つるありインゲンの収穫

5月27日に「つるありインゲン」の種を蒔きました。東北電力で行っていた「緑のカーテン運動」に応募して得た種です。栽培は簡単そうでしたが、その後の成長は芳しいものでは無かった。

つるありインゲンの栽培
東北電力では「緑のカーテン運動 2021」が行われている。それに自分も参加し、インゲンの種をいただいた。インゲンの栽培は初めてで、袋に書かれている通りに鉢へ種を蒔きました。それから三週間、何かインゲンの成長が順調で無い様に感じる。このまま終わる予感が・・・

葉っぱが出始めて間もなく、その葉っぱの一部に枯れた様な茶色の部分が出始めた。それ以降の成長も悪く、このつるありインゲンの栽培は失敗に終わりそうな予感がしていた。そんな中、ようやく新芽らしき物が出始めて来て少しだけは希望らしきものも見えて来た。しかし、新芽以外の葉は完全に枯れている感じに見える。残るは、この新芽の生命力に望みを託すしかなかった。

種を蒔いて一ヶ月以上経っても、その新芽は成長する気配を見せなかった。生きているのか? それともこのまま枯れて行くのか分からないまま、他に栽培している野菜と同様に水を与え十分に日光浴をさせ続けた。夏の日差しを十分に浴び、他の野菜は順調に成長しているが、このインゲンだけは成長が止まったままだ。

何に原因があるのだろう? 養分が足りないのだろうか? 枝豆と同様、マメ科の植物には肥料を与え過ぎてはいけない! という事を読んだ気がする。そのため、植えた時の培養土の栄養のみで肥料はほとんど与えなかった。 そこで、少し多めに液体肥料を与えてみる事にした。それで失敗しても、このままではどうにもならないと思ったからです。

それが功を奏したのか、たまたま成長期に入ったのか分からないが、新芽の成長が急に進んだ様に感じた。ツルも出始め、ネットを伝い上へ上へと成長を始めた。もう一つの鉢も同様に活気を取り戻した様に感じた。これだけ葉っぱが出揃えば、もう大丈夫な感じがした。

やがて花も付き始め、安堵した気分。あとは実が成るのを待つだけ。 と、思っていたが・・・

最初に花が付いたのを確認したのが7月中旬であった。その後もインゲンは順調に成長を続け、花も順調に付く様になった。しかし、その花から実が成る事はなかった。花が途中で落ちる、もしくは花が枯れてもそこから実はならなかった。何に原因があるのだろうか? 肥料をやり過ぎると「つるボケ」がおきて、実が成らない様な事も書かれていた。それを警戒して、適度な肥料を与えていたつもり。 気候の問題だろうか? 花の付き始めた時は真夏日が続き、例年より暑い夏であった。この気温がインゲンの成育に適さない気温であった可能性も考えられた。全ては、初期の成育の遅れが原因かもしれないと思った。結局、一番最初に付いた花から一本のインゲンが育ち、それ以外にインゲンが成る兆候は見えなかった。一本だけ収穫してもどうしようもないと思い、そのインゲンは熟成させる事にしました。

夏の日差しをタップリと浴び、水も十分に与えた事によってツルを順調に伸ばし成長を続けた。しかし、実の付かないインゲンは、ただの草だ! これ以上栽培を続ける必要が有るのだろうか? という思いもあった。

9月上旬 気候が涼しくなり始めた頃、花の枯れた後に小さな実が付き始めた。やはり、気候の問題だったのだろうか?

付いた花には順調に小さな実が成り始め、その実が太り始めた。比較的 成長の遅かったもう一つの鉢にも花が付き始め、小さなインゲンが見える様になってきた。これでもう安心!後は自然に実が成るのを待つだけです。

一番最初に成ったインゲンは、すでに熟成し枯れていた。

サヤを開けてみると、黒い種が5粒入っていた。たぶん、この種からまたインゲンを収穫出来るはず・・・

インゲンの実が成り始めておよそ二週間後、本格的に収穫が出来る様になった。

量的に多くはなかったが、一回分の食材にはなりそうです。

収穫したインゲンは、ゴマ和えにして食しました。その後も続々と収穫は続き、最終的には累計で100本以上の収穫がありました。

9月20日頃からは花が付かなくなり、葉っぱは紅葉が始まりその生涯を終えようとしている。

根を掘り起こしてみると、実が多く付いた方の根には根粒がたくさん付いていた。マメ科の植物が成長するには、根粒菌が重要である事がよく分かる。

インゲンの成長が遅れた原因として、土に問題があったと思っている。新しい培養土を使用したので大丈夫と思っていたが、根本的に土の量が足りなかったのかもしれない。根を掘り起こして見ると、底石のネットまで根が伸びて鉢中に根が張り巡らされていた。たぶん一つの鉢に三本の苗は多すぎで、十分な栄養を得る事が出来なかったと思う。成長が遅れた事によって適時に成長が出来ず、夏の猛暑で実を付ける事が出来なかったのだろう。そして、涼しくなり始めた頃に正常な成育を始めたと感じた。

今回の栽培で得た5粒の種から、来年も栽培をしてみようと思っている。同じまちがいを繰り返さないためにも、次回はやり方を変える必要がある。

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