日本酒造り

今週は、今シーズン最強の寒波が襲来するとされている。昨日は九州などで、普段あまり雪が降らない所での積雪のニュースがテレビで流れていた。 その前の晩は、能代で暴風雨になった。今回の寒波は、アメリカを襲っている寒波の影響とされている。そのニュースを見て、かなり緊張した。
昨日・今日と、能代は比較的に穏やかな天気になっている。


少し寒いが、青空が広がり積雪はゼロです。しかし同じ秋田県内でも、秋田市や県南では雪模様の様です。

今の時期は、酒蔵で日本酒の仕込みが盛の様です。日本酒を造るためには 杜氏 と呼ばれる責任者が必ずいる。杜氏次第で、良い酒かそれなりの酒が出来るといっても過言でないかもしれない。 秋田県の杜氏は、山内杜氏といわれている。 山内とは、現在は横手市に併合された山内村の事です。山内では農家が多かったため冬季の仕事がなく、酒蔵へ出稼ぎに来ていたのが定着し、それが山内杜氏としての集団になったとされている。

県南は酒蔵が多く、有名な酒蔵も多い。能代山本には、「喜久水」「楽泉」「白瀑」ブランドの酒蔵が三カ所ある。いずれも山内杜氏が管理している様です。 杜氏は夏場に農業を営み、冬場に酒蔵へ来て、泊まり込みで酒造の管理をしているとされている。伝統的な杜氏も、農家の減少・杜氏や蔵人の高齢化が進んでいる。酒蔵の後継者問題に加え、日本酒の消費低迷により酒蔵の数が減少し杜氏の数も減少した。そのため女性による杜氏や、酒蔵の後継が行われる所も出て来た。その事によって新しい酒が生まれ、成功した例もある。

二十年程前に、日本酒がブームになった事があった。「地酒」と呼ばれる物で、有名な地酒はプレミアが付いたりで現在も手に入りにくい。丁度その頃に自分は酒担当になり、知識を得るためと興味から日本酒を買い回り、飲み比べをしていた事があった。そのほとんどは、秋田と岩手の酒でした。一時期話題になっていたのは、岩手県の久慈市にある 鈴蘭酒造 でした。


しかし2010年に廃業していたため詳しい資料がなく、少しウロ覚えの話しです。 どういう経緯か分からないが、そこの杜氏は20代で大学出の杜氏でした。たぶん大学で、醸造や発酵の事を学んでいたのではないだろうか。若い杜氏は酒造りの経験は少ないが、数値により酒造りを管理していたのではないだろうか。そこでは杜氏だけでなく蔵人も若く、既成概念にとらわれる事がなく新しい事を進める事が出来たのかもしれない。 その結果、五年連続モンドセレクション金賞受賞という栄誉を手にした。今ではどこの蔵でも出品しているが、当時この辺では鈴蘭酒造が初めてであったらしい。


数回購入した事があるが、比較的安くコスパの良い酒であったと記憶している。しばらくして八戸の酒屋で見掛けたのが、オーストラリアで製造された鈴蘭酒造の酒を見付けた。値段が安く購入したのだが、普通に美味しかったと思う。 その後自分は本格焼酎ブームに乗り日本酒から遠ざかっていたが、何かの時に「鈴蘭酒造倒産」の記事を目にした。鈴蘭酒造に何があったのだろうか?


鈴蘭酒造には「北リアスからの風」という、金賞受賞の銘柄があった。NHKドラマ「あまちゃん」にちなみ、久慈市にある 福来 という酒蔵が同じネーミングで販売している。鈴蘭酒造倒産の後は、福来の酒蔵で引き受けたのだろうか?

現在は機械の技術が発達して、センサーやAIによって管理が出来ると思う。昔は気象環境により良くもなったり悪くもなったり、また予想以上に良く出来た事もあっただろう。
工業的に造られた酒は失敗はないが、画一的な酒になってしまう様な気がする。

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