奇妙な夢

起きる前に見ていた夢を鮮明に覚えている。 最初はカエルの夢を見ていた様なのだが、その辺はよく覚えていない。そもそも、なぜ今の時期にカエルなのかな? と思う。その時の夢はサバの味噌煮を作っているものだった。サバを三枚に下ろしていたのだが、サバの身にアニサキスの様な虫がたくさんうごめいていた。しかし、アニサキスとは少し違う様な気がする。とりあえず火を通せば大丈夫と思い、鍋に入れ煮込んだ。やがて苦しくなった寄生虫が身から離れ、鍋の中で集まって死んでいる。その寄生虫を取り出そうとサバの身を持ち上げたら、その下にヘビが二匹いた。驚いてすぐにふたをして、そのまま煮てヘビを殺した。

その驚きで目が覚めたのですが、何とも気色の悪い夢だった。たぶん、寝る前に読んでいたネットニュースによるものかもしれない。「佐々木希がアニサキスに」 というニュースの見出しをみた。内容は読んでないので分からないが、数日前に読んだ北朝鮮兵のニュースと結び付いた感じがした。 脱北した北朝鮮兵が銃撃され、重傷を負いながら韓国に保護されたニュースです。その北朝鮮兵の腹の中からは、大量の寄生虫が発見されたそうです。北朝鮮は燃料事情が乏しい様だから、よく加熱しないで調理していたのかもしれないし、刺身文化があるのかもしれない。いずれ、よく火を通さずに寄生虫の付いた物を食べた事が原因だろう。 後から思うに、調理していた魚はサバではなく「雷魚」だったのではないかと思った。

雷魚は朝鮮半島にも生息し、日本には養殖のため朝鮮から持ち込まれたと聞いた事がある。雷魚の頭はヘビの様にも見え、雷魚には危ない寄生虫も存在する。 しかし自分は、雷魚を調理した事も食べた事もない。

自分の家の近くに「古川(赤丸印の所)」という、小さな溜池の様な沼がある。子供の頃はそこへ釣りに行ったり、そこから流れる用水路でドジョウ等を獲ったりした。古川は農業用水の溜池で、かつてはその辺一帯が水田であった。しかし現在は、その面影が一切残っていない。そこへは50年近く行っていないが、現在は水面が見えない程に葦が生い茂っており、人が乗っても沈まないと言っていた。 昔、その古川から自分の父親が雷魚を釣ってきた事があった。30cm以上の大きさの物だったと思う。それを家に持ち帰ってからバケツで生かしておいたのだが、いつの間にか脱走していた。近くに見えないので探していたら、30〜40m程離れた道路で車に轢かれ死んでいた。 雷魚は空気呼吸が出来るそうで、水から上がってもしばらくは生きてる事が出来るらしい。雷魚の図太い生命力は、どこか朝鮮人に似ている様に感じた。

夢はいつも理不尽であり、どこか変な物です。それを鮮明に覚えていても、起きればすぐに忘れる。 それが今回は、何とも 「奇妙な夢」 の様に感じた。

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