八峰町で、山菜採りによる遭難が発生した。
土曜日から日曜日にかけてヘリコプターの爆音が聞こえ、遭難か? と話していた。今はタケノコ採りの最盛期で、その音が頻繁に聞こえる様になるといつもそう思う。 翌日の新聞には、能代市の男性が行方不明である事が記事として載っていた。そして今朝の新聞には、その男性の遺体が発見された事が載っていた。
男性は、青秋林道脇に車を止め入山していた。そして、藤里町粕毛地内の山林で倒れているのを発見されたと記事に載っていた。 推察するに、遭難場所は二ッ森の辺りではないかと思われる。 男性が発見された時、全身に擦り傷があり急斜面の下であったという。何らかの原因で、崖から滑り落ちたと思われる。
青秋林道は県境の二ッ森まで車で行く事が出来、そこから山に登る登山道がある。二ッ森まで道路が出来た頃、白神のブナを守る運動が起き、青秋林道の建設は中止された。そのため白神世界遺産は、二ッ森より青森県側だけが指定されている。 青秋林道には何度か行った事があるが、道路脇に入山禁止の看板が見える。そこには、急峻なため降りたら登ってこれない! という様な事が書かれたいた。
自分達も先週、タケノコ採りに行って来た。
自分達の行く所は鹿角市熊取平という所で、十和田湖の周辺に当たる。 熊取平は牧場地で、二ッ森の様な急峻な場所でなく平地の中に竹が鬱蒼と生い茂っている。それでも奥まで入るのは怖いため、自分達は道路脇の小さな竹藪の中で採取している。自分達は、道端捜索隊なのである。そのため、遭難という危険性は100%無い。
熊取平は、名の通り熊が出没する。 2016年5月20日から6月10日にかけて熊が複数回出没し、4人が死亡・3人が重傷を負う事件が発生した。(十和利山熊襲撃事件として、Wikipediaに詳しく載っている) 自分達の採取する所はその現場のすぐ近くで、当時入山規制があった事もあってか、怖くて3年間その場所に行かなかった。去年久々に行ってみたが、入山する人は少なく先週行った時も少なく感じた。
現在も、現場に向かう道には規制が掛けられている。 遭難等が起きた場合、迷惑を被るのは地元の人達なのだから仕方がないのかもしれない。
先週の収穫はといえば、タケノコは少ししか採れなかった。 例年であれば、収穫した分のほとんどを缶詰にして保存しているのだが、熊の出没以降は途絶えている。それでも、親しい人に初物として少しづつおすそ分けをし、自分達も食べる事が出来た。それで十分の様に思える。
自分達の行った日は、十和田樹海ラインの辺りで数件の遭難が発生した。いずれも発見され無事に終わったが、山の遭難では多額の費用が掛かる。無事に発見されたとしても、随分と高いタケノコになってしまう。ましてや命を失ったとあっては、値段の付けられないタケノコになってしまう。
去年のタケノコ採取中に、竹の花を見付けた。竹の花を見る事は珍しく、数十年に一度とも百年に一度咲くとも言われている。そのため、竹の花の咲く年には大災害の起きる前触れと言われている。 今年の、新型コロナウィルスの前兆だったのだろうか。
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