恵みの雨だが・・・・・

能代山本では、雨不足により農業用水が深刻化している。 気象庁による能代市のデーターでは、5月の降水量は39.5mmで過去3番目の少なさになっていた。また、平均気温・日照時間は過去最高となり記録的な高温・多照・少雨傾向であった。その傾向は6月に入ってからも続き、9日まで一度も降水量を観測していなかった。 この異常気象により、一番被害を受けているのは農家の方々である。 その事態は深刻で、何度か新聞の一面に大きく取り上げられていた。

田植えシーズンで最も水を必要とする時期であったが、ため池の水位が例年よりかなり低く、水不足のため田植えをせずに大豆に転換した場所もあった。また、田植えをした水田でも水が足りず、苗が変色し枯れかかっている水田もある様です。それに加え、藻類が大発生し苗に悪影響を与えている水田もある様です。 自分の家の近くの水田でも水不足の影響が見られる様で、地面が現れ泥状態になっていた。近くに米代川が流れている地域でもこの状態なのだから、ため池に頼っている地域では雨でも降らない限りは好転しないだろう。

少雨の影響は、水田だけでなく他の農産物にも影響が出ている様です。今が収穫のピークであるジュンサイが、圃場の水位の低下により舟を出す事が出来ず収穫する事が出来ない。特産のネギは細く、春キャベツは小玉傾向で害虫の発生は早まっているという。 親類の家で栽培しているキャベツは「爆発しそうだから、食ってけれ」と言って持って来た。何が原因か分からないが、キャベツが割れてしまう状態の事を言っているのだろう。また、水不足と高温により、固いキャベツが出来上がってしまう様です。

一部の地域では「小規模水道」の利用が制限され給水車が出動した地域もあった。 40年位前の話ですが、能代市の水道水が塩っぱくなった時があった。原因は、少雨で米代川の水位が下がったため海水が逆流し、水道の取水口から海水が混じったためです。そのため水道水を飲む事が出来ず、その時に始めてミネラルウォーターを販売したと記憶している。当時は井戸水の家も多かったため、水は販売するモノではないと思っていた。

土曜日の晩から、恵みの雨が降っている。能代市はそれ程降水量が多いとは感じなかったが、それでも水田は息を吹き返した様に感じる。

雨雲レーダーを見ると山間部ではかなりまとまった雨が降ったため、ため池も潤ったのではないだろうか。土曜日から降った雨は日曜日も降り続き、終日雨模様の天気であった。秋田地方気象台では、東北北部も梅雨に入ったと発表した。しかし、週間天気予報を見ると、傘マークが見えず降水確率も低い様です。一時の、恵みの雨だったのかもしれない。

発達した低気圧による雨であったが、それに伴い強風になった。土曜日の晩から日曜日の朝にかけて、10m前後の風が吹いた。自分にとって一番の心配は、外で栽培しているキュウリです。 朝起きて見てみると、花が二つ落花していた。

という事は、そこから収穫はないという事です。それよりも、こんなに簡単に花が落ちるのだろうか? と思った。 何か、育て方で間違いがあるのではないだろうか?
今回の低気圧の通過は農家に恵みの雨をもたらしたが、自分にとっては心配事が降り注いだ。

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