スピンバイクから異音が・・・

1年半程前にスピンバイクを購入した。そのスピンバイクから、「ギーギー」だったり「カッタン」「カッタン」といった異音が聞こえる様になった。購入して半年後にも同様な症状になりメーカーに問合せた所、クランクアームが緩むとその様な症状になるという返答が来た。そこでクランクアームの増す締めをするとその症状は治まり、音が出始める度にその作業を繰り返して来た。最近、増す締めをしてもその症状が治まらない様になってきた。そして、チェーンカバーの下には黒い物体が散らばっている。これも何か関係があるのだろうか?

スピンバイクを購入してから、通算で100日以上乗っている。一日に1〜2時間程使っているので、自転車の走行距離に換算すると、3000〜4000kmは走っていると思う。しかも常に負荷が掛かっている状態だから、自転車の部品に掛かる負荷よりも過酷な状態にあったと感じる。

スピンバイクとは、重さのあるフライホイールをペダルから伸びたベルトで駆動させるもので、基本的には自転車とまるっきり同じ構造になっている。フライホイールにブレーキシューを当て、その締め込む強さによって無段階に負荷が変わる。自転車のブレーキレバーを握りならが走行しているのと同じ原理です。そのため、ドライブベルトやクランクシャフトには、自転車よりも負荷が掛かっている状態に思える。

自転車の修理であれば、youtubeにその原因や直し方が多く投稿されており、簡単に調べる事が出来た。見た目は同じなので、十分に参考になると思った。色々と調べている中で、ボトムブラケット(以下、BB)に異常があると、家のスピンバイクの様な症状になるらしい。そこで、スピンバイクのBBを取り出しオーバーホールをしてみて、最悪の場合は交換しようと思った。たぶん、自転車のBBでも代用出来るのでは? と思ったからです。

BBとは、ペダル部分の元にあるクランクシャフトの部分です。BBを外すには、先にクランクアームを外す必要がある。それを外すには「コッタレス抜き」という専用の工具が必要になる。

自転車には乗らないのに、なぜか家にある自転車専用工具。増す締めに使った工具以外はまだ使っていない新品です。丸印がコッタレス抜き。これがなぜ家にあるのかというと、

25年程前に購入し使っていたクロスバイクです。これに乗らなくなって10年以上が経ち、あっちこっちがサビてボロボロの状態になっている。これが車庫の隅にあり、ホコリまみれになっている。数年前からこれをレストアしようと考えて工具を購入したが、いまだ手付かずの状態。

youtubeではコッタレス抜きの使い方を見る事が出来るが、未経験の工具を使うにはすごく不安がある。

最初に、クランクアームを止めているナットを専用の工具で外す。たぶん、ソケットレンチでも可能だと思う。

普段はこの部分を増す締めしているのだが、今回はこの部分のナットを外す。ナットが外れたら、そこへコッタレス抜きをねじ込む。

それを動画の説明通りに行うと、クランクアームは簡単に外す事が出来た。最初はすごく不安であったが、意外と簡単で安堵した。

左右のクランクアームを外し、チェーンカバーも外した。カバーを外したら、黒い物体が大量に落ちて来た。これは、ゴム製のドライブベルトの削れたカスだ。この部分にも不安があったので見てみたが、ベルトに異常は感じられず、素人目には十分に使えそうに感じた。 これからBBを外す作業になる。動画の説明にあった工具も揃っているので、難しい作業ではないと思っていた。 しかし・・・・・

よくよく見ると、動画に映っているBBとは少し違う形になっている。安い中国製のスピンバイクである事から、ママチャリから流用した部品で作られているモノだと思っていた。かといって、ロードバイクの様な高い機種のBBとも違う。スピンバイク特有のBBなのだろうか? 丸印の部分を見ると、スナップリングが付いている。これを外さないと、BBは外れない様だ。これの構造が分からないので、安易に外す分けにはいかない。 改めて調べてみると、それらしいモノを一つだけ見付けた。その動画を見ると、中はバラになったベアリングがセットされている様です。だとすると、スナップリングを外し中を開けた時にベアリングの玉がゴロゴロと出て来る可能性がある。そうなると、元通りに組み直す自信はない。そのため、BBを外す事は見送る事にした。

結局、何をする事も出来ず元通りに組み上げた。

チェーンカバーは、あえて外した。それを付けるに大した手間ではないが、ベルトを常に見る事が出来るし、交換の時にはカバーを外すので結構手間が掛かるため。付いてなくても問題はないだろう!という安直な考え。

これは中国製のスピンバイクであるが、いたる所に安っぽさが出ている。

アルミダイカスト製?のベルトを回すホイールだが、鋳造で出来たバリが残っており、仕上げをしないで使っているのだろう。それは艶もなく、カバーに隠れている部分なのでその必要もないと思ったのだろうか。 室内で使っているのに、サビが目立つ様になってきた。ネジも安っぽく、汗が付着したと思われる部分は特にサビが酷い。

スピンバイクを組み上げて使ってみた所、前の様な音はしなくなった。何に原因があったのだろう?締め付けが足りなかったのだろうか? たぶん、適正な締付けトルクがあると思うが、トルクレンチはないし「ばか力」で締め付ければネジ切れないか心配。使い続けていれば、また同じ症状が出ると思う。ただ救いに感じるのは、クランクにガタ付きがないのでベアリングの辺りはまだ大丈夫な様に感じる。

締め付けても同じ症状が出て、なおかつクランクに異常な感覚が出た場合はベアリングに来たと判断するしかない。その時はダメ元で、スナップリングを外し中を見てみる事にする。

 

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