港湾道路に熊が出没

6月25日午前8時過ぎに、港湾道路を横切る熊が目撃された。現場は「県立大木材高度加工研究所」まで約350mの地点だという。

新聞に書かれていた状況から、この辺だと思う。この道路の右側の茂みから出て、左側の茂みに走り込んだ様です。 港湾道路は国道7号線から能代港に至る道路で、大型トラックなど車の往来は多い所です。 この辺一帯は通称・風の松原と呼ばれる砂防林で、東西幅1km・南北総延長14km・面積760haです。この広さの砂防林は日本最大であるとされている。

広い砂防林である事から、熊が住んでいてもおかしくないと思うかもしれないだろう。しかし、砂防林のほとんどは黒松が植樹された松林です。松林には食べ物がほとんど無いと思うので、砂防林には熊は生息していないと思っていたし、今まで目撃された情報は無かったと思う。 果たして、この熊は砂防林で生活しているのだろうか? たぶん、砂防林に迷い込んだのではないか? と自分は思う。しかし、近くに山は無いので、山から人里へ出て来た熊が行き場を間違えたか、追い込まれたかして砂防林に入り込んだのではないかと想像する。

今後この熊は砂防林に居着くのだろうか? 砂防林内に人家は無いが、工場はいくつか存在する。一番大きな施設は火力発電所であり目撃現場からすぐの場所にある。そこにはエナジアムパークがあり、多くの人や子供達も集まる。

熊は臆病な生き物であるから人の多く集まる場所には近付かないと思うが、やはり心配な面はあるだろう。

砂防林では「キンダケ」が採れるため、秋になると多くの人が砂防林に入りキノコ狩りをする。もし熊が居付いた場合、人と遭遇する確率はこの時が一番高いかもしれない。ただ、

キノコを探す場所は整備された林内が多い。こういう場所であれば、お互いに認識し合えるので遭遇する確率は低くなる。山菜採りやタケノコ採りで熊に襲われるのは、藪の中で鉢合わせをし熊が驚いて人を襲う事が多い。

砂防林内で熊は生活出来るのだろうか? 砂防林にはカモシカが生息していると聞いた事がある。カモシカは草食動物であるから、その辺の草を食べていれば生活出来るだろう。ツキノワグマも草食であるが、草やキノコのヘルシー料理だけでは体を維持出来ないと思う。タンパク質や脂肪を得るためには、カモシカを襲うしかないだろう。狩りをするツキノワグマはあまり見ないというが、生きていくため必要と考えればその可能性もある。そうなると、人間も危ない。 現実的に考えれば、生活にふさわしくない場所と思えば出て行くと思う。

近年、熊の目撃情報が多く、連日の様に新聞でその事が書かれている。一時、木ノ実が豊作で熊が一気に増えたと聞いた事があった。しかし一番の原因は、熊が人馴れしたのではないかと思う。熊は本来、山奥で暮らしているものだが、森林伐採で奥地まで入ったり、山菜採り・キノコ採り・釣り等で山奥に入ったり・宅地造成で山を崩したりして熊と接する点が近くなった。そのため熊は人を恐れず、人里に出て食糧を探す。熊の中には、冬眠をしない熊も見るという。つまり、里山に居をかまえ、食事は人里で探す。人里にはいつも食糧があるので、冬眠をする必要がなくなる。それを覚え込んだ新しい世代の熊だと思う。

今朝の新聞で、先に出た「県立大木材高度加工研究所」で「熊用忌避杭」が開発されたという記事が載っていた。 この忌避杭には熊が嫌がる成分のトウガラシに着目し、直径3cmの木栓にその成分を染み込ませ、2mの杭に36個の木栓を打ち込んで製品化したという。その効果は、2年間持続するらしい。 県南の果樹園でその効果を実験した所、園内に打ち込まれた杭には近寄らず引き返す様子が確認されたという。 ツキノワグマが出没すれば、場合によっては駆除の対象になる。地域によっては、絶滅危惧の対象になっている所もある。この杭で人と熊の住み分けが出来れば良いのだけれど、新しい世代が誕生する可能性もある。

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近くの畑や田んぼでは、キジやサギを多く見る事が出来る。車を走らせていたら・・・・

分かりづらいかもしれないが、キジとサギが同じ場所で動かずに一緒に居る。何をしているのだろうか? 数分間、その状態が続いていた。

特に珍しい事ではないかもしれないが、自分は不思議に思った。

 

 

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