世界中では、またコロナウィルス感染者の急拡大が進んでいる。そして、そのほとんどがオミクロン株に移り変わっている。オミクロン株のウィルスは喉や鼻などで増殖する様で、肺炎などの重症化がしづらいとされている。反面、ウィルスが拡散されやすく潜伏期間が短い事から、感染者が急拡大している要因とされている。日本も例外ではなく、感染は第6波に突入しウィルスはオミクロン株に置き換わりつつある。
全国的に感染者が増える中、秋田県は比較的に穏便であった。そんな中、能代でオミクロンのクラスターが発生した。オミクロンと断定するにはゲノム解析が必要で、その検査には時間が掛かるためまだ疑いの段階ではあるが、ほぼオミクロンのクラスターでまちがいはないだろう。
能代保健所管内での最初の感染は、1月8日に40代会社員女性の感染が発表された。女性は、1月上旬に東北地方と九州地方から訪れた知人と、能代管内の飲食店で会食をしたとされている。女性自身に県外への移動歴がないため、その会食が感染原因ではないだろうか? 女性はワクチンを2回接種済であったが、咳や喉の痛み、声のかすれ、鼻水といって症状があったとされている。7日にPCR検査で新型ウィルス陽性となり、変異株検査をした所でオミクロン株感染の疑いが判明した。
翌日、新たに40代女性二人の感染が発表された。いずれも最初の女性の濃厚接触者で、記事の内容から同じ仲間内での飲食店で感染したと思われる。 その翌日には新たに三人の感染者が発表され、感染者の中に飲食店の男性店員が含まれていた事から、この段階ですでに飲食店クラスターと断定出来る様に感じた。以降 毎日の様に感染者が発表され、新聞には毎日大きな見出しが載っていた。
12日は19人、13日は14人、14日は8人、15日は17人、16日は16人、そして17日は7人の感染者が発表され、8日以降の能代管内の新規感染者は計89人となった。
飲食店クラスターは能代市役所内でも拡がり、16日までに計8人の感染が発表され職場クラスターとなった。一方、市の特養ホームである「長寿園」「海潮園」でも職員各一名づつの感染が発表された。二人とも入所者と接する業務には就いていないとされているが、他の職員と接する可能性は高いため、けして安心出来る事ではないと思う。高齢の入所者が多い事から、ここでクラスターが発生すると重症化するリスクが高い様に感じます。
14日までの感染状況について、新聞上で見やすくまとめていた。
飲食店でのコロナ感染の記事が載った翌日、新聞上に「臨時休業」の広告が載った。
自分はこの店に行った事は無いが、旧店の頃には何度か行った事があった。少し小洒落た店で、結構 繁盛していた様に思えた。どちらかと言えば、女性・ファミリー向けの飲食店というイメージが自分にある。最初の感染者が女性という事で、この店が感染源となった所か? と、諸々の条件からそう思った。たぶん誰もがそう感じたと思うし、能代の掲示板にもその様な書き込みが見られた。もっとも、匿名の掲示板ほど無責任なモノはないのだが!
16日付けの北羽新報上で「シャトー赤坂」の広告が載っていた。噂を否定する内容の広告です。たぶん臨時休業の知らせが噂となって拡がり、それがシャトー赤坂の耳に入ったのだろう。臨時休業にはそれなりの理由があったと思うが、あまりにもタイミングが悪かった様に思う。こういった思い込みから、デマとなって広がって行くのだろう。 以前にも、飲食店界隈でこの様な事があった。
自分が思う事ですが、不特定多数の人が集まる場所での感染はその場所を公表するべきだと思う。予約や常連などの特定出来る客であれば追跡をする事が出来るが、多くの客はそれが難しいと思う。その客の感染が判明するまで、その原因が分からない事になってしまう。その飲食店で感染しても無症状であった場合、潜伏期間の間に他の人に感染させてしまう可能性もある。店側としては被害者であるが、ウィルスを拡散させないためには必要な事だと自分は思う。
今回の感染を受けて、飲食店の客足が激減している事が新聞に載っていた。以前もこの様な事があったが、能代でこれ程の感染者が出たのは初めてであった。そのため、飲みの歩くというのを控えているのだろう。飲食店でも、臨時休業を知らせる広告がいくつか見られた。その中で、豊祥台の「とどう商店」が載っていた。惣菜が美味しい事で有名な小さな店ですが、コロナとはあまり関係が無いと感じていた。その後、店主がコロナ感染している事を新聞広告として載せていた。飲食店関連なのか客から感染したのかは分からないが、客からとしたら市中感染に拡がるのでは? と感じた。 県では、今回のコロナ感染は市中感染の段階ではないと発表している。まだ追跡可能な状況なのだろうか? 能代は人口密度が低いし、市中感染まで拡がる可能性は低いと感じます。
年末年始は、オミクロンの流行がまだ聞かれなかった。うまく抑え込まれている様に感じていた。そのためコロナ前の様な帰省の状況に近づき、多くの人が来能した。それは能代に限らず、全国でも以前の様な活気が戻った様な感じがしました。たぶん、感染した女性の知人も久しぶりの帰省であったのかもしれない。能代の場合、第5波で全国的に感染が拡がっている中でもほとんど感染者は出なかった。そういう事から、感染対策はかなり緩んでいたのでは? と思われる。去年の10月頃に友人が帰省した際、仲間5人程で飲み会が開かれた。普段からあまり飲みに歩かないので現状は分からないが、少なくても自分達の行った所では対策が見られず、コロナ前と変わらない様に感じました。入店する時はマスクをしていたが、結局 全員マスクを外していつも通りの飲み会になった。ニュース等ではみんなマスクをして会食をしている様に見えるが、本当だろうか? カメラがある時だけ全員がマスクをしているのでは? と、いつも思う。
能代で感染した方々の多くは、二回目接種を終えている方がほとんどだと思います。それなのに感染する? 早い人ではすでに8ヶ月を経過し、三回目接種がこれから始まる。18日に母親へ接種の案内が届き、1月24日から医療機関での個別接種が始まる。集団接種は、2月19日から始まる事になっています。今現在 まだ感染者が出続けている中で、高齢者にとっては少し安心材料かもしれない。 オミクロン株は重症化のリスクが少ないと言われているが、ワクチンの効果もそれなりにあるのかもしれない。自分は10月に二回目接種を終え、まだ3ヶ月しか経っていないのでまだ抗体は残っているのだろうか。目に見えないモノだけに不安はある。
オミクロン株はインフルエンザ並みと言う事も聞くが、インフルエンザ自体が安全な病気だとは思えず、毎年かなりの数の患者が亡くなっている。しかしインフルエンザと大きな違いは、コロナの薬はまだ分からない部分がある様に思っています。どの位効果があるのだろう? 19日現在、全国で初めて4万人を超え、都道府県では過去最高の所も増えている。能代の18日の感染者は8人で、急激な増加はないが収束の気配は見えていない。果たして、どこまで拡大するのだろう? このまま増加が続けば十分に管理が出来ない状況になってしまう。重症化のリスクが少ないとはいえ、自宅療養では第5波の様に自宅で亡くなる方も出てくるかもしれない。
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