彼岸じゃらく

週末は寒が戻り、冬の様な寒さになった。 春の陽気になり「春のかまり」も感じられ、部屋の中は「もえが出る」ほどの暖かさであっただけに、この気温の低下はより寒く感じた。 日曜日の朝に外を見ると、薄っすらと雪が積もり一面が白くなっていた。


工場の音がなく、近所からは人の声も聞こえない。 家では嫁さんが実家に帰っているため、その静寂と北風に正月の様な錯覚を感じた。

彼岸の頃に寒が戻り、雪が降る事を 彼岸じゃらく と呼んでいる。この寒さも峠を越し、今後は暖かくなる様です。 昼頃に、親類の方から大量のワカメを頂いた。


さっそく茹でると潮の香りが立ち込め、ワカメは美味しそうな緑色に変わった。


彼は八森町出身の方で能代市内に住んでいるが、時期になると実家に帰り採取している様です。去年は、ギバサを大量に頂いた。 今年のワカメは としょって、しね と言った。確かに葉が少しバサバサして、茎の根本がスジぽかった様に感じた。そのため、茎の太い部分は取り除いた。 今年は海水温が高く、ワカメの成長が早かったと言っていた。

今季の冬は、暖冬になると予測されていた。しかし実感としてはとても寒く感じ、降雪も多く毎日の様に雪かきをしていた。でも統計では「今季の冬は暖冬であった!」という結果が出ている。たぶん、12月が異常に暖かかった事が原因だろう。海水温が高いのは、この暖冬が影響しているのかもしれない。

ハタハタに関しての事が、連日新聞に書かれていた。


ハタハタは秋田県の県魚になっており、正月には欠かせない食材になっている。そのハタハタが「猫またぎ」と言われる程に獲れ「ハタハタはけるども、箱は返してけれ」と言われる程に安い魚であった。 獲れるだけ獲るという無計画な漁業のせいで資源は枯渇し、ハタハタはほとんど獲れなくなった。そのため、平成4年〜7年まで禁漁期間とし一切ハタハタの漁業は行われなかった。その後は漁獲枠を決めて資源の回復に努めた結果、少しずつ回復していった。しかし、漁獲はまた下降傾向にあり、毎年決めている漁獲枠を下回っている。 ハタハタ漁は北日本沿岸で新潟・山形・青森でも行われているが、各県でも前年比70%台と前年を下回っている。そのため、資源回復に向けての協議が行われる事が決まった。この協議は平成11年から行われていたが、回復傾向になった頃から行われなくなり、今回の協議は10年ぶりになる様です。 ハタハタは、沖合で獲る量と沿岸で獲る量の漁獲枠が決められている。沖合は大体漁獲枠通りの漁になっているが、沿岸の漁が不漁のため漁獲量が減っている原因になっている。ハタハタの価値は「ぶりこ」にあるので、産卵のために沿岸に来た大きなメスのハタハタでなければ価値は低い。

親類の方が言っていた「海水温が高い」という事も、漁業に影響しているのだろうか?地球温暖化の影響だろうか?しかし、北海道でも漁獲量が減っていて資源回復の対策をしている様です。

沖合で、北朝鮮が根こそぎハタハタを獲っているのだろうか? 北朝鮮の漁船は、今も漂着が続いている。
親類の方は「サビサビッ」と言って、早々に帰って行った。
北朝鮮の漁師は、「サビッ」なんて言ってられない命掛けの漁業だろう。

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