がっこちゃっこ

去年の12月初めに、たくあんを漬けた。前年のたくあんの出来が良かったので、今回は倍位の量を漬け込んだ。前回に使ったレシピをそのまま使ったが、前回は玄米を少し固く炊いてしまったので今回はかなり柔らかく炊いた。


今年も中々良い感じに漬け込まれている。たくあんを漬ける時に重石を乗せると水分が出てくる。その水分に薄く膜が出来ていた。12月は比較的に暖かい冬だったので醗酵し過ぎたのかな? と心配したが大丈夫であった。


出来具合も丁度良い感じです。  食べてみると 「美味しい!!!!」 しかし、少し あまかった。自分の作るたくあんは、レシピよりザラメと漬物の素を少し多く入れ甘みを強くしている。 ただ あまかった というのは甘みが強すぎたという意味ではありません。塩分はレシピ通りの配合にしたつもりだったが、少ししょっぱさが足りなかった。あまかった というのは、塩気が足りなかったという意味になります。

「えのがっこ、あめしてがっこちゃっこさだば丁度良いども、ちょっとあめぐしてしまった」。標準語に書き換えると「家の漬物、甘くてお茶請けには丁度良いけれども、少ししょっぱさが足りなかった」という事になるだろうか。

「あめぐ、あめがった」 という使い方は、あまりしないかもしれない。漬物の場合、「あめしておがずになね」と言えば、しょっぱさが足りないと解釈するし、「あめして、がっこちゃっこさだば丁度良い」と言えば、甘くてしょっぱさが足りないと解釈する。秋田弁に限らず、日本語には一つの言葉を状況により解釈する曖昧さがあると思う。

老人の集まり等では、自家製の漬物を持ち寄ってお茶会をする事が多い。「がっこちゃっこ」という言葉がある通り、普通の風景だ。

今年のたくあんの出来は、がっこちゃっこに丁度良い。それと、酒の肴にも丁度良い。塩分が少ないと醗酵しやすい。今年の冬は暖冬と予想されているので、暖かくなって発酵が進むと乳酸菌が増え酸っぱくなってしまう。腐っているわけではないが、酸っぱくなると美味しいと感じなくなる。

あめる という言葉がある。
前出の言葉と似ているが意味は全然違い、腐る、もしくは変質するという意味がある。自分の作ったたくあんは 「あめして、あめがら、あめる」 可能性が高い。ややこしい言葉だ。

13日に「おかしな刑事スペシャル」が放映された。このシリーズは、好きな番組の一つです。今回は、秋田県北秋田市も舞台の一つになっていて、大臣が秋田県選出の国会議員という設定になっていた。 その大臣の言う秋田弁が変だ。東北弁=ズーズー弁と解釈しているのではないだろうか?標準語を変に濁らせたり、語尾に変な言葉を付けたりして方言として使うのが全てのドラマや映画に感じる。

ドラマの中に秋田弁ホステスこまちちゃん役で「松田るか」さんが出演している。確かに作られた秋田弁ではあるが、妙に違和感がなく聞けたので秋田県出身かと思ったら沖縄県出身の方だった。 セリフの中に 「しったげ」 という単語を聞いた。「しったげ」という言葉は日常的に使われている言葉で、「しったげどでした」 という様な使われ方をした場合、「とても驚いた」という意味になる。 とてもと言う意味なので、色々な言葉にこの「しったげ」という言葉は使われる。 普段使っている言葉を聞くと、耳に心地良い。
鴨志田刑事の別れた妻が秋田県出身という設定も、今回始めて知った。

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