しったげ暑かった夏〜農作物は・・・

空には巻雲。地上ではススキ。 もうすっかり秋なんだなぁ〜! という雰囲気があります。     しかし・・・

この写真を撮影した日は9月5日で、能代市の最高気温は32.5℃まで上がりました。 9月に入っても30℃超えの気温が続き、秋の役者は揃っているのにまだまだ夏の気配が抜けません。

とにかく、今年の夏は暑かった!

上記は、能代市の2023年7月・8月の気温表で、赤く囲っている部分が最高気温です。 秋田県は7月22日に梅雨明けが発表され、7月23日から8月31日まで毎日30℃超えの日が続きました。(7月29日は29.8℃) その中でも、35℃超えの猛暑日は11日ありました。猛暑日とならないまでも、自分が「暑い日だなぁ〜」と感じる33℃超えの日は13日ありました。 とにかく今年は、暑い夏だったなぁ〜 という印象です。

秋田県の中でも能代市は比較的に涼しく、他の市町村はもっと暑かった様です。もっとも秋田県が例外ではなく全国的に今年の夏は暑く、その様子がニュースで流れるのを連日 見聞きします。 世界ではもっと暑かった場所があり、それによる大災害も起きています。地球温暖化の段階は終わり、地球沸騰化の時代に入った! と誰かが言っていた。 最近の事例では、リビアの大水害もその影響が強いと思います。 現在の地球は、かなり危機的な状況にあるのだろう。

今季の能代で一番暑かったのは8月8日から11日で、10日には今季で一番の38.4℃を記録しました。この気温は、能代市で観測史上第二位の記録の様です この日の自分は、どういう状況であっただろう。 確かに暑い日で、部屋のどこを触っても火照っていた。たぶん、部屋の温度も38℃を超えていたと思います。ただこの日は風が強く、平均3.6m/sの風が吹いていました。湿度もそれ程高くなかったと記憶していて、気温程に暑苦しさを感じなかった様に思います。 家ではエアコンを付けていませんが、部屋に自然風が入り込めば十分にしのげます。30℃そこそこの気温でも、無風の方が苦しい。

そうそう、紋次郎が一番涼しい場所を知っていて、いつも風の通り道になる所に寝転がっています。

日中は西寄りの風が窓から入って来るので、猛暑日の時でも暑苦しさは感じません。そして、夜は東寄りの風に変わります。ただ西寄りから東寄りに変わる数時間が無風か微風状態になり、気温以上に暑さを感じます。気温は30℃程でも室温は34〜35℃あるため、この時間が我慢のしどころ。天気予報を見ながら、あと少しで風が吹き始める! と体に言い聞かせる。 この数時間に耐え、窓から東寄りの風が入って来た時に、何と心地良い事か! 体が蘇生した気持ちになる。

25℃以上の夜を熱帯夜とされていて、安眠を妨げる要素になっています。今夏の最低気温を見ると、25℃を下回らない日が18日(7月・8月)ありました。しかし、窓を全開する事によって東寄りの風が心地よく、エアコンなしでも寝苦しい夜は一日もありませんでした。 自分の感覚なのですが、昔(若い頃)は暑くて眠れない夜が多かった様な? 昔は今より気温が低かったはず。 思うに、日中は涼しい場所で仕事をしていたため、家に帰ってから家の暑さに体が慣れなかったのかもしれない。ず〜と同じ環境に居れば、それに体が順応するのでは? もう一つは、老化? 何か、高齢者は暑さに鈍感になるらしい。そのため、高齢者の熱中症患者の比率が高くなる。すでに自分もそっちの仲間なので、こっちの方が怖い。

8月31日に、横手市で最高気温が39.2℃を記録しました。この気温は、秋田県で観測史上一位の記録の様です。このニュースが流れた時に知ったのですが、それまでの一位は能代市の39.1℃であったそうです。確かにそんな気温の日があったのは知っていたのですが、それが一位であるという事は知らなかった。 39.1℃の最高気温は、1978年8月3日でした。

上記は、1978年7月・8月の気温票です。 8月1日から暑い日が続き、3日に最高気温を記録しました。しかし、猛暑日とされているのはこの日のみでした。自分が暑い日だなぁ〜と感じる33℃超えは、6日しかありませんでした。これが自分の感じている、能代市の平均的な気温だと思っています。そのため、今年の夏の暑さに異常さを感じました。

この時の自分は、この最高気温をどうやって耐えしのいでいたのだろう。 当時の自分の職場は涼しい程に冷気の当たる場所だったので、この暑さを体験した記憶がありません。たぶん当時の新聞記事に載ったと思いますが、たぶん「ふ〜ん」と流したと思います。 しかし、この時期に能代市で事件が起きました。能代の水道水が、しょっぱくて飲むことが出来なくなった様です。原因は米代川の水位の低下によって海水が逆流し、水道の取水口に海水が混ざった事によるモノです。 この時に初めて、ミネラルウォーターを販売した様に記憶しています。 当時の自分の家では井戸水を使用しており、たぶん井戸水を使っていた家は多かったと思います。そのため、通常はミネラルウォーターを販売していなかったと思う。「水は買うモノではない」という感じがありました。

当時の記録を見ると、6月23日〜8月13日までの間に降水量が17mmしかありませんでした。そのため、米代川の水位が低下したものと思われます。それまで水道水に塩分が混ざったという事を聞いた事がなかったので、この年の降水量は異常だったのだろう。 その後、水道の取水口を以前より上流部に移設したと聞いた事があります。

今夏の暑さの要因は何だろう? 考えられる事として、台風の影響があったと思われます。日本の南方海域で台風が次々と発生し、その南寄りの風が山を超えて乾いた熱風が吹き下ろすフェーン現象。その影響で、日本海側が暑くなった。そこは秋田県も例外ではなく、連日の暑さを引き起こした。日本近郊の海水温が高く、台風が発生する条件が揃う。地球温暖化の影響という事になると思います。そこで発生する台風は速度が遅く寿命が長いため、暑さが続くという事になる。

今夏は異常な暑さが続いている一方、降水量が少なかった。フェーン現象が発生した事によって、日本海側でその影響が大きかった様に思います。 ニュースでは、高級米所・魚沼の水田が干ばつで苦しんでいる様子が放送されていました。そして、すでに枯れていた場所もある様でした。 能代の降水量を見ると、梅雨明け以降の「7月31日に19.5mm」「8月1日・20日に各1.5mm」計22.5mmの降水量があったのみでした。水が少ないと、一番に影響の行くのが農作物です。

8月22日付の北羽新報の記事では、キャベツの苗が枯れ死・消失した圃場が見られたという。能代特産の「白神ねぎ」も、夜温の高さから太れずに細物傾向で推移しているといいます。白神ねぎは、去年の大雨で病気が発生して大幅な減収になりました。今年も減収が見込まれている。たぶん、どちらも暑さに弱い作物だと思います。

ミョウガも能代の特産品でした。ピーク時には約300人の生産者が300haで栽培し「日本一のミョウガの里」をアピールして来ました。しかし、現在は生産者高齢化等によって規模が縮小され、89人の会員が13haで栽培しているのみです。 そのミョウガも、7月の大雨や高温によって病気が発生し、収量が大幅に落ち込んだ様です。 家の敷地にもミョウガが生えているのですが、やはり例年より収量が少ないです。毎年 食べ切れずに冷凍保存していたのですが、今年は食べる分しか収穫できませんでした。 家のミョウガは、隣の畑から自然増殖して越境して来たものです。特に手を掛ける訳でもなく自然増殖するので強い野菜と思っていたのですが、やはり今年の暑さと少雨には勝てなかった感じがします。

米の生育を見ると、特に悪い様には見えません。水利の悪い所には影響があったかもしれませんが、家の近郊の田んぼを見ると、枯れたり倒伏した稲もなく順調に育っている様に見えます。近くに米代川が流れているので、水利は良いのかもしれません。

少雨は、梨などの果物にも影響が出ている。能代では昔、市街地にも梨畑が広がっていた。現在は縮小され、わずかに残っているのみです。今は、八峰町峰浜の梨が有名です。 その梨の生育が悪いらしい。地中に水分が少ないため、実が大きく育たないという。しかしその分、味が濃縮され小粒で美味しい梨になるという。でも、規格外のために市場へは出にくくなるだろう。そのため、B品として産直などで販売される物が多くなる。その分、生産者の収入は減る事になります。自分としては、美味しい物が安く買えるので大歓迎なのですが・・・

少雨がどの位の影響があるか、米代川の支流で水瓶にもなっている藤琴川の素波里ダムに行ってみました。

通常は木の生えているあたりまで水があるので、10m以上は水位が下がっている様に見えます。

水音がしたのでダムの反対側を見ると、たぶん放流の水音だろう。 その水が茶色く濁っています。いつも、こんな濁った水だったっけ? ダムの底に貯まっていた水だろうか? これを撮影した数日後、北羽新報に「発電用の放流を中止する」という様な記事を見た様な。ダムの水位がこの状態ですから、かなり深刻な状況と感じられます。

素波里湖には、無数の沢水が流れ込んでいます。それらの沢の一つですが、わずかに水流があり、涸れ沢にはなっていません。わずかでも水の供給は続いています。

藤琴川の源流部は白神山地です。 白神山地は、原生ブナ林の規模が世界に類を見ないという事で世界自然遺産に登録されました。 ブナ林は大量の水を吸収し、枯れ時には放出するという自然ダムの役割があります。そんな特徴からブナの木は水分を多く含み、利用価値のない木材とされています。価値のないブナは伐採され、そこに杉の植林を進めたのが青秋林道問題です。

青秋林道問題と世界遺産
白神山地は、1993年に世界自然遺産に登録された。登録以前に、世界遺産の核心地を縦断する計画だったのが青秋林道です。青森県側は開発の中止を決定したが、秋田県側は中止の意志はなかった。そのため、県境まで開発が進む事になる。登録された後は・・・

藤里町だけはブナ林の保護を続け、秋田県では藤里町だけが白神山地の核心地に入っています。 そんな訳で、藤琴川には白神山地に蓄えられた水が供給され続ける事になります。それが、巡り巡って米代川の源になります。

今年は日本南方の海域で台風が次々と発生しました。日本本土への台風の直撃はなかったものの、台風の湿った暖かい風が日本海側へはフェーン現象を引き起こし猛暑となり、太平洋側では豪雨となり各地で大きな被害が出ました。 秋田県では、梅雨の明ける一週間程前に大雨による災害が発生しました。特に被害の大きかったのが秋田市街地で、集中豪雨による「内水氾濫」でした。

7月15日深夜から能代山本でも記録的な大雨となり、今まで経験した事の無い様な雨音で、いわゆるバケツの水をひっくり返した様な大雨でした。この短時間で降った大雨により、松長布を流れる小型河川の悪土川の排水が追い付かず氾濫しました。

悪土川の氾濫は度々発生するのですが、松長布全域が浸水したのは初めてでした。悪土川からの水は国道7号線まで及び、一部で冠水して通行止めになりました。

この大雨による48時間降水量は、藤里町が327mm・能代市能代地域が196.5mmで、ともに観測史上最大を記録しました。八峰町八森地域では248mmで、7月の観測史上最大を記録しました。この大雨は米代川の水位にも影響し、素波里ダムでは緊急放出寸前まで水位が上昇しました。去年も緊張した時がありましたが、今年もかぁ・・・

北日本で豪雨〜避難の準備
北日本を豪雨が襲った。特に北海道・青森・秋田では記録的な降水量になった。各地で被害が出る中、能代を流れる米代川でも水位が上昇した。1972年の事を思い出すと、水位の上昇は気が休まる事がなく心配で何度も川の状況を確認しないではいられなくなる。

(2023年7月16日 午前4時半頃に撮影)

米代川の水位は去年と同じ位に上昇しましたが、米代川上流地域の大館市・鹿角市ではそれ程の大雨ではなかったため、これ以上の水位の上昇にはならないだろう。 という安心感がありました。

松長布水害の被害は大きく、能代地域では昭和47年の中川原水害以来の規模の水害ではなかったかと思います。

昭和47年・中川原水害
西日本各地では連日の大雨により85名の方が亡くなり、確認されているだけでも77名の安否不明者が出た記録的災害が発生した。1972年にも、7月3日〜7月15日まで雨が降り続いた事による昭和47年7月豪雨と命名された災害が起きている。中川原水害はその時に発生した。

松長布水害でたぶん能代で初めて? 災害ボランティアの募集がありました。

水害発生の前日・・

能代ロケット実験場で爆発事故がありました。 中々ニュースで取り上げられない秋田県ですが、続けて全国版ニュースで取り上げられていました。

モーター燃焼試験は、事前に行う日時が報じられていました。 燃焼音が聞こえるかな? と思い、家のベランダに出てその時刻を待った。予定時刻を過ぎても何もそれらしい音が聞こえず「やっぱりきこえないかぁ〜」と思いながらタバコをくゆらせた。その時、ロケット実験場の方角からキノコ雲の様なモノが上がった。 北朝鮮からのミサイル? と、本気で思った。まさか、ロケット実験場で爆発が起こるとは思わなかったから。

「厳しい残暑が・・・」と、よく聞きます。 残暑とは、8月8日の立秋から秋分の日あたりまでの暑い日という様です。自分の昔の感覚でいうと、盆明け頃から急に涼しくなった様に思います。そのため、夏物商品は盆までに売り切らないと不良在庫になるという思いで仕入れを行っていました。正に、暦通りだった様に思います。現在はそれが通用しない。秋ではなく、夏そのものである様に感じます。

2023年9月の能代の気象データーです。猛暑日こそありませんが、30℃以上の真夏日がまだまだ続いています。11日には、横手市で36.7℃の最高気温を記録しました。この日は全国で一位の最高気温で、横手市の9月の観測史上一位の記録の様です。 9月に入ってからは、30℃を切る日も多くなりました。それでも、28・29℃台は能代の真夏の気温でした。30℃を切ると「今日は涼しい日」と感じる様になった。体が暑さに順応したのだろうか?

9月に入って、これから稲刈りのシーズンが始まります。今年の作柄はどうだろう? 見た目は順調な生育ですが、この暑さにより米の質に影響はないだろうか? 米の質が悪ければ等級が下がり、市場に出回る一等米の量が減ります。各地で水害が発生して、米の収量は減ると思います。そうなれば、需給の関係から米の値段が上がる。毎日食べるものだから、この値上がりは家計に大きく響く。 今年の稲刈りは例年より随分と早いようで、今週あたりにピークを向かえるかもしれない。

9月に入って大きく変わった事があります。朝晩が急に涼しくなり、窓から入る涼しい風はむしろ寒い位に感じる日が多くなりました。窓から吹き込む風には、ようやく「秋のかまり」がする。 週間天気予報では彼岸に入った21日から急に気温が下がる予報で、雨の日も多くなる様です。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言われますが、秋雨前線の影響で一雨ごとに寒くなっていく。ようやく暑さから脱出出来ても、何かこれから冬に向かって行くという感覚も嫌だ!

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久々のブログの更新になります。その間に、WordPressが6.3.1にバージョンアップされました。そして、このブログを書き始めた時、メディアの追加・パーマリンクの編集が出来なくなりました。そのボタンを押しても反応しなくなったのです。とにかく、これらを解決しないとブログを書き込む事が出来ない。そのため、解決策を検索してみました。 様々なやり方が書き込まれているのですが、何か専門的なやり方が多い。簡単で自分でも出来そうなでは、この問題を解決する事ができませんでした。ん・・・困った! すると・・

WordPress更新後、投稿画面がおかしくなった!元に戻すまでに私がやった事【ワードプレス、不具合】
先日ワードプレスを更新したら、投稿画面がいろいろおかしくなってしまいました。プラグインやキャッシュ等いろいろ対処してみましたが、最終的にはダウングレードを実施して元に戻りました。その作業内容を詳しくご紹介します。

上記のサイトが、自分の症状と一致した。このサイトでは、ダウングレードで解決したと書かれています。他のサイトでもダウングレードの件は触れていますが、あまり推奨はされていません。でも、このままでは何もする事が出来ないので、ダウングレードを試してみる事にしました。やり方も簡単だし!

プラグインで「WP Downgrade 」をダウンロードしました。そして、バージョンを一つ前の6.2へダウングレードしました。プラグインを使う事で、素人でも簡単に出来ました。その結果、現在のブログを書き込む事に成功しました。とりあえず、今の所は不具合もなく問題は発生しておりません。 ちなみに、自分のテーマはcocoonです。

 

 

 

 

 

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