稲刈りが最盛期を向かえてきた。毎年この時期になると 稲わら焼き の事が話題になる。
でも、何年位前からだろうか?昔よりかなり改善されてきた。
秋田県の取り組みです。全面禁止とはされているが、まだやっている人はいる。違反者に罰金・罰則はないが、氏名公表とされている。しかし、まだ一度も拝んだ事がない。
平成28年度の状況によれば
・苦情通報件数・・・・・・・・・・・・・40
・職員巡回指導日数・・・・・・・・・251
・勧告件数・・・・・・・・・・・・・・・・・0
40件の苦情・通報があるのに、251日間職員はどこを巡回しているのだろう? 勧告件数0件は、焼却の程度によるのもだろうか? 全面禁止だから、焼却の程度は関係がないと思うのだが。いつだったかのニュースで、稲わら焼きを容認する様な事をどこだったかの市長が言っていた。市長の言い分は、焼却する事で肥料になり、害虫の発生を防ぐ事が目的だという。どういう経緯で決めたか知らないが、ピント外れの判断だと思った。
熊本の野焼きの事がテレビの特集でやっていた。野焼きは、たぶん全国各地で行われていると思う。野焼きの目的は、焼いた後の灰が土壌にミネラル分を補給し、また害虫の発生を防ぐとされている。野焼きは一気に燃え上がるが、稲わら焼きはくすぶり続ける不完全燃焼の様なものだ。そのため煙の量が、野焼きとは全然違う。 野焼きと混同しているのではないかと思った。
稲わら焼きは、ず〜と昔から行われていたと思う。しかし問題化され始めたのは、自分が中学生頃からだったと記憶している。 稲わらスモッグ が問題化された元にあるのが、農業の機械化が進んだ事によるものだと聞いた事がある様な気がする。昔は稲を手で刈っていたため、脱穀した後に稲わらが残った。そのわらで縄やムシロにしたり、積み上げて堆肥にするなど活用されていた。 しかしコンバインが普及し、稲わらが粉砕されて田んぼに残る様になった。そのため、田んぼに残った稲わらを焼いて肥料にする様になった。
いつ頃からだろうか、稲わらや籾殻を活用する手段が多く考えられ実用化に向けている。
もみがらエコボード
形や大きさも自由に作られ、色や模様も付ける事が出来る様です。
もみがらボイラー
籾殻を燃料にして熱を出す機械です。主にハウス等に活用されている様です。
排出されるくん炭は、田んぼの土と混ぜあわせ土壌改良を行う事が出来る。
能代バイオマス発電所
主に木質チップ・樹皮・おがくず・廃材等を燃料にしてますが、稲わら等も活用している様です。
潟上市・バイオメタノール工場
籾殻・稲わらからメタノールを生産しています。 製造コストは、現在 1㍑ 90円の様です。その内、エタノールを作る費用が40円で、稲わら等を回収する費用が50円だそうです。もし、強制的に持ち込みをさせる様にすれば回収費用がかからないので、1㍑40円が製造コストになる。
米の生産量の多い県は稲わらスモッグが深刻化し、その対策に取り組んでいる様です。資源は なげる 程あるのだから、それを活用していく事は秋田の発展にもつながる。
稲わらを焼却する農家はほとんど無くなったが、まだ一部では行っている農家もある。また、全面禁止期間をはずし焼却している所も見る。何か、当たり前の様に火を付けている姿を見ると うしろこべどご、ぶったらぎてぐなる のは、自分だけではない様に思う。
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