イオンの造成工事が始まった事が、北羽新報の記事として載っていました。10月30日に市が開発行為・県が農地転用を許可し、11月下旬から工事の準備に入り、現在は建設地に入るための取付道路の整備や、用水路の工事が行われています。この工事が始まった事で、ようやく開店のメドが立った様に感じます。
2007年に、イオンから出店計画が発表された。能代市ではそれを歓迎している様に感じましたが、やはり既存の商店などはそれに危機感を感じていたと思います。そのため、出店反対の声も多く出ていた。10年以上前に出店の意思が出されたが、その後の状況の変化等により、その規模は当初の計画より大幅に縮小される様になった。その要因は色々あったと思いますが、能代の市場の変化も大きいかもしれません。毎月発表される能代の人口動向では、数十ヶ月連続減少が続いている。年々萎んで行く能代市は、イオンにとって魅力のない市場になっていった様に見えたかもしれない。市では誘致に積極的であったため規模が縮小しても無いよりはあった方が良いと思ったかもしれないが、地元の建設業界に落ちるお金はかなり減る事になるだろう。もし市が誘致に積極的でなかったら、消滅していた案件かもしれない。
能代東IC入り口付近に、91,800㎡が造成される予定になっています。
赤枠の部分が、およその建設予定地です。現場は田んぼであるため地盤の安定に時間が掛かる様で、その開店時期については明言されていませんでした。たぶん一年以上先になると思うため、2019年の春から盆のあたりの開店だろうか?
イオンの出店により地元商店の売上は減るだろう。しかし、それより大変と感じるのは人材の問題だと思う。小売業は、他の業種と比べて賃金が安い。その他に、土日が休めない・労働時間が長い・時間が不規則等々で人気の低い業種だと思う。そのため、人員不足というのは慢性的になっている。そんな中に大型店が出店すると、より一層に人材確保が難しくなると思う。
サービス残業の問題が度々出てくる。地元にもサービス残業をさせる仕組みにしている企業がある。一時 経営が傾いた時に人件費を減らすために作った仕組みだが、現在もあまり変わっていないようだった。 人員が減れば、一人当りの仕事の量が増え、サービスが低下します。 サービスが悪くなれば、客足は減る。 企業の利益が減れば従業員の待遇が悪くなり、より人員が減るという悪循環になるかもしれない。誰だって条件の良い所で働きたいと思う。特に若い人はそうだろう。
商品力の強化も必要だが、人を大切にし魅力ある職場にしなければ、競争をする前に潰れてしまう感じがする。
コメント