戸棚を整理していたら、いつの頃とも分からない「種」が出て来た。ほとんどが景品として頂いた種の様です。
以前、売場で野菜の種を販売していた事があった。その種は委託販売で、時期を過ぎた頃に業者が来て売れ残った種を回収して行った。その様子を見ていると、全ての種の袋にハサミを入れて回収していた。その理由を聞くと、それらは全て廃棄をする様で、二年目の種は発芽率が悪くなるため次の年に販売をする事が出来ないそうです。
戸棚の隅から出て来た種は「かいわれ大根」「西洋石竹」「松葉牡丹」「アサガオ」の種でした。その内、かいわれ大根とアサガオは開封済みであった。以前に誰かが栽培をしたのだろう。しかし、それが育っている姿を見た記憶が自分には無かった。 年数の経った種から芽が出るかやってみる事にしました。
先にかいわれ大根を育ててみる事にしました。袋を見ると値札が付いているので、誰かが購入した物だろう。いつの時代の物かは分からないけど、今だったら育てるよりかいわれ大根を購入した方が安いかもしれない。 かいわれ大根は1〜2週間程で収穫が出来そうなので、結果を知るには最適と思えた。そして、水耕栽培も出来る様です。
ペットボトルを切り取り、中に水を浸したキッチンペーパーを敷いた。その上に種が重ならに様にして種を敷き詰めた。それをダンボール箱に入れて、日の当たらない様にしました。かいわれ大根の成育は20〜25℃が適正温度とされているので、日中はベランダで・夜間は居間に置いて出来るだけ温かい状態で栽培をしました。
翌日・翌々日・そのまた次の日と発育状況を確認するが、芽の出る気配は見えなかった。水耕栽培を始めて一週間が過ぎても芽が出なかったため、やり方が悪かったのだろうかと思い、水耕栽培とは別に土へ植えてみる事にしました。鉢用の皿に十分に水を吸わせた土をいれ、種を蒔いてから上にアルミホイルを被せた。そして、日の当たらない様にして屋外に放置した。 それから二週間後
かいわれ大根の種からは芽の出た気配は見えず、カビが生えていた。
水耕栽培の方はすでに なげわらし状態 であったが、三週間が経って一つも芽が出ていなかった。栽培の仕方が悪かったのかどうかは分からないが、かいわれ大根は誰でも簡単に育てる事が出来ると考えると、やはり種に問題があったと思える。おそらく、数十年が経ったと思われる種では発芽が難しいと感じた。
かいわれ大根を土へ植える時に、花の方もやってみる事にしました。この種もいつの時代の物かは分からないが、アサガオの種に「秋田相互銀行」の文字が見える。たぶん、その銀行から粗品として頂いた物だろう。秋田相互銀行は今は存在していなく、1989年4月1日から秋田あけぼの銀行に改称された。そして、1993年4月1日に羽後銀行により吸収合併され、北都銀行に改称された。
つまり、秋田相互銀行の名称は1989年までであったのだから、少なくとも32年以上前の花の種という事になります。 松葉牡丹に付いている能代の市章が古い物で、市章は2006年に変わっているため、少なとも15年以上前の種という事になります。西洋石竹も同じ所にあったので、同じ頃の物と思われます。
アサガオは、5〜6粒を間隔を空けて植えました。しかし、問題は松葉牡丹と西洋石竹の種でした。それが正常かは分かりませんが、ケシ粒より小さいホコリの様な種でした。一粒づつ植える事が出来ないため、土の上に蒔いてその上から土を被せました。その深さが適正であったかは分からないが、根性があったら芽が出て来るだろう。 鉢には袋を貼り付け、どの花か分かる様にしました。
それから二週間後、一向に芽吹く気配が見えない。やはり、ダメかなぁ〜! 古い種から花を咲かすというのは無理である! という結論に至った。(少なくとも素人には)
たぶん雑草の芽? 培養土に紛れ込んだ種か、どこからか飛んで来た種かは分からないが、やはり雑草は強い!
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