日曜日に用事があって、少し早く街に出た。
帰り道にドラッグストアの前を通ると、店に行列が出来ていた。何か安いモノでもあったかな?と思っていたが、トイレットペーパーか! と思った。 そういえば朝に新聞を見た時に「買いだめ発生」の記事を見ていた。
(北羽新報より)
数日前よりニュースで取り上げられ全国的な現象であったが、能代でもここまで加熱しているとは思わなかった。気になったので他のドラッグストアの前を通ってみると、さっきの店は10人程の行列であったが、もう一方の店は50〜60人程の行列が出来ていた。普段は空いているドラッグストアでも、駐車場は満車に近い状態であった。たぶん紙類を扱っている所はどこでも同じ現象であっただろう。
開店して間もないスーパーマーケットに入ると、多くの人がトイレットペーパーやティッシュペーパーを手にしていた。そして売場は、一つ残らず完売の状態であった。
原因はSNS等で拡散したデマからの様だが、報道された事によって危機感を持った人もいたかもしない。トイレットペーパーやティッシュペーパーは約98%が国産で、原料も国産のため在庫は十分にあるという。その様なことを政府からやTVで放送されていたが、効果はなく買いだめが続いた感じである。
デマの元になっているのは、マスク不足から起因している部分もある様です。
マスク不足は現在も続いている状態で、これまでのほとんどが中国製である事から、国産品を増産しても需要に全然追いつかないのだろう。 というよりも、必要でない人でも買いだめをする事によって品不足になり必要な人に行き渡らなかった事から、トイレットペーパーでも同じ危機感を持ったと思う。
先日スーパーに行ったら、丁度マスクが入荷した様だった。
ほとんどの客のカゴにマスクが入っており、嫁さんに「どうしようか?」と言ったが、まだ少し在庫があったしレジから離れるのも嫌だったので買うのをやめた。 一応と思い翌日に行ってみたが品切れで、やはり入荷は不定期の様だった。
今回の騒動で、店側は大きな得をしたと思う。
安売りをしなくても売れたし、普段は売れない高価な商品までもが品切れになっていた。
騒ぎになる数日前に、丁度トイレットペーパーが切れそうだったので36ロール購入していた。今度購入する時には、騒動も治まっているだろう。
新型コロナウイルスの騒ぎが起きてからしばらく経つが、まだ拡大し続けている。
丁度、中国の春節と重なり、完全に中国からの入国を禁止出来なかった事が原因にもあると思う。水際で食い止める事が出来るという認識が甘かったのかもしれない。 そこには、目先の利益を追った結果かもしれない。
3月2日から小・中・高が休校になった。
子供達をウイルスから守るという事でとても良い方策ではあるが、それによる不具合や対策を何も考えていない。北海道でいち早くその事を決め、何か好評だから国でもやろう!と決めた感じに見える。 首相は、下々の国民を深く考えていない様にさえ感じる。韓国の大統領は嫌いだが、国民の目線に立って対策を立てている様に感じる。
イベントなどなど、人が屋内に多く集まる事が自粛され、3月1日から始まった卒業式も小規模に行われている。それに伴い祝宴会が中止になって、飲食業ではキャンセルが相次いでいる様です。また、結婚式を延期するなども起きている様だが、葬式は行わざるをえないだろう。
秋田県では、ウイルスの発症がまだ報告されていない。
クイーンエリザベス号から下船した乗客は秋田県にもいた様だが、その後何のニュースも流れないので経過は順調なのだろう。感染者が出ない地域は、特別な対策をしている訳ではない。外部から人が入らない、だから感染しない。そういった地域は、観光途上国であるとも思える。感染者が出た時から、イベントの自粛を強くそして具体的にしていたら感染者も絞り込めていたと感じる。 と、簡単に言えるが、経済的な事を考えると単純にはいかないのだろうなぁ〜。
紙類が買えなくなるという異常な事態はまもなく終わるだろう。
しかし、新型コロナウイルスがどこまで拡大するかは誰もが予測出来ないだろうし、封鎖される地域も出るかもしれない。そうなれば物流が止まり、食料品や日用雑貨が手に入らなくなる。東日本大震災の時がそうだった。
それでも、水さえ十分に確保できれば生活する事が出来る。
贅沢さえしなければ、しばらくの間は生活に困る事はない。
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