食糧問題と『もったいない』

世界の穀物生産量は毎年26億トン以上。プラス備蓄もあるので、世界では全ての人が十分に食べれるだけの食糧は生産されていると言われている。しかし世界では約7億人弱の人、11人に1人が慢性的な栄養不足であるとされている。それらは、アジアとアフリカが深刻であるとされている。 その一つの原因となっている事に、穀物価格の高騰がある。新興国の成長により食生活が向上し家畜の飼料用に穀物が転出したり、穀物市場への投機マネーの流入や、穀物のバイオ燃料への転用などによって穀物の価格が高騰してしまう。その影響は日本にもあり、数年前からパンの値上がりが続いている。それ以外の食品にも値上がりの影響が来ていた。 全ては先進国の贅沢のために穀物がムダに利用され、開発途上国の気象や内紛により農作物を安定的に生産出来ない国は、高い農作物を輸入出来なくなる。

世界では毎年、食用に生産されている食料の3分の1にあたる13億トンが捨てられているとされている。その中でも「食べ残し」や「賞味期限切れ」で捨てられている物が多い。一方で、開発途上国では収穫された物が「適切に保管出来ない」「加工技術がない」などでムダになるケースもある。 コロナ禍で、その問題が発生している。 農・漁・畜産業では計画的に生産されても、学校給食の停止や外食産業・宿泊施設等の落ち込みによって、その行き場を失った生産物が廃棄される様子がニュース等で報じられていた。

そのフードロスを少しでも減らそうという取り組みもある。「KURADASHI」や生産者直売などのサイトでは、行き場を失った高級食材を一般消費者に購入してもらおうという所が多く出て来た。消費者にとって普段は高くて購入出来ない物でも比較的手頃な値段で購入出来るし、生産者にとっても廃棄する費用が掛からず、利益は減るが多少なりとも売上が発生する。

※2018年6月17日に、sonetブログに「フードロス」について投稿しました。そのブログをインポートし、加筆・編集して書き直しました。

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アフリカの食糧事情が問題になっている。「子供を餓死から救おう!」と、いう様なCMをよく目にする。そのアフリカの食糧事情が悪いのは、内戦が原因となっている。紛争が続いているため食糧を生産する事が出来ず、土地は荒廃する。それに気候変動等が加わると、やがて土地は砂漠化し農作物を育てる事が出来なくなる。そんな中で、楽しみが少ないから人口が増え食糧問題が深刻化してしまう。

アフリカは人類発祥の地とされている。サルであった人類が、どうして地上に降りたのだろう? 人類の基となったサルは、弱い種族だったのかもしれない。強い種族のサルに追われ、木上から地に追いやられたと思う。祖先である大型哺乳類で最弱であった人類が、道具を使う事を覚え武器を持つ事により最強の哺乳類になった。そのアフリカで人口が増える事により、弱い種族の人達はその地を追われ世界各地へ拡散していったと思う。弱い種族の人類は、端へ端へと追いやられて行ったのだろうか? その中では、極寒の地にたどり着く種族もいた。そして、それぞれの土地でそれぞれの文明を築く事になる。そう考えると、アフリカ人は最強の種族であり日本人は最弱の種族という事になる。アフリカに住む種族は最強であったためか、発展をする必要がなかった。そのため、原始的な生活でも問題は無かったと推察する。 やがて最弱種族であったヨーロッパ人によって、アフリカはほぼ全土を植民地化されてしまう。その事が、現在のアフリカ内戦の元になって食糧危機の原因になっている。

先進国では、反対に飽食状態にある。単に贅沢であれば問題はないのだが、贅沢をする事によって生じる 食品ロス が大変な量になっている。 それらの原因になっているのが、賞味期限と廃棄ロスです。 賞味期限の場合、十分に可食であっても廃棄される事になる。昔は、製造年月日は記載されていたが賞味期限はなかった。そのため、消費者が自分で判断をしなければならなかった。しかし今は、ほとんどの商品に賞味期限が書かれている。半永久的に保存可能な缶詰にもである。だが、魚缶・畜缶などの味の付いている物は、新鮮な物より少し年数の経った物の方が美味しい。 そういった問題に取り組んでいる団体に「フードバンク」「フードドライブ」というモノが増えてきている。

全国に広がり始めているが、秋田県にはまだない。フードバンク・フードドライブは「もったいない」という思いから始まったのだろう。十分に食べる事が出来るのだから、賞味期限を理解出来れば問題はない。ゴミとして処理されるより有効な対策だ。 外食産業から、賞味期限の過ぎた食品が処理業者に渡った。もったいないと思ったのか?金になると思ったのか? 多分、後者の方だろう。 可食になると思い、小売店に流通した。その事件は発覚したが、流通のさせ方次第では分からないまま消費されたかもしれない。たぶん、それらを食べたからといって体に異常が出るとは思わないので、誰も知らない内に消費されたと思う。実際に、内部告発でもなければそういう事態は把握出来ないと思う。

賞味期限と似た言葉に、消費期限という言葉がある。牛乳や弁当などの生物や傷みやすい食品に記載されているが、こちらは期限を過ぎると細菌等が増えている可能性が高いので、期限を過ぎた物は廃棄した方がいい。 廃棄ロスで一番大きいのは業者から出る物であるが、不必要な買物をした結果に出る家庭からのゴミもそれに匹敵する程のフードロスが発生している。 スーパーやコンビニなどから出る食品ロスもかなりあると思う。全てを売り切れれば問題はないのだが、売場を作る上ではそれなりの品揃えが必要になってくる。そのため、売れ残った物は廃棄される事になる。売場の大きいスーパーほどその傾向が強い。一時期に恵方巻きが売れ残り、それが廃棄される場面がニュース等で流れた。

店側もロスになる分を見越して売価を設定してくるので、消費者はゴミになる分のお金も支払っている事になる。そうなっている原因の一つに、消費者の贅沢もあるのかもしれない。

外食産業の食べ残しも大きい。ダイエットのためご飯を残すという事を聞いた事があるが、それらが全て廃棄になる。客だから自分の好きな様に食べていると思うが、なんとももったいない話である。 子供の頃は給食を残す事は許されず、茶碗に付いたごはん粒も全て食べる様に言われていた。 今は、どうなんだろう?

理不尽な理由で食べ残すのは、道徳的に問題があると思う。テレビ番組等で食品を材料とした実験などをした場合、「この後、スタッフが美味しく頂きました」 というテロップが出る。道徳的に、食品を粗末に扱う事に問題があると感じるからだろう。また、大食いの番組も問題と感じる。大食い自体は問題が無いのだが、普通の方であれば大食いチャレンジの物を残す事が多い。その扱いはどうなっているのだろう。その最後はかなり汚く、たぶん出演者は持って帰らないだろうし、「スタッフが美味しく頂きました」などとは絶対に出来ないだろう。人も食えない様な激辛商品も同様である。 かつては、この様な食べ残しやスーパーの食材のロスなどが養豚業者に引き取られ、豚のエサとして加工されていた。今はどうなのだろう? たぶん、ほとんどの畜産業では飼料で飼育されているのではないだろうか。その方が作業が楽だし、肉質も向上すると思う。 これも、贅沢なのかもしれない。

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フードロスは、単に食べられるはずの物が捨てられるという問題だけでは治まらない。フードロスが与える影響の一つとして、地球環境への負荷が上げられている。フードロスによって排出される温室効果ガスの量は36億トン。世界の温室効果ガス排出量の約8%とされている。それらの影響によって地球温暖化が進み、異常気象によって農作物の生産環境が悪くなり、飢餓地域が広まるという悪循環が生まれる事になる。

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