10年以上前から進出が予定されていた「イオン新能代ショッピングセンター(仮称)」が、正式に「イオンタウン能代」として11月27日にオープンする。(11月25日からは、地元住民を対象にしてプレオープン)
開店が間近に迫り、商品の搬入が現在進んでいる。
ずいぶん前から「出る出る詐欺」の様に先延ばしされ続けて来た。そしてついに、その詳しい出店内容が11月13日付けの北羽新報に載っていた。
その事が新聞の一面と二面を使って載っているのだから、能代は本当に平和な街だと思う。
イオンタウン能代は敷地面積9万5213平方メートル、鉄骨平屋建て・延べ床面積3万1651平方メートル。駐車台数1674台、従業員数は約700人とされている。
2017年にイオンから出店内容が公開され、その内容は2007年に出された出店計画の半分以下の数字になっていた。2020年の10月から建物の本体工事が始まったが、2017年に出された出店計画通りの規模になる様に思いました。「イオンスタイル能代東」を核店舗に、ヤマダデンキとホームセンター・サンデーが核テナントになる感じです。テナント数は32店舗で、秋田市のイオン御所野と比べると、数もテナントの内容もはるかに見劣りがする。イオンの規模が小さいため仕方のない事ですが、どうも魅力が足りない。建物の上にはテナントの看板を乗せているが、まだ空白の看板が見える。テナントは、まだ全てが埋まっていないのかもしれない。
核テナントとなるヤマダデンキとサンデーは、能代市内に既存の店舗がある。新店舗は、それぞれの売場面積が拡大される様です。
ヤマダデンキの場合、既存の店舗が極小であったため、これより大きくなったとしても秋田市や大館市の店舗より小さいかもしれない。ただ、既存の店舗がアウトレット店として住み分けする様なので、自分としてはそちらの方に興味がある。
もう一つの核テナントのサンデーは、イオンタウンより西に2km程の所にある「アクロスショッピングモール」の中に既存店があります。数日前に行ってみた所、サンデーは閉店中で店内を整理している様に見えました。サンデーは、既存の店を閉めて移転すると思われます。アクロスに出店してから20年以上経つし、イオン系の会社である事から仕方ないのかな。 イオンタウンが開店する事によって、一番打撃を被るのはアクロスだろう。規模もイオンタウンの方が広いし、テナント数も多く同じテナントもある。かつて入っていたユニクロが抜けて、現在は空き店舗になっている。ここでサンデーが抜けたままになってしまうと、ショッピングモールがサビれて見える感じがする。人口減少が続く能代市で、あえて分の悪いショッピングモールに入店するテナントを探すのは難し感じがする。 ただ、アクロスの核店舗である「イトク」は、イオンよりも商品力で優れていると感じる。イオンスタイル能代東がどういう店舗になるか分からないが、全国チェーンの店舗はどの店も同じ様に感じるため、自分にとってはおもしろ味に欠ける。そういう意味では、イトクの食品売場の方に強みがある様に感じます。
イオンの見込みによると、基本商圏は車で40分圏内である能代山本・北秋田市などの人口10万人を見込んでいる様です。そこから算出された来客数は、平日で4700人・土曜日曜が2万1千人を見込んでいる様です。本音で出した数字だろうか? 北秋田市にも大規模な店舗があって、大館市までは車で20分程で行く事が出来る。しかも、高速道路が完備されている。そのため、能代に来るよりも大館に行った方が便利と思う。開店当初はそれなりの来客を見込めると思うが、それが持続するほどの魅力あるショッピングモールになれるだろうか?
2017年に出された市のシミュレーションでは、能代市への流入人口が2万〜4万人増える予想になっているが、このシミュレーション自体がウソの様に感じる。市側では誘致している建前、その正当性を誇示している数字に見える。能代市からの流出人口が少しは減るかもしれないが、流入人口が少なくなるとその数字は全て下方修正される。唯一上方修正されるのは、地元商業への影響です。結局は、能代市内での食い合いになる様な気がする。
柳町に、イオン能代店があります。市街地にある唯一の大型商業施設ですが、客の入はけして良いとは思えない。どちらかというと、閑散としている雰囲気がある。開店からすでに30年以上経過しており、イオン側としてはこの店舗を廃止しイオンタウンに全力を注ぎたい所だろう。しかし、市からは存続を求められている。市街地に住む人、特に高齢者にとってイオン能代店がなくなると生活に支障が出るためです。商業施設は郊外に集中しており、車を運転出来ない方はバスで行くしかない。そのバスも、一日に何本走っているのだろう? と思える位に少ない。巡回バスも走っているが、市街地が中心で中々難し感じがする。全国で高齢者ドライバーの事故が目立つが、地方に住む人にとって車は必需品で、高齢になっても免許を返納出来ない現状がある。 もしかしたら、イオンタウンの中に巡回バスの停留所が出来るかもしれない。そうなると、他の商業施設にもバスが巡回する事になる。他のショッピングモールを見ても、必ずバス停がある様に感じる。やはり、そうするべきである! そうなると、イオン能代店は不要になるのかな?
イオンタウン能代は、能代市の郊外で能代東ICの出入口にあり、東能代駅より東寄りに位置します。国道7号線の田園地帯にあり、その田んぼを取得して建設されました。そこらか2〜3km離れたアクロスまで、商業施設はほとんどありません。
少し前に、ツルハドラッグがイオンタウンの筋向かいに出店しました。現在の所 イオンタウン付近にある商業施設はツルハとコンビニだけですが、今後は様々な商業施設が出店して来るかもしれない。米余りの中で米価が下落し、農地を手放す農家が増える可能性もある。
秋田市にある御所野の新興住宅地が先かイオン御所野店が先に出来たか覚えていないが、イオンの周りにはたくさんの商業施設が出来て宅地も次々に造成された。そして、学校が出来るまでの街に発達した。秋田市という大都会(秋田県では)でベッドタウンという意味合いも強いと思うが、大きな商業施設がある事によって街が形成される。青森県の柏村(現・つがる市)もそうだったと思う。柏村は小さな自治体だったと思うが、イオンが進出する事によって101号線沿いが大きく変わり、バイパス沿いに多くの商業施設が出店した。隣接する五所川原市からも、多くの買い物客が流入したと思う。その後、五所川原市の郊外にイトーヨーカドーが進出してからは、その様相が大きく変化した様に感じます。その集客力によってイトーヨーカドー周辺は進化を続け、行く度に街が変わっている様に感じられる。能代市と五所川原市の人口はほぼ同じなのですが、五所川原市の方が都会に感じられる。 イオンタウン能代の進出によって、能代を変貌させる事が出来るのか? ただ、五所川原のイトーヨーカドーとイオンタウン能代ではその規模が桁違いに違う。 イオンタウン能代は、中途半端な店です。
イオンタウン能代が出来る事によって約700人の雇用が発生し、数ヶ月前の雇用情勢で、県内の能代市の求人倍率が一番高かった様に記憶している。仕事があってそれを選ぶ事が出来るのは良い事であるが、それによる問題も能代にはある様に自分は感じるのですが・・・
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