自分で床屋

※2019・11・10にSSブログに投稿した記事をインポートし、その後の事などを加筆・編集しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

かつて、経験をした事がない程に髪を伸ばした。

最後に床屋へ行ったのはいつの事だっただろう。もう、一年以上行っていない様な気がする。 半年程経った頃には、もうすぐ肩まで届きそうな位まで伸びていた。春先であったため暑くなる前に床屋へ行こうと思いながらも、床屋の小言が聞こえそうで億劫になっていた。 やがて雀のしっぽの様に結えるまでになり、夏の最中はチューブバンダナで髪を抑えていた。慣れなのか、それ程に髪が邪魔だとは感じなくなっていた。それでも、髪を洗ったり乾かしたりするのにすごく時間が掛かり、長髪も やちゃくちゃね と思い始めた。いっその事、坊主になればどれだけスッキリするだろうと思い始めた。坊主にするのだったら、バリカンがあれば自分でも出来るのでは?と思った。

通販サイトで調べてみると、数多くの種類のバリカンが揃っていた。 ただ自分の記憶にあるのは、小学生の頃にハンドバリカンで刈られ痛い思いをした事がある。それだけは何とか回避したい思いで、商品レビューを読み漁った。確実にセルフカットが出来るという保証はないので、失敗したら床屋に行くつもりで、出来るだけ安く痛い思いをしない様な商品を選んだ。
アマゾンで調べてみると、中国メーカーのバリカンが多く並んで価格も1,000円台から揃っている。フィリップス・ブラウン・パナソニック等のメーカー品であれば間違いもないと思うが、良いと思うモノは値段が高い。
商品を選ぶ一つの目安となるのが商品レビューだが、中国メーカーのモノは不思議と評価が高い。サクラが多いかもしれないので、全てを鵜呑みにする事は出来ない。良い評価と悪い評価を見極めながら探し、自分の欲求に合う評価の高かったモノが

この商品は名も知れない中国メーカーのモノであるが、どう見てもアメリカのWahl社のモノと酷似している。

Wahl社製のモノは評価が高く伝統があるが、値段が中国メーカーの6倍以上する。少し不安はあったが、シンプルな作りでパワーも有りそうだったので中国メーカーのモノを選んだ。

ほとんどのバリカンは、刃の部分がカートリッジ式になっており水洗いが可能な商品が多いが、これは水洗いが不可でブラシで刃を掃除する事になる。刃がネジ止めされており、それを外せば水洗いも可能だが、その度に刃を調整するのは面倒くさい。
替刃もカートリッジ式の刃と比べると安く、1,000円弱で購入出来る。替刃もWahl社製のモノは6倍以上する。この中国メーカーのモノには純正の替刃も販売されているので、これを選んだ理由の一つでもある。

バリカン本体の他に、充電器・申し訳程度の掃除ブラシ・カット調整用のコームが付いている。 コームは、3〜13mmの4種類のアタッチメント。

アタッチメントを使わずにバリカン本体のレバーで0.8mm〜2mmの高さに無段階調整出来るとされているが、それ程短くするつもりは今の所ない。

髪をカットする場所が一番問題であった。風呂場が一番かな? と思ったけど、出来るだけ排水口には流したくないし掃除が大変そうに思えた。
そこで、どんなに散らかってもいい車庫で行う事に決めた。 ただ車庫の中はすごく暑いので、9月下旬であれば大丈夫だろうと決めた。9月下旬でも日中はまだ暑いので、掃除がしやすいセミヌードの状態で行った。誰もオヤジの裸は見たいと思わないだろうし、公然わいせつで通報される恐れがあったため車庫のシャッターは締め切った。

自分の髪質は硬く毛量も多いため、バリカンが髪を噛むのでは? という恐怖から、最初はスキバサミで髪をスイた。

自分が子供の頃に、母親が使っていたモノです。
坊主にするため、何の手加減も入れずジョキジョキと切って行くのは結構快感だ。ある程度髪が薄くなってからバリカンを入れる。
最初は10mmのアタッチメントを付け、全体的に刈っていく。それから3mmのアタッチメントに付け替え、生え際から刈り上げる様に刈っていった。10mmと3mmのアタッチメントを使ったが、本体レバーで刃の高さを2mmにセットしていたので、もっと長い状態で切れたと思う。 後ろの方は不安だったので、嫁さんにやってもらった。

刈り取った髪で、カツラが一つ出来そうだ。

トラ刈りにはならず、初めてにしては良い出来だったと思う。
バリカンの刃が髪を噛む事もなく、スムーズに刈る事が出来た。バリカンのパワーも十分にあり、たぶん髪をスカなくても大丈夫だった様に思う。

付属のブラシでは掃除がしずらいと思い、100均で別にブラシを購入した。シェービングブラシであるが、丁度良い様に感じた。
バリカンの使用前と使用後には、刃にオイルを注入する必要がある。専用のオイルもあるが、高いので代用品を調べた。調べている中で、シェーバーの刃にもオイルを注入する事が推奨されている。シェーバーは何十年も使用しているが、一度もオイルを注入した事がなかった。現在、イズミ・IZF-V55を使用しているが、1年程使って外刃が破れた。安物のメーカーだと思っていたが、オイルをマメに注入していたらもう少し外刃の寿命が伸びたかもしれない。
注入するオイルは、ミシン油でも食用油でも良いらしい。シェーバーと兼用しようと考えた場合、鉱物油は肌に悪そうに思い、食用油は酸化して悪臭が出そうな気がした。 そこで、ベビーオイルを使う事にした。

赤ちゃんに使うオイルなので肌にも大丈夫だと感じ、100均でも購入が出来る。今回散髪して思った事は、ケープは必需品であると感じた。その後アマゾンで、289円(税・送料込み)のケープを発見し購入した。100均でも販売されているが、どうなんだろう?

今回、自分の頭の写真を撮って知った事だが、頭頂が薄くなっている様に感じた。光のせいかと思っていたが、嫁さんは「薄くなっている!」 と言った。毛量が多くハゲとは無関係と思っていた。しかし自分の髪は父親似なので、同じハゲ方をするのかなぁ〜・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

初めてバリカンを使ってから一年近く経つ。その後は、二ヶ月に一回位の頻度で自分の髪を刈っている。前は車庫で行ったが意外と髪が飛び散らなかったので、寒い事もあり居間にシートを敷いて行う様になった。後は見えないので嫁さんにやってもらっていたが、今は鏡台の前に座りもう一つの鏡で後が見える様にして自分一人で刈れる様になった。

   

amazonで購入した「タブレットアームスタンド」 1,699円(税・送料込)に100均の鏡を取り付けた。しかし、使い勝手はあまり良くなく、思った場所に鏡をセットする事が出来ない。そのため、体を動かしながら見たい場所を映す様にしなければならない。フレキシブルアームであれば自由に位置を決められると思ったが、1m位の長さが必要であった事と安定性に不安があったため、このタブレットアームに決めた。通販では実物を触れないため、確実性のある物を選んだ。

中国メーカーの怪しいバリカンであったが、性能に問題はないと感じた。1回の充電で3〜4回は使えそうだし、切れ味が落ちる事も無くスムーズにカットしている。メンテナンスさえおこたわらなければ、しばらくはこのバリカンを使う事が出来るだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました