獄きみ

この辺では、トウモロコシの事を きみ と言う。実が黄色いから「黃実(きみ)」なのだろうか?そう思うと、「きみ」は標準語なのだろうか? その辺は分からない。

青森県岩木山麓には 獄きみ というブランドのトウモロコシがある。獄温泉の辺りで栽培されているトウモロコシだけに「獄きみ」とい名前が付けられる。岩木山は標高1625mの独立峰で、富士山の様な山容を持つ事から「津軽富士」と呼ばれている。岩木山は古くから山岳信仰の対象になり、5本の登山道がある。 嶽温泉の近くには岩木スカイライン(有料・往復1800円)があり、8合目まで車で行く事が出来る。8合目からは、リフト(有料・往復900円)で山頂近くまで行く事が出来る。嶽温泉は標高450mの地点にあり、昼と夜の寒暖差から獄きみは甘みがあり美味しいとされている。丁度今頃が最盛期で、9月いっぱいは購入が出来る様です。
地元スーパーでも取り寄せをしていた。

今の時期は、嶽温泉の辺りから岩木山神社に至る「鰺ヶ沢街道」の道沿いでは、獄きみの直売所が多く並ぶ。自分もこの時期になると、直売所に獄きみを買いに行っていた。しかし、直売所とはいえ安くはなかった。スーパーで売っているノーブランド?のきみより、獄きみは二倍くらいの値段で販売されていた。それは現在も同じだと思う。高いと思いながらも10本・20本とまとめ買いしていたのは、始めて食べた時にそれ程の感動があったためです。 当時は「ハニーバンタム」が主流であった。子供の頃は、実が黄色くなく白っぽい中に異なる色の粒のきみがあった。今はもう見る事もないが、まだ何処かで栽培されているのだろうか?

獄きみを購入しに行っていた時は、「ハニーバンタム」と「味来」が販売されていた。現在では色々な品種のきみが販売されており、白い身のきみであったり生食用のモノもある。品種改良により、より美味しくなってきたのだろう。 チラシを見ると、獄きみも「サニーショコラ」「恵味」が主流になっている様です。 毎年必ず獄きみを買いに行っていたが、ある年から買いに行かなくなった。理由は、値段に見合う美味しさではないと感じたから。 その時の生育が悪かったのか、管理が悪かったのか、生産者が悪かったのか、それとも全部が悪かったのか分からないが、わざわざ買いに行く程の価値ではないと感じ、それ以降は獄きみを購入した事がない。

現在はスーパー等で100円以下で販売されている物や、その辺の産直で販売されている物でも十分に美味しい。要は、きみの新鮮さだと思っている。その辺を見極めれれば、ほぼまちがいなく美味しい物を購入する事が出来る。
だから、見切り品で販売されている物は購入しない方が賢明に思う。
それは、枝豆にも言える。

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