斎藤食品の廃業

                       (7月25日付 北羽新報より)
斎藤食品は、八峰町で仕出し・食堂・食品販売をしている会社でした。年に数回程利用するとても美味しい店だったので 「何故?」 という感じで驚きました。 斎藤食品には「じゃっぱ汁定食」という魚のアラを使った鍋物のメニューがあります。仕出しで使われている魚のアラを使用していると思うのですが、日によって高級魚の時もあれば普通の魚のアラの時もあります。値段は一緒なので、高級魚の時は「やった!」という気持ちになりました。最近は2〜3km程離れた場所にあるドライブインの方を利用する事が多く、日替定食を注文してましたがこちらも美味しいと思って食べてました。 仕出しを扱っている店の食堂は美味しいと聞いた事があります。斎藤食品も例に漏れず美味しいと思ったし、客もけっこう入っていたと思っていました。また、仕出しの方も評判が良かったため、なおさら「何故?」と思った訳です。

記事によれば、地域の人口減や高齢化が要因とありました。そして、主力である仕出しの売上の減少が大きな原因です。先に書きましたが、仕出しの評判は良く八峰町だけでなく能代市内の方からも注文をする人が多かったと思います。
では、何故そうなったのか?
仕出しそのものを利用する人が減っていると思います。少子高齢化により冠婚の仕事は減っているが、葬祭の仕事は増えていると思います。それにより、葬祭専門の業者の進出が大きな原因と思います。JAが葬祭専門の事業を行い、へいあん秋田では結婚式の事業はやめて葬祭専門の事業を始めました。そこでは、亡骸を葬祭場に安置して家族は葬儀までそこに寝泊まりして弔問を受ける事になります。 そして、始めから終わりまで葬儀屋が準備をして執り行ってくれるし、自宅の片付けなどもしなくても良いので利用をする方が多くなっている様に思います。(ただ個人的には、自分が死んだら自分の家に帰りたいけど・・)  葬儀屋は全ての料理などを自分の会社で賄うので、外部の仕出し屋は入れなくなってしまいます。 そういった時代のニーズで、自宅で葬儀の準備をする人が少なくなって来ているため、必然的に仕出し店は仕事を失う事になるのではないだろうか。

市内では、葬儀屋と仕出し屋が提携をして新しい葬儀場を作るなどありました。仕出しだけで会社を維持するのは、難しい時代なのかもしれません。
それにしても、お気に入りの店がまた一つ廃業してしまいました。

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