電子レンジの修理を試みる

電子レンジが突然作動しなくなりました。

 

機種は、LG MJ-50HL5  韓国製のmade in chinaです。製造は2007年製なので、17年経っている事になります。 この電子レンジは自分達の部屋にある物で、調理に使う事はなく少し温める時だけに使います。そのため、使用頻度はとても低い物です。無くても問題はなかったのですが、温める度に台所に行くのも面倒臭く思い購入しました。当時ホームセンターで3,980円?で販売されているのを見付け、安い! と思い購入しました。

この電子レンジはタイマーのダイヤルを回して起動させるタイプで、当日もいつも通りにダイヤルを回して時間をセットしました。しかし、電子レンジの作動音は聞こえずライトも付かない。数日前までは正常に作動していたのに、突然作動しなくなったのです。 この様な症状から、電源部分の異常かな? と思った。考えられる事として、ヒューズ切れかな? と思った。もし原因がヒューズであれば、かなり安く修理をする事が出来る!

電子レンジの修理をした事がないため色々と調べて見ると、電子レンジには高電圧が掛かり、コンセントから抜いていても蓄電されている可能性のある様な事が書かれていた。つまり、無通電の状態でカバーを外しても安易に内部を触ると感電する危険性がある。蓄電を放電するか、感電しない対策をすれば安全に調べる事が出来る。しかし、自分はその術を知らない。したがって、電子レンジが自然放電するのを待つしかない。

自然放電にはどの位の時間が掛かるのだろう? 使う頻度は少ないけれど、無いとまた不便なので新しい電子レンジを購入する事にしました。 そんな訳で安物で十分と思い、3,980円を上限として探してみました。しかし、そんな電子レンジは今どき販売されていない。安くても6,000円前後かぁ〜・・ なので台所にある古い電子レンジを部屋に持って来て、台所にに新しい電子レンジを設置する事にしました。

Panasonic NE-EH224 2012年製 

かなり、汚い!! 数年に一度は清掃しているのですが、台所では油汚れが着いてしまう。なので、マジックリンで一生懸命磨きを掛けました。 どうだろう、かなりキレイになった感じ。製造から12年経過しているのですが、新品? と思う程にキレイになった。 タイマーはボタン式で、ダイヤル式よりも使いやすい。これを、二階の自分達の部屋へ設置。

台所へは、新たに購入した物を設置・・・・

 

Panasonic NE-FL1A この電子レンジもボタン式。最近の電子レンジにダイヤル式は少ないのかな?仕様では1,000wと書かれていましたが、一時的に出力する数字で通常は600w。EH224は700wだったので、出力的には少し劣ります。操作ボタンが使い辛く、EH224の方が楽だった。庫内は平面フラットで、回転皿が無い。今はそれが当たり前な感じ。 Panasonic製は他社より割高な感じがありますが、信頼性が大きいと感じます。毎日使う物だから、多少の価格差であれば信頼性を選ぶ。

単機能レンジよりも、オーブンレンジの方がコスパ的には良いと思います。EH224を購入する前はオーブンレンジを使っていましたが、レンジ機能が故障したため買い替えが必要となった。それからは、レンジとオーブン 互いに単機能の物を設置する様になりました。でも、故障したオーブンレンジの発酵機能は生きているので捨てないで設置しています。

 

LGの電子レンジが故障したのは、去年の11月10日頃です。自然放電を待って、その内にと思いながら一年以上経ってしまった。すでに後継があったので、別にいつでも良いという気持ちがあったのだろう。

ビス止めされている五ヶ所を外すと、簡単にカバーは外れました。電源部分を見ると、そこにはヒューズがありました。

 

このヒューズに問題があれば、すぐに解決! しかし・・・・

 

電源部分に付いていた物は「セラミックヒューズ」 この状態では中が見えないので、切れているかどうかは分からない。テスターがあれば簡単に調べる事が出来るが、家にはそれが無い。導通を測定出来る代用物はないかと探したが、それも見付からない。小学生の頃に、豆電球を使った実験があった。その回路の間にセラミックヒューズを付ければ、断線の有無が分かるはず! と思い探しに街へ出た。100均にあれば安く済むと思ったが、どこも扱っていなかった。ホームセンターや電気店でも扱っていない。通販では入手出来るが、結構高い。というより、送料で高くなってしまう。それだったら、今後を考えてテスターを購入した方が良い様に思った。

 

sanwa PM3 アマゾンで3,273円(税込)  以前に500円前後で販売されているテスターを購入した事がありましたが、使って数回で壊れた。何か、カタカタと音がするので中を開けたら、テスター棒を装着する部分の端子が外れていた。ハンダ付けして直したが、結局は使えなかった。そこで今回は、ちゃんとしたメーカーの物を揃えようと思った。

テスターを手に入れたので、これを使ってヒューズの導通を調べる。 PM3のテスター棒・赤・黒をヒューズの両端に付けて、導通があればブザーが鳴る事になっている。以前使った安いテスターでも導通を調べたのですが、反応が無かった。そもそも、テスターの使い方を間違えたのかと思い、PM3のテスター棒・赤と黒をくっつけてみました。すると、ブザーが鳴った。当然ながら、抵抗がないので導通するのは当たり前の事。やはり、安いテスターは壊れていたと証明出来た。 では、セラミックヒューズの両端にテスター棒を当ててみる。 すると・・・・・

何も反応がない! つまり、このセラミックヒューズは切れているという事になります。しかし、テスターはヒューズに反応しないのかもしれない。(無知の疑り深さ) そこで、規格は違いますがガラス管のヒューズで導通を調べてみました。

 

これは目視で断線していない事が見える。 同じ様にテスター棒を当てると、テスターに反応がありブザーが鳴った。これで、セラミックヒューズは切れている! と証明出来た。(ネンカだなぁ〜)

セラミックヒューズは、250V−15Aのモノ。これと同じ物を購入して取り付ければ、電子レンジは復活するはず。 という事で、手に入れるため街へ・・・・

能代にあるホームセンター全部、ケーズデンキ、ヤマダデンキ、いずれでも取り扱いが無かった。セラミックヒューズというのは見た事が無く、今回始めてその存在を知った。それだけ特殊なのだろうか。 セラミックに限らず電気店ではヒューズの売場が狭く、取り扱っていないも同様でした。修理を認めず、あくまで新品を売ろうという姿勢だろうか。 ならば、街の電器屋と言われる小さな電器屋に行ってみました。 こういう店だったら、電器製品の修理も行っているのでは? もしかしたら、部品の在庫を持っているかもしれない・・・

しかし、ここもダメだった。特殊な部品で、注文しなければならないそうだ。ここで買った客から、レンジやオーブンの調子が悪いといった様な問い合わせは無いのだろうか? 寿命と決めつけ、新製品を買わせる魂胆だろうか? これでは大手の電器屋と変わらなく、街の電器屋としての価値がないのでは? と思った。

実は、街に探しに行く前に通販サイトで探してみました。すると確かにあったのですが、5〜10本単位での販売でした。1本当り80〜100円程度でしたが、欲しいのは1本だけ。今後使うか分からないので、不良在庫になってしまう。そこで、1〜2本単位で購入出来る場所があればと思い街に出た。

とりあえず、ヒューズを取り替える事で作動するか試してみました。そこで、セラミックヒューズと同じ規格のガラス管ヒューズを購入。2本入で160円(税込)程。

 

そして、LG MJ-50HL5に装着。同じ規格なので、少しの間では危険性がないと判断。

 

タイマーダイヤルを回すと、電子レンジのライトが付き作動音が聞こえる。

 

ここで問題となるのが、レンジ機能も正常か? という事。

 

水の入ったタッパーを、30秒ほどレンチンしてみました。 最初は10.6℃の水が、63℃のお湯になった。(実際はもっと高い温度でしたが、写真撮影で手間取っている間に下がった) これで、とりあえず LG MJ-50HL5 は復活した事になります。

さて、この復活した電子レンジをどうしようか・・

 

台所から移動した電子レンジが、他の調理器と一緒に収まっている。当然ながら、二台も必要がない。台所では二台あれば便利な事もあるが、自分はしったげ忙しい身ではない。 リサイクルショップに売るという方法もあるが、キレイな物とはいえ17年前の製品に値段が付くだろうか? 仮に値段が付いたとしても、100〜200円程度では・・・ 良心的に考えれば、セラミックヒューズに変えて販売する必要があります。すると、500〜800円の出費になるので完全に赤字だ!

今回、ヒューズを取り替えて作動する事が確認出来ましたが、本当の問題解決には至っていないと思います。ヒューズの切れた原因が分かっていないからです。たまたま過度な電流が流れたのか、それとも内部に何らかの別の原因があるのか。本来であれば、当分の間使って様子を見る必要がある。もし内部に何らかの原因があれば、またすぐにヒューズは切れるだろう。 ただ、この電子レンジは当分使う必要がないので、保管しておく事にします。もし必要となった時、改めてセラミックヒューズを購入して使ってみる事にします。その時に同じ症状が出たらその時に考える。

 

電子レンジの入っている箱は、一年前にpanasonicのレンジを購入した際に、LG MJ-50HL5 の復活を願って保管しておいた箱です。メーカーは違っても、サイズ的には似ていると思ったから。箱に入れてみると、ジャストフィットとまではいかないが、中の発泡スチロールのクッションと良い状態に収まりました。

今後、この箱を開ける時はどちらかの電子レンジが壊れた時になる。それが、どの位先になるかは分からない。 もしかしたら、自分が死ぬ前に日の目を見る事がないかもしれない。

 

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