古いビデオテープが今日のテープデッキに与える多大なる影響

本日のブログタイトルは拓郎さんの曲から捩ったものだが、連想出来た方はコアなファンだと思う。

VHSビデオをパソコンに取り込み、デジタル化している。先日 試験的に行い、十分に可能であった事をブログに書きました。

VHSビデオをデジタル化保存
十年程前からVHSビデオをデジタル化し、DVDに保存していた。しばらくやっていなかったが、最近また始めた。まだ残っているのは、4本の映画と裏ビデオが数十本。ビデオのダビングは著作権法違反になるが、自分の所有物で販売する気のない物はどうなのだろう?

保存状態の良いビデオであれば問題はなかったのだが、作業を進めて行く内に色々と問題が発生した。正規なビデオである4本は、部屋の棚に保管していた物なので問題なくダビングが出来た。問題となったのは怪しい方のビデオです。そのビデオは、人目に晒すのもどうかと思い物置に保管していた。その物置は自分が作った物で、作りがいい加減であったためか地面からの湿気が多かった。 そのため夏場は高温多湿となり、環境は劣悪であったと思う。その結果、ビデオテープにカビが生えていた。


一応、金属製のキャビネットに保管して置いたのだが、金庫の様に密閉されているわけではない。そのため、キャビネットの中に湿気がこもったと思われる。ビデオテープにカビが生えるなんて思いもしなかった事だが、古いビデオテープではよくある事の様です。カビの生えたビデオテープを再生して使える様にしてくれる業者もある様だが、物が物だけに再生しもらう事は出来ないし、そんな価値のある物でもない。しかし、それを自分で再生するには不可能な感じがする。 カビの生えたビデオテープを使うと、テープデッキの中にカビが拡散しテープデッキの寿命にもつながる。リワインダーという機械もある様だが、現在は販売がされていない。オークションに出品されているが、値段が高い。そこまでお金を払って再生したいと思わないので、カビの生えたビデオテープは廃棄する事にした。カビが生えていなくても、テープが固着して動かない物もある。音楽用のカセットテープの様に手で動かす事が出来れば直す事も可能なのだが、どうしようもないのでこれも廃棄する事にする。

無事に動かす事の出来たテープもあった。 しかし、作業を進めている途中でテープが止まった。「ヘッドをクリーニングしてください」 という様なメッセージが出た。 長年の保管でホコリが付いたのかもしれないし、目には見えないカビが付いていたのかもしれない。 ヘッドクリーナーが必要になった。ヘッドクリーナーには乾式と湿式がある様だが、お金を掛けたくないので身近な物で代用が出来ないか探ってみた。

乾式の応用では、ケント紙か名刺で代用が出来る様です。湿式の応用では、アルコール類を使う事になる。汚れが強そうなので、湿式でやってみる事にする。家に燃料用アルコールがあるが、揮発性が高く毒性もあるため室内で使うには危険が伴う。 無水エタノールは、毒性がなくドラッグストアなどでも手に入るが値段が高い。 湿式クリーナーには イソプロビルアルコール という物が使われている。 値段は比較的安いのだが、この辺では販売している所がない。取り寄せると、送料の方が高くなってしまう。

イソプロビルアルコールが、身近な物に使われている事が分かった。


ガソリン車用の水抜き剤です。これだったら量も少ないし値段も安い。
ホーマックで、192円(税込)だった。


しかも濃度が99%で、残りの添加物は防錆剤なのでテープデッキには悪影響が無いと思った。 テープデッキのふたを開けてヘッドを見てみた。


写真では分かりづらいと思うが、全体的にヘッドにモヤが掛かっている様に見える。そして所々には、サビ? と思う様な物がこびり付いている。 綿棒に水抜き剤を付けて拭いてみると、何か良い様に取れている感じがする。


綿棒を見ると、黒く汚れているので効果はある様です。その後、綿棒の片側で乾拭きをした。

さっそく作業を再開してみると、無事に画像が取り込まれている。 たぶん、一本終える毎にヘッドが汚れると思うので、この作業を繰り返しながらのダビングになる。ただ、水抜き剤が今後のビデオデッキに与える影響は保証されるものではない。

久々にVHSビデオを見たが、普段DVDやハイビジョンを見ているせいか画質がかなり荒い様に感じる。今回ダビングしてデジタル化して保存しても、たぶん見ないと思う。
ただコレクションとして保存する、自己満足かもしれない。

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