ギターのリペア〜ペグ交換

自分は中・高校生の時にギター少年であった。中学一年生の時に親から買ってもらったギターが

確か、6500円であったと記憶している。今 改めて見ると、やはり安っぽく見える。内側を見ると、使われている木材はベニヤ板? 何かその様に見える。今後使う事は100%無いと思うが、捨てられず物置に眠っている。およそ50年近く前のギターであるが、堀田楽器ってまだ存在しているのだろうか? 当時ギターを初めた頃、誰も教えてくれる人がいなかったので自己流で初めた。最初はクラッシックギターの教本を買って練習をしていたが、元々そっち方面の音楽には興味がないためすぐに飽きてしまった。丁度その頃から、吉田拓郎さん等のフォークソングがポピュラーになって来た頃だったと思います。そこでナイロン弦をスチール弦に変えて、吉田拓郎さん・井上陽水さん・泉谷しげるさんなどのコピーを初めた。とはいえ、自己流で初めたばかりであったから、楽譜本を購入してのコピーでした。

高校に入ってからは、小遣いを貯めてフォークギターを購入した。

Morris w25 1973年製 25000円のギターでした。物の良し悪しは分からなく、見た目が良くて楽器店に奨められるままに購入した。今見ても、木目のキレイなギターだと思います。 高校生になって「Bob Dylan」等の洋楽を聞きコピーをしていたが、段々とRockに傾いて行き、社会人になってからはギターを弾く事が無くなった。しばらくは部屋の隅に置いてあったが、結婚を期に物置に仕舞い込んだままであった。社会人になってからは新しい事を始めようと思い何度かギターを再開しようと思ったが、結局その余裕もなく一度も触る事は無かった。

再開をしなかったのにはもう一つ理由があって、ギターのペグが錆びてガタが来ていた事と、全体的に汚れた状態であった事。それらを直してまで始める気にはならなかった。

ペグやネジは錆付き、フレットは錆と手垢にまみれている。そしてネックには剥がれも見え、ボディ全体が黄ばんでいます。その原因は、長年に渡って部屋の隅でタバコのヤニが蓄積沈着したものかもしれない。

汚れを落とせる物は落とし、部品交換の必要な物は交換する事にしました。とりあえず、外せる物は全て外しました。

ペグは新しい物に交換する事にしました。

右が古い物で、左が新しいペグです。本当は同じ物を付けるのが理想と思いますが、値段が安くて比較的評価の良さそうな物を探しました。旧ペグに似ている物は色々と有りましたが、その商品に記載されているサイズを見ると、取り付けネジの位置が微妙にズレている様に感じました。大きくズレていれば問題が無いのですが、微妙なズレでは前から空いているネジ穴と干渉してしっかりと固定が出来ない様な気がしたからです。前のネジ穴を埋める事も考えましたが、すごく面倒くさく感じた。そのため、あえて取り付け位置の違うペグを購入しました。

ペグに付属されていた「丸ブッシュ」ですが、前から付いている物より小さいためヘッドに開いている穴に固定する事が出来なかった。そのため、古い物を「ピカール」で磨いて使う事にしました。弦の巻かれる部分が同じ口径であるため、問題はありません。

トラスロッドカバーを磨き、錆び付いていたネジはゴールド? いや真鍮製に変えました。本当は丸ネジにしたかったのですが、地元のホームセンターには売られていなかった。

前のペグのネジ穴が開いたままですが、気にしなければ問題は無いしそのままにしました。

次はボディと指板、そしてフレットの磨きです。フレットにはピカールを使う事にしました。そして、指板とボディには「Dr.Duck’s」を購入しました。

何を使ったら良いか分からなかったが、評判が良い様なのでこれを使いました。汚れを落とすには「レモンオイル」が一般的の様に感じましたが、酸が金属を錆びさせるという様な書き込みも見られ、十分にありえる事だな! と思った。(真偽は分からない) 定期的にメンテナンスをする人であれば問題はないと思いますが、一度使ってからしばらく放おっておく人には不向きである様に自分は感じました。そのため、Dr.Duck’sに至りました。

指板には手垢がこびり付いた様な物と、爪による物と思われる凹みも見えた。そこに実際にDr.Duck’sを使ってみた所、完全に汚れを落とす事は出来なかった。

これを完全に落とすには、ヤスリ掛けをしなければ無理な様に感じました。しかしそれをやると、フレットや指板に影響が出ると思い落とせるだけの汚れで良しとしました。それでもザラザラ感は無くなり、ツルツルした感触になりました。専用のクロスを使えば良いと思いましたが、そこまで神経質になる必要は無いと思い100均で売られている床用のドライ不織布があったのでそれを使いました。フレットにはピカールを使う事によって、ピッカピッカに生まれ変わった。

ボディの白い部分の黄ばみは、いくら磨いても取れなかった。別に気にはならないし、これ以上執拗に行う必要性を感じなかった。それでも、くすんでいたギターが光を放っている様に感じた。

ネックの剥がれた部分には強力な接着剤を使い、紐で縛って2日間程この状態で固まるのを待ちました。

しっかりと接着する事は出来たが、前の接着剤の処理をしないまま接着したので、爪が掛かる程の段差が生じた。はみ出た接着剤を掃除したら気にはならない程の段差です。

直す前と比べたら、格段にキレイになった。心持ちボディの色が、以前の自分の記憶より濃くなった様に感じます。黄ばみがまだらに染み付いた部分もあるが、それもまた古いギターの趣であると思い込む様にしました。 やっぱり、木目が美しい!!  あとは、これに弦を張って弾いてみるだけです。

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