初物 ハタハタ


(北羽新報より)
ハタハタは11月25日に季節(沿岸)漁が解禁されるが、今捕れているハタハタは沖合の底引き網漁による物です。それがピークを迎えている様です。ハタハタの美味しさは「ぶりこ」(卵巣)の粘りに特徴であるのですが、沖合のハタハタにはぶりこには粘りが少ないそうです。しかし、魚体には脂が乗って美味しいとされています。

スーパーで売っていたので、さっそく購入して来ました。魚体が小さいし、まだ値段も高い。 今年度のハタハタの漁獲枠は、前年比80トン減の720トンに設定されました。毎年放流をしている様ですが、資源量は依然として低水準にある様です。そのため毎年漁獲枠を設定していますが、その漁獲枠に達しないまま漁期をを終えている。

ハタハタは、秋田の県魚と知られる位に食べられています。 ハタハタ漁の最盛期1966年には、21,000トンも捕れていたとされています。それが年々下降線をたどり、1991年には71トンしか捕れなくなってしまった。その後3年間の禁漁をし放流を続けた結果、資源も回復傾向になった。 ハタハタの消費量の多い秋田県ですが、漁獲量は一位ではありませんでした。兵庫・鳥取が秋田より多い様です。 もしかして秋田県で放流したのが他の県で捕られているのか? と思ったが、どうも違う様です。

ハタハタにはそれぞれの生息域があって、兵庫・鳥取は朝鮮沿岸より回遊してくる個体の様です。 北朝鮮でも、ハタハタをよく食べるらしい。秋田県でハタハタが捕れなくなった時には、北朝鮮から輸入された物も多くありました。しかしその鮮度は悪く、中には魚体に鉛を仕込み重量のかさ増しをしていた物もあって問題になりました。その事件が起きてからは、北朝鮮産のハタハタを見なくなりました。

1960年代から1970年代には日本海北部域で大量の漁獲量が見えるが、日本海西部域では昔から漁獲量に変化がない。この図からも、秋田県では値崩れが起こる程に無駄な漁をしていた事が分かる。秋田県の資源を回復するためには、日本海北部沿岸の他県と協力して取り組まなければならない問題の様です。

旬だからといって半狂乱に買い求める自分の様な輩が多いから、販売する側も もじょ なって売り込む。そういう状態が続く内は、資源も回復しない様に思う。資源を回復させるためには、消費の在り方も変えて行かなければならないと思う。 とは言いつつ、今晩はハタハタの塩焼きです。
美味しいだろうなぁ〜!

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