2週間程前に手術を受けた。幼少の頃より虚弱体質であったが、幸いにも大きな病気になった事がなく体にメスが入ったのは初めての事であった。手術とはいっても大層なものではなく、鼻の下に出来た出物を除去する手術でした。
この出物は2年程前から気にはなっていた。最初はニキビかと思うモノで、放おって置けばその内に消えるだろうと思っていた。それが段々と大きくなり、1cm位になった頃からは少しは心配する様になって来た。去年今頃の消費税が上がる前に行こうと思って、高血圧治療で通っていた先生にどの様な病院が良いかと聞いた所、皮膚科ではなく形成外科が良いのではという話であった。能代で形成外科は珍しく、先生が教えてくれた個人病院と組合病院(現在は能代厚生医療センターと呼ぶが、しっくり来ないので以下も組合病院と書く)の2軒だけの様に思う。ただ、組合病院はすごく混むので待ち時間が長いと思うと、個人病院しか選択肢が無い様に感じていた。
結局はその時に病院へは行かなかった。その原因となったのが、病院嫌いと患部が痛くも痒くも無かったし、見た目以外では特に生活に支障が無かったためです。その後も友人からは「早くもんで来い」と言われながらも、ズルズルと時は過ぎて行った。そうしている内にコロナ騒動になり、立派な行けない理由が出来てしまった。
出物は段々と成長を続け、生活に支障を感じる様になって来た。出物が大きくなる事によって口の内側に影響が来たのだろう、物を食べる際に口の内側を噛む様になって来た。それと、鼻がかみずらくなった。相変わらず痛くも痒くも無いのだが、やっぱり切らなければダメだなぁ〜 と思い始めた。それと、8月に発行された能代地域振興券が利用できる事も後押しになった。 そして2週間前、ついに病院の門を叩いた。
医者の最初の一言は「ずいぶんと大きく育てましたねぇ〜」だった。
そして「これは何だろうねぇ〜」という一言が怖い! 原因不明の病だろうか? と思ってしまう。切除しなければならないのは必須の様で、大体の手術のやり方が説明された。
単純に出た物を切り取るという手術かと思っていたが、患部の3倍は切開しなければいけないらしい。そのため、5cm位は切らなければならない様だった。初めて手術を受ける身としては、想像の出来ない痛さに感じた。いくら麻酔を掛けるからといっても、指を少し切っただけでも痛いのに5cmも切るなんて・・・
麻酔は部分麻酔で、抜歯以外で初めての経験であった。最初にチクッとするだけで、その後は何も感じなくなった。この状態でも、メスが入って本当に痛く無いのだろうか? という不安はずっとあった。不安になりながら横になっていると、心臓の鼓動が早くなっているのが分かる。平静をよそおいながらも、その鼓動を弱める事は出来ない。
いよいよメスが入る段になる。耳元で機械音がなり、電気メスだろうか? その音が大きくなる度に切開をしているのだろう。色々とグリグリやっている感覚はあるが、少しも痛くない。その安心からか、早くなっていた鼓動は治まって来た。 そして、皮膚が引っ張られる感覚がある。たぶん、傷口を縫合しているのだろう。 手術時間は50分位掛かった。予想では30分位の我慢と思っていたが、倍近く掛かったのは切開する所が大きかったかもしれない。後はガーゼを当て、テープで固定して終了。まだ麻酔が効いている状態なので変な感覚だ。問題は、麻酔が切れた時にどうなるかだ!
結果として、痛みは無かった。晩に病めば嫌だなぁ〜と思い鎮痛剤を飲んだが、たぶん飲まなくても大丈夫だったかもしれない。 翌日に傷口を見てもらったが、良い感じだった様でした。 1週間後に抜糸をしたが、手術は良い感じで終わった様です。 ただ、5cmも切ったのだから元の肌のようには戻らないだろう。 もっと小さい段階で病院に行っていればもっと小さい傷口で済んだかもしれないし、出始めの頃に行っていれば薬だけで直す事も可能だったかもしれない。 はんかくさい 事だが、病院に行けばどんな事をされるのだろう? 切ると痛いだろうなぁ〜 という、臆病な自分が結果を悪くしている。何事もそうだが、事が大きくなる前に対処する事が大事という事をしみじみと感じた。
傷跡は今後も残るだろう。小太りな体型に、坊主頭。これにサングラスを掛ければ、誰も近寄って来ない気がする。絡まれなくて良い事だが、いきなり鉄砲で撃たれる可能性もある。ただ、傷口がもう少し頬側にあればそれなりの雰囲気があるのだが、やや中途半端な場所にある様な気がする。
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