子年のネズミ

去年から、ネズミが出没している事を前に書きました。
ネズミを捕獲する事に数回失敗したが、その後は順調に捕獲する事が出来た。今回 捕獲出来たのは五匹で、その内一匹には逃げられ四匹は処分した。 ネズミといえども、殺処分には抵抗がある。見た目が可愛いからなおさらだ。しかし、悪さをする以上見過ごす訳にはいかない。 凍死させる方法が、眠る様に死んで行けるのではないか?と、考えた。雪に埋める方法を使ったが失敗したので、カゴのまま寒空の下に放置しようと思った。しかし、暖冬のため思いの他気温が下がらない。そこで、カゴのまま冷凍庫に入れ処分をした。

今回、ネズミを捕獲して感じた事がある。 ネズミにも、それぞれ性格の違いがあるのかな? と感じた。 一匹目を捕獲した時、ネズミ捕り器の周りでもう一匹のネズミが走り回っていた。仲間を助け出そうと思ったのだろうか? また、捕獲した四匹の内、一匹は手や口、そしてカゴの出口が血で汚れていた。カゴから出ようともがいたのだろう。もう一匹は、カゴの中で死んでいた。パニックになって心臓麻痺でも起こしたのだろうか。出来るだけ苦痛のない様に成仏してもらおうと考えたが、カゴの中に閉じ込められた事自体が一番の苦痛だったのかもしれない。五匹を捕獲した後は、ネズミ捕り器に掛からなくなった。一族を全て捕らえたのか警戒しているのか分からないが、その後は出没している形跡が見えない。

一連の事が去年であれば、たぶん何とも思わないで処分しただろう。しかし、子年にネズミを処分するというのは何となく嫌な感じがした。
そもそも、何でネズミが十二支に入っているのだろう? ネズミは昔から害獣であったと思う。保管している食物を守るため高床式にし、ネズミ返しを付けて食物が荒らされるのを防いでいたのは太古の昔からあった。また、黒死病で知られるペスト菌を媒介する動物として知られ、中世のヨーロッパでは多くの死者を出した時期もあった。ネズミは世界中で嫌われ者のはずだ。
近年では、猪も問題になっている。 その肉はぼたん肉と呼ばれ美味しい様だが、作物を荒らし人を襲う強盗・障害・殺人の極悪人だ。また、猪突猛進からイメージして、あまり賢そうに感じない。 もし干支を変える事が出来たなら、豚にした方が良いだろう。豚は、人類のためその身を捧げているのだから。

子年の話に戻そう。
子年は子孫繁栄の意味がある様です。ネズミは繁殖力が強く、ねずみ算・ねずみ講で使われる様に、裾野が無限に広がって行く。そのため、縁起の良い動物と考えられたかもしれない。 数日前のテレビで、狛犬の様な「狛ねずみ」なるモノが境内に置かれている神社が紹介されていた。

横浜市にある「戸部杉山神社」で、子年という事で参拝客が増えている様です。 そのネズミの手には、打出の小槌が握られている。 そういえば、年賀状のネズミの絵柄等々にも小槌が一緒に描かれているのを見た事がある。

戸部杉山神社には、大国主命が祀られている。大国主命とは、大黒様の事の様である。
神話では 「大国主命がスサノオの計略によって焼き殺されそうになった時にネズミが助けたという説話から、ネズミが大黒様の使いであるとされる」と、wikipedia に書かれていた。

使いであるネズミを四匹も殺害したので、大黒様は怒り、今年は金運に恵まれない事になるだろう。もっとも、宝くじは買わないし、大金が入るあてなど元々無いからその心配は無いけれども。あるとすれば、道端でお金を拾う事位だが、それだって懐に入れてしまえば立派な犯罪になってしまう。
大金は入らないだろうけど、大きな出費が無ければ良いと願っている。

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