ツキノワグマ

とても仲睦まじい親子に見え、ほのぼのする。 この様に見えている内はいいのだが、子連れの熊が一番危ないと言われている。目撃情報に見られる熊は、子熊が圧倒的に多い。子熊と思って呑気に見ていると、近くには親熊がいる事になる。

たまに交通事故に合う子熊が新聞記事に載る事があるが、今までは聞いた事のない話です。親子熊が里山にエサを求め降りてきて、その子熊がエサの豊富な里山を住みかとしてしまう。住み着いた子熊は人を恐れず、里や町に出没する新世代の熊とされている。

ツキノワグマは、日本だけでなくアジア各国に生息している。しかしその数は世界的に減少傾向にあり、日本でも絶滅危惧種に指定されている。 ツキノワグマは古来より狩猟対象となり、食肉や毛皮・胆嚢は生薬として珍重され捨てる所がなく使われてきた。その熊猟を生業にして来たのが マタギ です。 秋田県では阿仁マタギが特に有名で、平安時代から存在していたという説もある。しかし現在は、狩猟よりも森林開発により山を追われた熊が里に出て来て有害駆除される方が多いのではないだろうか。 秋田県は、去年・今年と熊の出没件数が多くなり、今年は特に多く感じた。 新聞では、毎日の様に目撃情報が記事になる。今年度10月末までに1257件の目撃情報があり、過去最多を記録した。冬眠までその数はまだ伸びるだろう。去年は869件で、平年は200〜300件程しか目撃情報がない。今年の有害駆除によって捕獲された熊は、10月末までに697頭で過去最多を記録した。去年は、164頭の捕獲であった。 捕獲された多くが、1〜2歳の子熊の様です。


(北羽新報より)
秋田県では12年ぶりにツキノワグマの狩猟が解禁され、兵庫県では20年ぶり・岡山県でも17年ぶりの狩猟解禁の記事を見た。一時的であるのかもしれないが全国的に頭数が増えたと思われ、他の県でも狩猟解禁が行われていると思います。 今回 県で決めた解禁の期間は、11月15日〜来年の2月15日までの3ヶ月間の様です。しかし、カモ猟とは違い冬期の熊猟は危険が伴い、誰でもが出来る事ではない。多分、それなりの経験がないと無理な様な気がする。それとも、マタギを対象とした解禁なのだろうか?

クマ牧場で見るツキノワグマは愛嬌があり、愛くるしさを感じる。

基本的には大人しく、臆病であるとされている。そのためパニックになった時に人を襲ってケガをさせたり、命を落とされる方もいらっしゃる。稀ではあると思われるが、人肉食の被害もあった。 ツキノワグマは九州で絶滅したとされ、四国でも絶滅の危機に瀕している。多く生息している地域で捕獲して、九州・四国に放獣する事が出来ないだろうか?
もっとも、九州・四国の人達がそれを歓迎するかは別問題であるが。

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