飲食店のコロナ感染とデマ

全国的に新型コロナの衰えは見えず、感染者の高止まりが続いている。それでも急激な感染者の上昇が見えないのは、緊急事態宣言やまん延防止等の効果があるからかもしれない。しかしPCR検査数は全然増えていない様に見えるため、無症状者が蔓延の原因になり、少しの緩みから急激な増加に転ずる可能性もあると思います。

5月17日から東京と大阪で大規模接種会場の予約が始まり、少しは接種率も上がる事になるだろう。 能代市では土・日に集団接種を行い、平日はかかりつけ医での接種が行われています。

新型コロナウィルスワクチン接種を予約
能代では2月19日から医療関係者への新型コロナワクチン接種が始まり、4月20日に75歳以上を対象とするワクチン接種券が届いた。その予約は先着順であったため、都市圏での報道から予約が難しい様に感じた。しかし能代市の状況は余裕があり、さっそく予約をしてみる事に・・

自分の母親は集団接種の方を選び、予約申込開始の翌日の申込みであったが、予約枠には余裕がありすんなりと予約する事が出来、5月9日に一回目の接種を受けて来ました。やはりかかりつけ医の方に予約が殺到したらしく、特に患者数の多い病院ではその傾向が強く、早々に予約を打ち切ったり予約出来ない事を知らせる広告を出す病院もありました。かかりつけ医で予約を出来なかった人達が集団接種の方に回ったため、現在ではどちらでも受ける事の出来ない人が発生している様です。 最初から集団接種の方を選んだのは正解でした。やはり年寄りである事から、気軽に出来る方を選んだ方が多かったのだろうと思います。

数日前の新聞に「平日にも集団接種」の記事が載っていました。記事によると、6月6日までに届く「第6便」のワクチンの供給前倒しが決まり、接種態勢を拡充出来るとして、6月7日〜7月11日に接種回数を集中的に増やす事を打診する。と書かれていました。基本配分計画では6箱であったが、16箱に増えるとされている。 欧米でワクチン接種が進んでいるため、日本に供給される分が増えて来たのかもしれない。能代の様に人口の少ない地域では、少し供給が増えただけでもその効果は大きい。

ワクチン接種が進む中、秋田県では10〜20人台の感染者が発生していた。いくつかのクラスターが発生していた事が、数字を上げていた原因の様です。特に問題となったのが、秋田市中心部の「川反・大町地区」の飲食店関連のクラスターです。収まりつつある様に感じますが、16日にも一人の感染が確認され、計79名が感染しました。秋田市では同地区の従業員等約3300人にPCR検査を行い、これまでに一人の感染が判明した。5月24日までに、希望者全員の検査を終える予定になっている様です。

5月12日に、能代市の飲食店からも感染者が出た事が発表された。7日から倦怠感があり、9日に38℃台の熱が加わったとされている。その店は県外客の利用も多いため、GW中に県外客から感染したのでは? とされている。 そんな中、感染発表から3日後の新聞に別の飲食店の広告が載った。

「炉ばた たむら」で飲み食いをした事は無いが、新聞に載る広告から察するに、郷土料理も得意をしているため県外客も多いと思います。たぶん、症状の表れた9日頃に感染の噂が立ったのかもしれない。GW直後であった事から、県外客の多い炉ばた たむらの名前が上がり、デマとして広がったのかもしれない。 その根源はどこだろう? と思い無責任な書き込みの多い掲示板を調べて見たが、その形跡は見えなかった。たぶん飲食店や客伝てに広まり、炉ばた たむらと親しい人の耳に入ったのだろう。

12日の感染が発表された記事では、店名も公表されていました。

柳町にある「酒どこ べらぼう」です。この店は県外客が多く、GW中は他の飲食店よりも賑わったかもしれない。県外では出回らない日本酒を多く扱っているため、県外客には喜ばれると思います。 今は分からないが、メニュー表示がユニークで、ホルモン煮込みを「スコップ」と表示されていた。そのこころは、「ほるもん」「掘る物」と店主に聞いた記憶がある。その他にも色々とあったが、これだけは覚えている。 店主の本業か副業か分からないが、ひよこの鑑定士をしている。日本ではどの位の仕事があるか分からないが、時期になるとノルウェーだったかな? に毎年出稼ぎに行っていた。不在期間が長いため、実質的には奥さんが経営者かもしれない。

居酒屋とは別に、奥さんが切り盛りしている「川どこ べらぼう」。こちらは、完全予約制の宿になります。

http://www.yado-sagashi.com/kawadokoberabou/

自分は行った事は無いが妹の家での評価は高い様で、客が来た時にはここへ宿泊させている様です。 HPには、客室から望む米代川と、その先にある白神山地の最上のロケーションとある。地元民からすれば普通の風景だし、普通の住宅地にある。周りには何もなく、退屈極まりない場所だと自分は思う。それでも需要があるという事は、料理と酒が美味しいのかもしれない。

べらぼうの店主がコロナに感染した事で、その店名が公表される事は珍しい事だとされている。店名が公表される多くは、そこでクラスターが発生した場合に限られる様です。まだ他に感染者が確認されていない現在、店名を公表した理由はあるのだろうか。ひとつは、感染拡大を防ぐため周知させる必要があると思うためだろう。もう一つは、公表前にデマが流れていて、べらぼうにもそれが聞こえていたのだろうか? 公表から3日経ってからの炉ばた たむらの広告の掲載であるから、まだ噂は流れていたのだろうか? 若者は新聞やニュースを見ないとされているから、まちがった情報が流れ続けていたのかもしれない。

新聞では、4月30日〜5月8日の間にべらぼうを利用した客に対し、PCR検査を受ける様に呼び掛けている。通常であれば常連客が多いため追跡調査も難しくないと思うが、GW中の繁忙期で不特定多数の客も多かったと思います。 その後 来店客などからの相談が数件あったというが、新聞やニュースを見ないとそれ自体も知らないと思います。

18日現在、べらぼう関連の感染者情報は入っていません。GWからすでに二週間が経っているので、他に感染者は出ない可能性が高い様に思います。そして、店主以外の従業員三名の陰性は確認済みです。 店主以外に感染者が出ないという事は、この騒動がべらぼう関連ではなく、店主がどこか怪しい場所で感染したのでは? という憶測が生まれる。そういった憶測から、デマが発生するのかもしれない。

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