御殿場「とらや」のおみやげ

友人が、御殿場にある 東山旧岸邸 へ行って来た様です。

東山旧岸邸は、第56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介さんの自邸です。そして、ここは岸さんが晩年の17年間をすごした場所です。
岸さんは、現内閣総理大臣・安倍晋三さんのおじいさんにあたる。 岸さんの弟である佐藤栄作さんが第61・62・63代内閣総理大臣を務めた方だから、安倍さんは名家の血筋という事になる。

東山旧岸邸は、2003年に御殿場市に寄贈され、2009年から和菓子屋の虎屋が指定管理者として管理・運営を行っている様です。 虎屋の工房は、その東山旧岸邸の隣に立地している。
御殿場は避暑地としても有名で、多くの著名人の別荘がある。 軽井沢も避暑地として有名ですが、何か御殿場には名前に重みを感じます。

旧岸邸は有名な方の建築の様で、純和風の趣を感じます。ここへは海外からも多くの賓客をもてなした事から、日本の美しさを感じて行けた事だと思います。
旧岸邸のとなりの「とらや工房」で和菓子の製造・販売をし、庭を眺めながら飲食も出来る様です。
旧岸邸の佇まいにマッチした、中々ハイソな感じを受ける。

友人のおみやげは、とらや工房の売店で購入したモノの様です。

とらやの製品は、全国の百貨店や通販でも購入出来るがすごく値段が高い!
友人の話では、「四季の富士」という羊羹は工場限定の商品で、ここでしか購入が出来ない様です。
限定品というのには弱く、それだけでそのモノに高いステータスを感じる。小さな箱だが、2000円位する様だった。 何か食べるのがもったいなくて、小さな羊羹を家族で2日に分けて食べました。 一切れいくら・一口いくらと考えながら食べるのは、どうも貧乏性な感じがする。

一人分の割当が少なく、口汚しと思い地元の東雲羊羹を久々に購入しました。こちらは、一個200円位です。

東雲羊羹の 熊谷長栄堂 は、1837年創業の老舗菓子店です。 180年近く昔からの製法を守り作り続けて来ました。 しかし、数年前に7代目店主の熊谷健さんが亡くなり、跡取りがいなかったため店を閉める事になった。 しかし、東雲羊羹は能代に根付いていたため、その後熊谷さんの弟が後を引き継ぎ再開しました。 東雲羊羹は長年のカンや手作業の部分も多かったが、後を継いだ弟も高齢である事から機械による製造も多くなった。

自分が子供の頃は、竹の皮で包装され掛紙をつけて紐で縛って作られていたと思うが、いつの頃からか竹の皮を印刷した紙に変わった。 その後、現在の東雲羊羹は一気に簡略され、全てを印刷した箱に変わった。 熊谷さんの当時は羊羹を袋に手作業で詰められていたが、充填機を導入する事によって前の様な固さでは充填が出来ないため、固さや配合が少し変わった様です。 そのため、味や食感が少し変わったとされています。 全てが変われば伝統の東雲羊羹ではない! という思いがあったが、実際に食べてみると自分の口ではその違いは分からない。

とらやの羊羹は、心持ち上品な味がする様に感じた。
東雲羊羹と食べ比べをしてみたが、どちらが美味しいか?というのは分からない。 ただ、家庭の味や食べ慣れたモノが一番という思いは、全ての食べ物にあると思う。

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