今年のイグチ・キンダケ状況〜今夏の猛暑

今年もイグチとキンダケを採りに行って来ました。今年はかつて無い様な猛暑で、それに加えて雨量も極端に少ない夏でした。 しかもその暑さは9月まで続き、中々涼しくなりませんでした。果たして、この状況でキノコは育つのか? と、かなり不安に思っていました。

去年のキノコは、大凶作だった様です。

今年のキノコ発生状況は・・・
今年もキノコ採りのシーズンが来た。10日頃に行った時は全然収穫がなく、20日頃に行っても期待した収量には至らなかった。今年はキノコの不作年なのだろうか?今年の天候は不順だとされている。その影響がキノコにもあって、このままシーズンが終わって不作年になるか・・

去年も中々涼しくならず、10月中旬以降に採りに行った様です。今年も似た状況に不安が・・・・

今年はどうしようか〜 悩みに悩み、10月20日過ぎであれば何とかなるのでは?・・・ そろそろと思い始めた頃、能代市内に「熊出没!」のニュースが流れた。

中川原にも熊が出没
「付近で熊が目撃されました」と、アナウンスしながら町内にパトカーが巡回して来た。まさか中川原に熊が?なぜらば、中川原は熊が生息出来る環境にない。熊の目撃情報が全国で急増している。中川原に現れた熊は何処から来て、何処に向ったのか・・

ん〜〜・・・・ 大丈夫とは思ったけど、やはりこの時期にキノコ採りに行くのは世間の目が・・・

 

今年は、10月27日に初めてキノコ採りに山へ入る事にしました。まずは様子見で、近くの風の松原へ。 しかし、松原に入ってすぐ・・・・

 

いつも行くその場所には、熊用の罠が仕掛けられていました。大丈夫とは思ったけど、あまり良い感じはしない。初めて熊用の罠を身近で見ましたが、いかにも罠と分かる檻に熊は何の疑いもなく入るのだろうか? と思った。  熊が出没した影響か?キノコが無いせいか? この日に松原に入っている車は2台しか見えなかった。たぶん今が最盛期であるはずだから、通常であれば自転車に乗って採りに来る人も多くいる。 すごく不安になりながら、とりあえず松原に入ってみる。その結果は・・

風の松原での収穫は、イグチが数個でキンダケは皆無でした。まだ早いのだろうか? と思い、ここは諦めて早々に切り上げる事にしました。そして、森岳に向かう事にしました。すでに7時を過ぎ、今から向かっても大丈夫か? という思いもありましたが、イグチ数個ではどうにもならないので「何とかヒトガダケ(一日分)」という思いで森岳に向かいました。 着くと・・ 森岳の駐車場には車が少ない。という事は「ここにもキノコはないのか?」 と、諦めの気分で山に入る事にしました。

不安は的中し、やはりイグチは少ない。散発的にイグチは見つかり、松林を目を皿にして探しまくった。途中で合った人の話によると、一週間前が最盛期であったらしい。だとしたら、熊出没がうらめしい。丁度その頃にキノコ採りへ行こうと思っていたから。でも、その人の言った事は本当だろうか? 山師は中々本当の事を言わない。

この日の収穫は・・・

 

  

サイズとして、丁度良いイグチが多かった。終盤に入ったという風には見えないが、取りこぼしを採った風に感じます。少しだけお裾分け出来る程の収穫だったので悪くはないが、この日は4時間半程歩き回った結果なので、イグチとしては良い収穫ではなかった。

キンダケは、少しだけ収穫がありました。キンダケのサイズは小さくまばらにしか見付からなかったので、時期としてはまだ早い様に感じました。

ハツタケも数個の収穫がありました。ハツタケは出汁に使うので、数個あっただけでも十分。

 

一週間後の11月2日。 再びキノコ採りに行って来ました。前回は風の松原での収穫はほぼゼロだったので、今回は森岳で探して見る事にしました。前回がキンダケの出始めの様に感じ、雨降り後であったので少しは成長したのでは? という思いがありました。ただ、時期的にイグチはもう終わりだなぁ〜・・・ そうなると、大量の収穫は望めるモノが無かった。いつもは空が明るくなる頃に採取を始めるのですが、何か期待薄の感じがして、朝食を食べてから遅々と出掛けました。 森岳に着くと、駐車場には車が4台。良い意味で考えると、ゆっくりとキノコ採りが出来る。しかし、山に人が入っていないという事は、キノコが無いから採りに来ないというパターンが多い。これは、完全にアカ〜ン・・・。 取りあえず、山に入ってみる事にしました。

山に入って数秒後、キンダケを一個発見! これは幸先が良い。しかも、丁度良いサイズのキンダケだ。周りに人は誰も居ないし、今まで入った事のない場所からゆっくりと探す事にしました。 それからも、散発的にキンダケを発見。これまでのキンダケ採りとしては、かつて無いペースで採れている。

 

キンダケは、松の木の根元で円周上に群生している事が多い。そのため、一個のキンダケを発見するとその周りに何個か発見する事が出来ます。 2時間程ゆっくりと歩き回り、その結果が・・・

 

キンダケとして、過去最高の収穫高になりました。これを洗ってゴミ等を取り除き、石づきを取って計ってみると1200gありました。産直で販売されているキンダケを見ると、100g・600〜800円(税込)で販売されているので、8000〜9000円の価値になります。時給に換算すると、4000〜4500円になります。今回は良い稼ぎでした。(自家消費のみですけど)

 

                (北羽新報より)                      10月14日付の北羽新報に、松茸が大量に採れた事が載っていました。この方は毎年この時期に新聞へ載る方で、今回の収穫は過去最高の収穫であった様です。自分もおよその場所を知っているので一度だけ行った事があるのですが、松茸どころかイグチも採る事が出来ませんでした。アカマツだからどこでも生えているという訳ではなく、確たる場所を知っているのだろう。当然ながら、その場所は新聞に書かれていなかった。記者が場所を聞いても教えてはくれないだろう。 この方の話では、猛暑の影響で時期が遅れていると話していました。

今年のキノコは豊作なのだろうか? 今年のイグチの収穫は、良い出来であったとは思えない。イグチは群生するキノコなのですが、10月27日に採った時には散発的にしか見付ける事が出来なかった。その時の話で、一週間前が最盛期であったという事からその日の収穫は納得が出来る。11月2日に行った時には、イグチは数個しか生えていませんでした。その時にはすでに、イグチの時期は終わったと思われます。最盛期を過ぎてもそれなりの収穫があったから、今年はイグチの不作年ではなかったと思われます。

キンダケは、タイミングが良かったと思います。丁度キンダケが生えて来た時に人出が少なかったから、大量の収穫につながった。森岳に着いた時には駐車場に4台しかありませんでしたが、自分が帰る時には10台以上車が増えていました。仮に11月3日に採りに行っていたら、これ程の収穫は無かったと思います。

今年は、高温・少雨の夏でした。キノコの生態は詳しくないのですが、それなりの条件が揃えば、猛暑というのはキノコにとってそれ程の影響が無いのでは? と思いました。

 

猛暑は、農家に大きな影響を与えた。

猛暑というのは、植物にとってかなり過酷な状況に思えます。今年の夏は、猛暑に加え雨量も少なかった。 新潟県の水田では、稲の枯れている状況がニュースで流れていました。秋田県でも雨量は少なかったのですが、能代山本地方でそこまで深刻な状況には成らなかった様に感じます。ただ、水の便の悪い所はその様な状況になった所もあったかもしれません。

しったげ暑かった夏〜農作物は・・・
空には巻雲。地上ではススキ。もうすっかり秋なんだなぁ〜!という雰囲気があります。しかし、9月に入っても30℃超えの気温が続きまだまだ夏の気配が抜けません。とにかく、今年の夏は暑かった!この厚さは農作物にも影響が。新潟県魚沼では・・・ 

稲が枯れないまでも、猛暑というのは稲の生育に多大な影響を与えました。 東北農政局が発表した、9月末現在の令和5年産米検査結果によると、水稲うるち玄米(つまり普通の米)の一等米比率は62.6%でした。この数字は前年同期を30%も下回り、品質低下の大きかった事が分かります。検査数量は前年同期よりも57.3%上回った様ですが、これは暑さによって収穫時期が早まった事が原因です。今年は台風の影響が少なかったと思うので、10月以降の収穫も含めた収穫量は、たぶん前年よりも多く豊作だったと思います。

今年はうるち米の豊作だけではなく、もち米が前年比73.6%増、酒米が94.7%増、飼料米が36.6%増と、いずれも前年を大きく上回った豊作でした。しかし一般的に銘柄米として流通しているのは一等米なので、あきたこまちなどの銘柄米の流通は減る事になると思います。 ちなみに、我家が農家から直接購入している米は「あきたこまち 30kg 玄米」で8000円(税込)でした。この価格は、去年より500円の値上がりです。

一等米だけで考えると、米の値段は6〜7%程上がりましたが、収量が30%程落ちているので農家の収入は減る事になると思います。 2−3等米の取引価格はどの位なのだろう? たぶん、一等米と比べたらかなり安く引き取られると思います。 スーパー等で一等米と表示されない格安の米は、2−3等米をブレンドしていると聞きます。今年は2−3等米が多くあるので、ブレンド米は安く販売されるのだろうか? ちなみに2等米は、米の混濁や割れが入った事で見た目が悪く等級を落とされたのですが、一等米と味に違いは無いそうです。

そんな中で、去年から本格的に販売された「サキホコレ」は、一等米比率が88.7%と高かった。サキホコレは、比較的暑さに強いらしい。 100年に一度と言われる猛暑が、今後は普通の夏になると思います。すると、今後はサキホコレが主力品種になるのだろうか? 新潟県は秋田県よりも品質低下が深刻で、一等米比率は秋田県以上に落ち込んだ様です。そんな中で、新潟大学が暑さに強い品種改良に成功した様です。その名称が「新大コシヒカリ」と決まった。 秋田県でも、主力品種のあきたこまちの品種改良に向かうのだろうか?

新潟・秋田は米処とされて来ましたが、令和4年の米の生産量を見ると、一位が新潟県・二位が北海道・三位が秋田県でした。北海道は生産量だけでなく、質の良い米も産出してます。「ゆめぴりか」「ななつぼし」は有名ですが、他の品種でも「食味・特A」の高い評価が付けられています。60年位前に自分の両親は北海道に居たのですが、その当時の北海道米はすごく不味かったらしい。そのため、北海道の知人に秋田米を送ると大変に喜ばれたそうです。 北海道では気候に適した品種改良を進めたと思いますが、地球温暖化により北海道の気候が米の生産に適して来たのだろうか。今後は、米の「生産量・質」共に北海道が首位になるのも近いかもしれません。

猛暑は、果樹や野菜にも影響を与えた。

果物は暑くて雨量が少ないと実が大きくならないが、その分甘みが凝縮されて美味しくなるらしい。しかし、実が小さいと規格外となって安く取引される。消費者にとってはうれしい事ですが、生産者にとっては収入が減る事になります。でも、産直等で販売されている規格外の商品も、今年は少し高い様に感じました。この辺は、収量とは関係なく諸々の値段が上がっている事が原因と思われます。

野菜類は特に暑さに弱い。全国的な暑さの中で収量が減少し、野菜の値段が大きく上がった。最近は寒くなって少しは下がった商品もありますが、全体的にまだ高い印象を受けます。主食ではないので食事には困りませんが、食べる野菜が毎回同じ様なモノになってしまいます。 そんな中で・・・

 

大根の不作により、たくあん作りに使う干し大根の生産量が少ない様です。 これは大問題・・・

自家製たくあんを漬け込む
数年前より自分でたくあんを漬ける様になった。自分で言うのもなんだが、とても美味しく出来る。そして、今年もその時期がやって来た。今年の干大根の販売は例年より早く感じる。そのため、気温が上がるとわいでしまう可能性が高くなった。今年も失敗しないで出来るだろうか・・

干し大根の醤油漬けを作る
一週間程前に干し大根を購入し、数日前にたくあんに漬け込んだ。購入した中から特に細めの物を三本、醤油漬け用として抜いた。干し大根の醤油漬けの作り方は簡単で、すぐに食べる事が出来すごく美味しい。ただ、日持ちがしないし今の時期にしか食べる事が出来ない。

数日前に「みょうが館」で販売されていた干大根は、1本180円(税込)でした。これは例年の1.5倍位の値段です。でもみょうが館は、いつも干大根を購入している「フレッシュドラゴン」よりも高いので、まずは状況確認のためフレッシュドラゴンに行って見る事にしました。もしここも高ければ、今年のたくあん漬けは断念しなければならない。

11月15日、フレッシュドラゴンに行って来ました。開店5分後の9時5分頃に着いたのですが、すでに干大根は完売状態。店内にいる客のカゴに干大根が大量に入っているので、開店前から確保していたのだろう。毎年の事ではありますが、完全に出遅れてしまった! やはり、販売量は少ないのだろうか? 仕方がないので店内の目ぼしい物を探していると、何か外で追加補充しているのが見えた。買物はやめて、すぐに外へ見に行って見る事にしました。その時にすでに売れてしまったのかは分かりませんが、正規サイズの干大根はありませんでした。しかし、細いサイズは残っていたのでそちらをゲット! いつも細いサイズの干大根を漬け込んでいるので、これで十分。

 

1kg入物が、250〜300円(税込)で販売されていました。思っていたよりも安い! 例年並みか、少し安い様に感じました。大根不足で漬物講習会が中止になったのは、もしかしたら正規サイズの干大根が足りないのかもしれません。猛暑と少雨の影響で、大根が大きく育たなかったのかもしれません。その分細い大根が多かったので、細いサイズは安かったと自分は思いました。生産者にとってはダメージが大きいのですが、自分にとってはうれしい事でした。4kg購入した内、細めの3〜4本は醤油漬けにして、残りはたくあん漬けにします。

 

キンダケというのは俗称で、正式名称は「キシメジ科・キシメジもしくはシモコシシメジ」というらしい。たぶん「霜越」と書くと思いますが、名称通り雪の降る頃まで生えているキノコとされています。14日にみょうが館に行った時には、まだキンダケは販売されていました。もう少しの間は収穫が出来ると思います。でも、十分に採る事が出来たので今年はもう行かない。11月2日に収穫した物の内、半分ほどは冷凍保存しました。

三種町のキンダケ
少し前 三種町へイクジ採りに行った時、キンダケも多く採れた。採取出来る事は知っていたのですが、例年は能代の砂防林で採取している。今年も行ってみたのですが、収穫は皆無に近かった。そのため今年は、三種町でキンダケを探す事にした。思っていたよりも人の出が多く・・・

今年も「シモフリシメジ」と思われる物を見付けました。しかも、前回より多く見付けました。しかし、今回も収穫はしませんでした。確信が無いからです。調べてみると、似た物に「ネズミシメジ」があるらしい。どちらもキシメジ科で、ネズミシメジには毒があるらしい。 キシメジ科には毒のある物がある。有名な毒キノコは「カキシメジ」です。同じキシメジ科のキンダケにも毒のある物があるといいます。ヨーロッパでは死亡例を含む中毒事例が報告されている様です。日本では中毒事例が無い様ですが、キンダケには苦味があるらしい。自分の口は繊細でないせいかその様な苦味は感じないが、生えている土壌の違いによって毒性が強く出る場所があるのかもしれない。同じキンダケでも、砂防林などの砂地に埋もれて生えているキンダケはシモコシと呼ばれ、苦味が無いといいます。そういう意味では、能代のキンダケは品質が良いという事になります。森岳のキンダケはどうなんだろう?・・・

 

家では「スギキノゴ」と言って、昔から食べてきました。(自分は食べた事がない) 秋田県にはスギ林が多いため、その生育量はかなり多いと思います。 スギキノゴの摂取が原因とされる急性脳症が、2004年に初めて報告されました。以降 約60名が発症し、その内19名の死亡が確認されました。当時は腎臓に障害のある人が発症すると言われて来ました。しかし、そういう人も昔から食べ続けてきた可能性があります。 それが、なぜ急に?・・・・

長年食べ続けて来て、急に発症した方もいる。何か、発症の仕方が現在の花粉症に似ている感じがします。たぶん、腎臓に障害のある方でも体質や体調によって発症したりしなかった場合もあったと思うし、量によってリミッターみたいなモノがあるのだろうか? 中毒例が2004年に初めて報告されましたが、昔から発症していた可能性もあります。しかし、同じ物を食べても発症しない人もいるし、発症例が少ないため原因の分からない風土病として見られていた部分もあったかもしれない。 産直やスーパーで普通に売られていたスギキノゴは、その報道を境に売場から消えました。

キンダケといえばキリタンポ! 今回の収穫で、家では真っ先にキリタンポ鍋にしました。キリタンポ鍋に欠かせない物の一つがセリです。特に、県南湯沢市の三関セリが有名です。仙台セリという物も有りますが、やはり秋田県産のセリの方が美味しい。特に、根っこが自分は好きです。 鍋にするためセリを求めてスーパーに行った所、二人前程の小さな束が398円(税抜)で販売されていました。一人前の小さな束は248円。 高い!! 正月であれば需給の関係で値段が上がるのは分かるが、なぜ今の時期に? やはり、猛暑の影響だろうか? とても高くて使える物ではないので、今回はセリを入れるのをあきらめよう・・ そういえば、「クリープを入れないコーヒーなんて・・」というフレーズがあったっけ。 ま、それ程大事な物。

傷心の気持ちでいた所、別の売場で安いセリを見付けました。二人前程で148円。この違いは何だ?よく見ると、水耕栽培と書かれていました。その時に始めて、水耕栽培のセリの存在を知りました。さっそく購入して食べてみると、普通のセリと変わりがない。ただ、水耕栽培のため、根っこがスポンジに絡みついて食べる事が出来ない。 ま、値段を考えると仕方がない。

地球沸騰化と言われ、未来の農業は大きく変わるかもしれない。従来の農法では、安定した収量が得られなくなる可能性が高い。暑さに強い品種に改良したり、遺伝子操作という方法で暑さに強い品種を作る事も可能だろう。 やがては、野菜は工場で作られる物になり、地下に水田が作られる可能性もあると思います。本当にSFの世界になってしまう。

近未来に宇宙開発が進み、人類が火星に移住出来る様になった時、この様な技術が必要になってくると思います。その時には実験目的で、火星移住に向けての農業・畜産・養殖の技術が進むかもしれない。 それが、地球沸騰化への対応になると考えます。

 

 

 

 

 

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