2023『秋田県議会議員選挙』で思う事

全国的に、統一地方選挙の前半戦が行われています。 4月9日投票の前半戦が「知事選」「道府県議選」「政令市長選」「政令市議選」。4月23日投票の後半戦が「市区長選」「市区議選」「町村長選」「町村議選」「衆・参院補選」が行われる事になっています。その中で能代山本に関係のある選挙は秋田県議会議員選挙で、3月31日に告示されて4月9日が投票日になっています。あと、藤里町長選が8月8日で任期満了になりますが、告示日・投票日はまだ未定の様です。

県議選・能代山本郡選挙区では、三人の定数に対して五人の立候補がありました。

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今回の選挙からは能代山本郡の定数が1削減されたため、現職四人と新人一人の戦いになります。そのため、現職からは必ず一〜二人の落選者が出る事になります。そういう意味では、激戦区となるのかもしれません。選挙を戦う方としては必死にならざるをえなく、不謹慎な言い方かもしれませんが、おもしろい選挙になると思っています。

前回は、2019年4月7日に選挙が行われました。

秋田県議会議員選挙ー能代山本
秋田県議選能代山本選挙区は、能代市・八峰町・三種町・藤里町が一つの選挙区になっている。ここでは、4人の定数に対し5人が立候補をした。良くいえば「少数激戦」でも何か盛り上がりに欠ける様に感じる。これだったら、定数を減らしてもいいのではないだろうか。

四人の定数に対して五人の立候補があり、自民党・新人「後藤健」さんが落選という形で終わりました。後藤さんは新人でありましたが、能代市議を7期務めて市議会議長も務めたベテランでした。当然 当選すると思っていましたが、何に問題があったのだろう? その後、後藤さんは2022年4月17日に行われた能代市議選に立候補して、上位の方で当選しました。

「2022年 能代市長・市議選結果」に思う事
能代市長・市議選は、17日に投票が行われ即日開票された。現職が新人に3千票余りの差をつけ5選を果たした。市議選は新人8人、元職2人が立候補し、近年にない盛り上がりになると思われたが・・ 1位は新人で、過去最高の獲得票数を得た。開票に関して今後は・・

2023年の選挙ですが、新人の「佐藤智一」さんは、2022年まで能代市議を2期務めました。そして、今回の県議選に立候補するため2022年に行われた市議選には立候補をしませんでした。佐藤智一さんは無所属で、市議当時も無所属でした。佐藤さんのプロフィールを見ると、2012年の「維新政治塾」の第一期生であった様です。政治的には、維新の会の政治信条なのだろうか?

佐藤智一さんが立候補する事は、現職の票を食う事になります。誰に一番影響が行くだろうか? どうも「薄井司」さんと「吉方清彦」さんに影響が大きいのでは? と自分は感じます。吉方さんは前回の選挙でダントツトップの得票数だったので、何か薄井さんが苦戦をするのでは? と自分は思う。もし佐藤智一さんが当選する事になれば、自民党の「高橋武浩」さんが危ないのでは?・・・・ いずれも、何の根拠もない無知な自分の考えです。

投票日二日前、7日までの期日前投票率は27.31%で、前回の県議選同日より3.54ポイントアップしている様です。一般的に、投票率が上がるのは浮動票が増えるためで、組織票の多い自民党には不利とされている。ただ、期日前投票が増えたからといって投票率が上がるとは限らない。投票日である9日は天気が良い。この天気がどちらに作用するだろうか? こればかりは、開けて見ないと分からない。

選挙が始まる前に、各人へ「投票所入場券」が郵送されて来ます。投票する時にはこの入場券を持参して行く訳ですが、今回の選挙から変わった所があった。 期日前投票に行く時には、入場券の裏に 日付・氏名・生年月日・事由を記載しなければなかった。しかし今回からは、当日投票に来れない事由を記載しなくてもよくなった。前々から思っていた事ですが、本当に無駄な事だと思っていました。ただ丸印を付ければいい事なのですが、バカ正直な方は真剣に考える方もいるかもしれない。嘘をつけなくて、当日投票に来ない人もいるかもしれない。適当に丸印を付けた所で、誰もそれを裏取りする訳でもなく本当に無駄な事であった。それでも、日付・氏名・生年月日は記載しなければならない。これも必要なのだろうか? 投票日に行っても期日前に行っても、同じ事を行っている。何か、期日前ではそうしなければならない理由があるのだろうか? 大した手間ではありませんが、無駄と分かってやる事ほどバカらしい事はない。とにかく投票率を上げるには、快適に投票させる環境が必要だと思います。

秋田県議選の投票率は、11回連続で下がり続けています。 1991年は79.79%の投票率がありましたが、2019年には52.87%まで下がりました。たぶん、これは全国的な傾向だと思います。その傾向は、立候補者数にもある様です。

2023年統一地方選挙前半戦では41道府県選が行われていますが、全体の4割位の348選挙区で定数を超える候補者がなく、25%にあたる565人が無投票で当選が決まった様です。無投票当選者の割合の高さは過去二番目で、一番目に高かったのは4年前に行われた前回の選挙であった様です。つまり、政治家になろうと思う人が減り、投票する人も減り続けている。日本は、それだけ政治に無関心だという事になるのだろうか?

全国の地方議会の平均と、秋田県の「県議会」「市議会」「町議会」「村議会」の議員年齢層の割合と、女性議員の割合です。ザッと見て、60歳以上の高齢者議員の割合の大きい事が分かります。そしてその割合は、郡部にいくほど高齢者議員の割合が増えて若手議員の割合が減少して行きます。それだけ、議員を志す若者が減って来ている事になると思う。それは郡部の人口減少や、若者の人口流出が大きな原因と思います。 女性議員の割合は、どの地域でも全国平均よりかなり少ない。 今後、女性の活躍する機会が増えれば、議員の高齢化を防ぐ事が出来ると思います。

※4月9日の開票前に書いた原稿です。

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結果は・・・・・

現職では「高橋武浩」さんがトップ当選をし、「吉方清彦」さんが落選しました。苦戦すると思っていた「薄井司」さんは2位で当選しました。自分が予想したモノとは、まるっきり異なる結果になった。ま、根拠のない予想だからねぇ〜・・・  この様な結果になった要因は何だろう? 自分が思うに、前回は「後藤健」さんが出馬する事によって自民票が二分されたと思います。たぶん思惑として、能代市内で後藤さん・郡部で高橋さんが票を獲得し、二人の当選を狙ったと思います。しかし、市内で強い吉方さんの票が流れなかった事から、吉方さんがトップ当選をした。今回は「佐藤智一」さんが出馬する事によって、同じ無所属の吉方さんと能代市内の票が二分され、高橋さんが有利になったと感じます。それは、能代市内で強い吉方さんにとって打撃になった。

今回の投票率は59.24%で、前回を2.17ポイント下回り過去最低を更新しました。その内 期日前投票率は最終的に35.63%で、前回を4.30ポイント上回る結果になりました。この数字は、投票者数の61%弱の方が期日前投票を利用した事になります。

現在 能代市内で期日前投票の出来る場所は「能代市役所」「アクロスいとく」「イオンタウン東」の三ヶ所です。その内、イオンタウン東は今回から利用出来る様になりました。期日前投票率が上がったのは、それも要因にあったかもしれません。

まずは、投票率を上げる仕組みを考えていかなければならないと思います。単純に期日前投票所を増やせば、投票率は上がると思います。しかし、経費がかなり増えると思うので、現実的ではないだろう。 老人ホームとか、グループホームなどの高齢者の投票はどうなっているのだろう? 能代市の高齢化が進んでいる事は十分に認識していると思うので何らかの対策はしていると思いますが、年寄りが楽に投票が出来る環境が揃えば投票率は上がると思います。 能代だけでは不可能ですが、今後はネットで投票出来る仕組みも進んで行くと思います。 すぐに出来る事としたら、期日前投票の無駄な作業をなくす! これなら、明日からでも出来る。

今回の選挙で、次点の吉方さんと三位の「佐藤信喜」さんの得票差は58票であった。そして、一位の高橋さんと吉方さんの得票差は314票であった。わずかな票差で勝敗が決まった事になります。投票率が下がれば、組織票が生きて浮動票が死んでいると思っています。 もし仮に5%でも投票率が上がれば、この勝敗はどう変わったか分からなかったと思います。

 

 

 

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