チャレンジディ

5月30日に「チャレンジディ」というイベントが全国一斉に行われた。チャレンジディは、午前0時から午後9時までの間に15分以上続けて運動やスポーツをした人の参加率を競うイベントです。能代市もエントリーしたが、自分は参加をしなかった。それでも結果だけは気になる。

能代市は沖縄県の南城市と対戦し、3.3%の差を付けられ敗北した。負けた能代市では、南城市の市旗を市役所のポールに一週間掲揚しなければならないのがルールの様です。

全国一斉という事で国が主導で行っているのかと思ったら、笹川スポーツ財団の主催で行われているイベントの様です。元々はカナダで行われていたが1990年からは国際的なイベントになり、毎年5月の最終水曜日に行われる様になったみたいです。日本では、2002年から笹川スポーツ財団が主催で全国規模で行われる様になった。2018年は、全国から121の自治体がエントリーした。その内、秋田県からは全市町村が参加している。

昨日の新聞に「厚労省・平成29年人口動態統計」の記事が載っていた。それによると、秋田県の人口動態はかなり悪い状況にある。死亡率は前年より悪くなり、6年連続の全国ワーストになった。そして出生率は、23年連続の最下位になった。 秋田県では、自殺が大きな問題であった。その問題に取り組んだ結果少しは改善が見られたが、29年度はまた増加し3年連続で全国ワーストになっている。 ガンによる死亡率は21年連続の全国最悪。脳血管疾患による死亡率は、3年連続で全国最多であった。それらによる人口自然増減率は、前年より0.6ポイント広がり6年連続で全国最大の減少率になっている。 それらの背景から秋田県の健康寿命は男女ともワーストに入り、県でも打開策を考えている。健康増進のためのイベントとして、秋田県では全市町村が参加を決めた理由かもしれない。しかし、運動やスポーツによる健康増進は継続していかなければ意味がない。年に一回のイベントでは、おもしろ味も効果もない。

他県の自治体はどう思っているか分からないが、今年は去年よりチャレンジディへの参加自治体が減少し2002年に始まってから参加する自治体があまり増えていない。
秋田県が全市町村の参加を決めたのは、小野清子さんの存在もあると思う。小野清子さんは笹川スポーツ財団の理事長で、 小野喬さん の奥様です。 小野喬さんは、能代市出身の体操選手です。小野喬さんはオリンピックに4大会連続出場、そして全ての大会でメダルを獲得し計13個のメダルを獲得した。4大会連続出場は、「谷亮子さん」に抜かれるまで日本人最多でした。いわば、小野喬さんは秋田県の英雄なのです。その奥様からチャレンジディへの参加の打診を受ければ、断る事は出来なかっただろう。
と、思っているのは自分だけだろうか?

※2021年3月13日 小野清子さんは骨折で入院中に新型コロナに感染し、治療を受けていましたが容態が急変し亡くなられました。85歳でした。

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