今年のイクジは不作か?

去年のイクジ(アミタケ)採りは、10月3日が初日でした。

2024年 イクジ採り
キノコの生育に最適な気温になって来た様に感じ、今年のイクジ採りに行きました。場所は森岳ですが、春頃に近くで熊の目撃情報があった。すでに先客があり、何か採取された後を追う形になってしまった。それでも、ポツポツと・・・

今年は気温が中々下がらず、そろそろ大丈夫かな? と思って採りに行ったのが10月9日(木曜日)でした。

場所はいつもの森岳で、6時頃に家を出発して現場に着いたのが6時半頃。すでに駐車場には7〜8台の車が停まっていました。出遅れ感が有りましたが、この時期の7〜8台は少ない。何か、嫌な予感がした。 とりあえず、準備をして山に入る。

どうやら、予感が的中した雰囲気がある。採取を始めても、ポツポツと所々にしかイクジを見つける事が出来ない。すでに採られた後なのだろうか? その割には、山が荒れていない様に感じます。この状況から感じられたのは、今年はイクジの発生量が少ないのでは? と思った。この状況を打破するには、運動量を増やしてとにかく広く動き回る事。

3時間程掛け、収穫した結果

 

左側がハツタケで、右側がイクジ。例年のこの時期の収穫量としては異常に少ない。今年は不作なのだろうか? 不作だから採りに来る人も少ないのだろうか?

10月15日(水曜日)、再びイクジ採りに行きました。前回がダメだったので、もしかしたら時期が遅れているのかな? という期待もあった。 5時半頃に家を出発して6時頃に現場に着いた。前回より少し気合が入っていた気がする。 しかし・・・・・

現場に着くと、駐車場には車が1台しか停まっていない。この状況から、一気に不吉な予感に変わった。

入山者が少ないという事は、それだけ当りが多くなる。極々わずかな期待を持って山に入るのだか・・・・・   期待は裏切られ、キノコの姿は全然見えない。やはり、無いから人が来ないのだろう。 少し歩くと、遠くに一人の人影が見える。その人が通った跡を追ってもあるはずもないから、少し離れた場所を探しながら歩いた。しかし、いくら探してもイクジの姿は見えない。たまに見付けるのは、人の取り残しか気まぐれに育ったイクジだろう。その収穫は、ほぼゼロに等しい。 とりあえず、捜索範囲を広げて探して見る事にする。モノが見付からないから、今まで入った事の無い所まで足を広げて歩く量が増えた。歩き続けて3時間程、わずかな期待は絶望に変わった。これ以上進んでも好転はしないだろう! と思って、帰る事に決めました。車に戻って間もなく、もう一台の車の人も戻って来た。下げている袋が見えたが、同様に少ない収穫の様に見えた。入山して3時間経っても、新たな入山者は現れなかった。

 

この時期の収穫として、過去に無い程の採れ高です。すでに時期は過ぎたのだろうか? だとすれば、腐ったイクジが多いはず。しかしその様なイクジはほとんど見えず、ポツポツと形の良いイクジが採れた。思うに、今年はイクジの生育量が少なかったのでは・・・

その予兆は、一ヶ月近く前からありました。 例年であれば走りのイクジを産直で見かけるのですが、今年はほとんど販売されていませんでした。今年 採取の時期を遅らせたのは、その事が原因でもありました。 それから、最盛と思われる時でも産直にはその姿が全然見えない。その時点で「今年のイクジは不作かな?」と感じた。そして実際に山に入ってみると、その感じた事が現実となった訳です。

何か、全国的には松茸が豊作と聞く。 ただ能代の場合、毎年 北羽新報には松茸採りの記事が載りますが今年はその記事を見た記憶がありません。

 

            (去年の北羽新報の記事)

今年の鹿角の松茸は不作だったのだろうか? もしかしたら、秋田県のキノコは全般的に不作なのではないだろうか?

不作の原因は何なのだろう? ブナ等の木の実にある周期的なモノか? 自分が思うに、天候が原因になっているのではないだろうか? 今年の天候は異常に感じました。

能代も異常気象 第一部
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能代も異常気象 第二部
今年の梅雨は異常に雨が少なく、空梅雨に終わった。その影響はダムに表れ、農作物にも影響が出た。一旦雨が降り始めると、観測史上最大という極端な状況になる。全ては日本近海の海水温の上昇が原因と思われ、その影響は色々な事に・・・

今年の梅雨は、田んぼが渇く程の空梅雨でした。それが明けてからはほとんど雨が降らず、6〜7月の降水量は二ヶ月で117mmでした。この状況から、山もカラカラに乾いていたと思います。そのため、地中のキノコ菌が繁殖出来なかったのではないだろうか? 8月になって今度は大雨になったが、すでに時期が遅かったのかもしれません。梅雨時に雨が降らなかった時点で、キノコ不作の予感がしていました。8月の大雨と猛暑で菌の増殖を期待しましたが、自然のリズムは簡単に変わらないのかもしれません。山菜も冬にある程度の積雪がないと、春の成長に影響があると聞きます。 異常気象は、全ての生物に影響を与える。

これらの状況から心配する事は、今後のキンダケにも表れるのではないだろうか? ここ数日の冷え込みは、キンダケが地表に出て来るのを促しているはず! 何か、コレも期待が薄い。 数日中には、ご機嫌を伺いに行こうと思っています。

 

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