現在、使っているスマホは「TCL10pro」です。

これを購入したのは2021年2月だったので、すでに4年以上使い続けている事になります。これまでにトラブルもなく、順調に使えていました。 購入した当時は19,980円(税・送料込)で、このスペックとしては破格の値段で販売されていました。自分の使い方としてはオーバースペックだったので、動きも滑らかでストレスの掛からない物でした。ただ、TCL?という事で、何か知らないメーカーという気持ちがありました。しかし、テレビメーカーとしてはかなり有名なグローバル企業である事を知った。 テレビメーカーであるからか、画質にはこだわりがあったと感じる。ディスプレイには有機ELを採用しており、これを使っていただけでも19,980円は安いと思いました。
購入後 2年を過ぎた頃から、バッテリーに不安を感じる様になりました。今までよりバッテリーの減りが早く感じたためでした。それでも、100%充電すると一日は持ったので特に不便はありませんでした。それから徐々にバッテリーへの不安は大きくなり、目に見えてバッテリー残量の数字が下がっていくのが分かる様になった。でも急速充電が出来るため、なくなりそうになってもすぐに使えるので不便はなかった。 最近では、一日に3回位の充電が必要になっていました。
TCL10proを使う前は「Huawei Mediapad M2 8.0」というダブレットを使っていました。スマホと違って携帯性には劣りますが、老眼化の出て来た目にとっては操作が楽でした。しかも通話が出来るタイプだったので、スマホの代わりに使っていました。 このタブレットもバッテリーの寿命が来た。怪しいと思いながら使っていたのですが、その最後は突然訪れました。急速にバッテリーの残量が減り、充電が出来なくなったのです。そのため、常にモバイルバッテリーにつないでしばらく使用していました。

TCL10proも、同じ運命をたどるだろうと思っていました。ま、その時は同じ様にモバイルバッテリーにつないで使うつもりでいました。
TCL10proを充電後、使い始めてすぐにフリーズした。どこを触っても画面は変わらず、固まった状態です。今までに、この機種でフリーズの経験は無かった。そして、急にダウンした。それからすぐに再起動したのですが・・・
TCLのロゴが表れ何やら読み取りが始まるのですが、またすぐにダウンした。以降、再起動→ダウンのループに突入した。全然先に進まないので、まずは電源を落とした。再び電源を入れても、状況に変わりは無かった。 数時間後、再び電源を入れると・・・
起動が出来るまで回復した。ロック解除するとメニューが表れ出した。治った! と思ったのも束の間、またフリーズした。そしてまた、ダウン→再起動のループに突入した。もう、治る見込みを感じなかった。 充電するまでは普通に使っていたのに、充電中に何が起こったのだろうか?
原因は何んなんだろう? 原因は分からないが、simの抜き差しで治る場合もある様な事が書かれていました。試して見ましたが、状況は変わらなかった。書かれている中で、バッテリーの劣化もあった。思い当たるとすれば、これが一番大きい。これが原因か?
バッテリーに不安を感じ始めた頃、いつかはバッテリー交換をしなければならないと思い準備はしていました。互換バッテリーの取扱いはAmazonで多く出品されている。しかし、AmazonにはTCL10pro用の物は無かった。やはり、超マイナーな機種の物は出回らないのだろう。ただ、唯一このバッテリーを扱っているのが
Yahoo!ショッピングにあった。しかし、2,980円でバッテリーとしては高い様に感じました。今すぐに使う必要も無いと思い購入はせず、その後も何度か探し続けていました。けれども、それより安い物は出回る気配がなかった。
一年位前だろうか、ヤフオクにTCL10pro用のバッテリーが出品されているのを見付けました。
未使用で1,000円(税・送料込)でした。すぐに入札し落札しました。必要としている人が少ないせいか、競争もなく落札出来ました。 一年経って、ようやく使う時が来た。
バッテリー交換は、これで何度目だろうか。作業に少しの不安も感じなくなった。 一番の難関はバックパネルを外す事ですが、無傷で作業をしたい。ほぼ全てのスマホはバッテリーの寿命=スマホの寿命と考えられており、バックパネルは接着剤でしっかりと固定されている。そのため、こじ開けるにはかなり強引に行わなければならない。その中で、キズを付けない様に繊細な作業も必要。
スマホをキズ付けない様にプラスチック製のピックの様な物で隙間を作りそこから隙間を広げて行くのですが、TCL10proの接着面にはこのピックの入り込む隙間がない程にはまっている。
そのため、自分はカッターの刃を使いました。当然、少し間違えばスマホに大きなキズが付きます。失敗した場合を考え、キズ付いても目立たないスマホの下の方からアプローチしました。継ぎ目にカッターの刃を押し込み、小さな隙間から自作のヘラ(タブレットのバッテリー交換の時に作った物)で接着剤を切っていく。一ヶ所を開放すると、後は周りを簡単に外して行く事が出来ます。
TCL10proのバックパネルには配線が通っていないので、少し強引にヘラの様な物を押し込んでも壊れる部分が無かった。 バッテリーの上部にある黒いパーツ。10個のネジを全て外し、このパーツを外す。しっかりはまっているため、少し力がいる。そのため、強引にかつ慎重にパーツをあおったら、バキッと音がした。ドキッとしたが、どこも壊れている様子は無かった。このパーツを外さないと、バッテリーのコネクターを外す事が出来ない。 後はコネクターを外しバッテリーを取り出すだけですが、バッテリーも接着されている場合が多い。TCL10proの場合、バッテリーにテープが貼られていた。(緑線の部分) テープを剥がし、そのテープを引っ張ると少し隙間が出来た。そこへ自作のヘラを差し込み接着剤を切る様にしてバッテリを外しました。 後は新しいバッテリーを組み込み、コネクターをはめる。前の接着剤が残っているので、新しく接着剤を付けなくても固定出来る感じ。後は、黒いパーツをネジ止めしてバッテリー交換は完了。
左が新しいバッテリーで、右が外したバッテリーです。膨らみもなく、見た目には異常を感じられない。上部に付いているのがコネクターです。 このバッテリーを比べて見ると、製造元が同じになっています。(赤四角で囲んだ部分) また仕様もまったく同じで、TCL純正のバッテリーなのだろうか? 違いは、PSEマークとTCLコミュニケーションジャパン株式会社の文字(赤丸で囲んだ部分) 日本国内では、PSEマークの付いていないバッテリー類は販売出来ない事になっている様です。たぶん、中国では純正品として販売されているのかもしれません。(TCLは中国の企業)
バックパネルを取付け、起動してみました。しかし状態に変わりはなく、起動→読込→ダウンのループが始まった。 原因はバッテリーの劣化ではなかった。 これらで起動出来なかったため、リカバリーを試みました。
TCL10proの場合、音量ボタンと電源ボタンを同時長押しするとリカバリーメニューが表れる。その後、音量ボタンで選択、電源ボタンで決定。たぶん、android共通と思われます。その中の、工場出荷時に戻す初期化を行いました。そうすると全てのデーターは消えてしまうが、幸いにも写真データーはSDカードに残されていました。アプリ等のデーターの多くは、ログインすると元に戻ると思ったので問題はないと感じました。もしかしたら、Googleにバックアップされているかもしれない。 リカバリー後に期待を込めて電源ボタンを押すと、起動は出来たが最初からスマホの設定が始まった。それでも治った嬉しさから、粛々と作業を進めていく。しかしその嬉しさも束の間、作業の途中でフリーズした。そしてまた、起動ループが・・・・・・
そうなると、基板かCPUが原因? 時間を置いてから起動すると起動のループは開放されるが、少し温まると起動ループが始まる。たぶん、その可能性が高い様に感じました。 という事は、修理不能で完全に壊れた! 少なくても自分の知識ではこれを治す事が出来ないし、これ以上の金をTCL10proに費やす必要もない。
外したバックパネルですが、外す前はガラス製かと思っていました。そのため、外す時に心配したのは「割れないだろうか?」と思った事。それ位にキレイで、この機種のお気に入りの点でもありました。しかし、外してみるとプラスチック製である事が分かった。とても良く出来ていると感じました。あと、一年前に購入したバッテリーの蓄電が半分位残っていた事。一年で半分しか放電しなかったんだ! バッテリーも信頼性のあるものかも知れない。しかし、もうどうでも良い事になってしまいました。
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