の好きな温泉の一つに入っています。しかし施設の老朽化により、2014年8月に閉館しました。 特徴のある温泉で存続が望まれる中、大館の企業が存続に名乗りを上げた。 しかし 「リニュアール中 近日オープン」 の看板が見えるだけで一向に開業されない。 何度かオープン時期のうわさが流れたが、閉館から3年後の2017年10月に営業が再開された。
日帰り入浴の時間が、10時〜15時の間に指定されている。どうやら、宿泊客優先のためと思われる。リニューアル前は湯治棟があって自炊しながら長く滞在する事が出来たが、今の湯治プランは前までの様な湯治は出来ない様になっている。 経営を引き継いだのは、大館で割烹料理店・結婚式場を経営する 「割烹 きらく」 という会社です。そのせいか食事メニューもワンランク上の様に感じ、館内もハイカラに感じる。大衆食堂の様な食堂や、卓球台はもう無くなったんだろうなぁ〜〜。湯上がりの和みであった薪ストーブは、まだあるのかなぁ〜〜? 開業から一ヶ月後位に寄ってみたが、15時を過ぎていたので入る事が出来なかった。ホームページを見る上では、何か敷居が高くなった様に感じる。
施設が古くなれば改修の問題が出てくる。それと行政の認可の問題も出てくる。規模が大きくなれば、その費用も多額のものになってくる。個人経営であれば、その対応も重荷になってくるだろう。その他にも、後継者の問題もあるのだろうか?
白馬龍神温泉も日景温泉も、同じ悩みをかかえていたのかもしれない。
今回の日景温泉のリニューアルは、自分にとって安らぎの場を一つ失う事になった。
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