4月から能代工業高と能代西高が統合し「能代科学技術高校」が開校する。それに伴い新しい校歌が発表された。
詞は去年の7月から公募され、県内外から55点の応募があった様です。その詞を両校の生徒やPTA、同窓会などの代表者及び、生徒らを対象にしたアンケートで詞が決まった様です。歌詞には「東雲原」と「盤若の丘」といった両校の現在の所在地や能代の自然が入り、両校が統合し共に能代を発展させようという意味が込められている様に感じる。その曲を聞いてみると、ま〜校歌らしい校歌に聞こえる。
出身校の校歌を覚えている人はどの位いるだろうか?自分は二小・二中・商業(現・松陽)と進んだが、小学校と高校の校歌は完全に忘れた。しかし、中学校の校歌は始めの部分だけは覚えている。たぶん、一度聞けば思い出すだろう。
二中の校歌は自分的に名曲だと思う。出来ればyoutubeで公開したい所だが、自分にはそんな技量や度胸はないし、誰か投稿していないかと思い探したが見付からなかった。 この曲を作った人は「小野崎晋三」さんという方で、県内の校歌を数多く作曲しており、秋田大学教授で「教育音楽の父」と呼ばれていた。小野崎さんの子息も音楽業界に携われている様です。
3月2日が能代西高の卒業式で、3月3日が能代工業高の卒業式になっている。この日の校歌が、内外に示す最後の歌唱になるだろう。あまり話題になる事がなかったが、二ツ井高校も3月で閉校になり、4月からは「能代高校定時制」として始まる事になる。二ツ井高校は、元々能代高校の定時制分校として始まったため元に戻る感じになるのかな? 3月1日が二ツ井高校の卒業式なので、これも最後の歌唱になるのだろうか? 4月以降は、能代高校・二ツ井高校、どちらの校歌が使われる事になるのだろう。
県公立高校入試一般選抜の志願先変更が、2月22日で締め切られた。試験は3月9日に実施され、17日に合格発表が行われる。
新聞に県公立高校の志願状況が載っていた。全日制の県全体の志願倍率は0.87で、去年より0.04落ちている。 能代科学技術高校の部分を見てみると、工業側が0.58で去年より0.07落ち込んでおり、農業側は0.81で去年より0.09落ち込んでいる。 県北全体の志願倍率は0.83で、去年と同率になっている。能代山本だけを見てもほぼ同率で、能代科学技術高校程は落ち込んでいない。統合によって学校の魅力が薄れたのだろうか?
県中央部の秋田市周辺を見ると、ほとんどの学校が1倍を超える志願倍率になっている。数年前の事になるが、所用で羽越本線に乗り新潟方面に行った。丁度通学時間に当り、秋田駅から多くの生徒が乗り込んで来た。どこで降りるのだろう? と見ていたら、そのほとんどは本荘駅で降りた。たぶん、秋田市内に住んでいるが、市内の高校は倍率が高いため他の地域に分散した生徒達だと思う。
自分が商業高校に通っていた頃、青森県岩崎や深浦から通学していた人が何人かいた。商業に来る位だから、工業や能代高・北高にはもっといたと思う。わざわざ青森県からと思うだろうが、青森市や弘前市に行くよりも能代市の方が近いかもしれない。能代市からも秋田市内の高校に通う人もいる。隣の三種町であれば、能代市に来るのと秋田市に行くのとでは大きな時間的違いは無いから、能代市から通う生徒より秋田市に通う生徒は多いかもしれない。 反対に秋田市から能代に通う生徒は、能代工バスケ部は例外としてほとんどいないと思う。
秋田市内の高校に通うメリットは何んなのだろう。学校時代を通してろくに勉強をしてこなかったから分からないけど、秋田市内の高校の方が勉強レベルが高いのだろうか?それとも、他とは違った学科やそのレベルもあるのだろうか?
能代市の地元紙には、毎月能代市の人口動向が載っている。それによると、人口は102ヶ月連続で減少している。つまり、8年半も減少し続けているのです。それに加え、少子高齢化により子供の数は大幅に減っている事になる。その影響は様々な所で出ている。以前、自動車学校の事について書きました。
能工・西高の統合もそうだし、志願倍率が1を切っているのもその表れだろう。市には、それらに対しての具体策が見えない様な気がする。そのためこの現象はまだまだ続き、近い将来に高校は1校あればいい様になるのではないだろうか。 今回の能工・西高の統合もそうだ。単純に2校を一つの屋根に納めた感じがする。新校ではあったが中身は何も変わらず、そこに受験生は魅力を感じなかったため志願倍率にそれが表れたと思う。 統合は昨日今日決まった事ではなく、数年の準備期間があったと思う。その間に、何か新しい要素を入れる事は出来なかったのだろうか? 役所的に、ただの経費節減であれば何の意味の無い統合になってしまう。ただ、公立校であるから能代高や松陽の兼ね合いもあるので、そう単純でない事も確かにあると思う。いっその事、将来を見据えて全てをまとめ1校にすればどうだろうか?
能代市の中心地は、ドーナッツ化現象により衰退しきっている。現実的ではないかもしれないが、市の中心地に総合高校を1校建ててはどうだろうか? そうすれば学科も増やせるし、学習内容も変わると思う。例えば、普通科の勉強をしながら実業の知識も得る事が出来る。商業から農業まで一通りの実業の知識を得る事が出来るし、専門一本で学ぶ事も出来る。様々なコースで学ぶ事が出来れば、将来の自分の進路を決めやすくなる様な感じがする。また、中高一貫校にすれば、さらにその進路は確実になるような気がする。 大きな学校が市の中心部にある事によって学園都市となり、人の賑わいも出るだろう。そうなると必然的に商業施設が集まり市の活性化が進む事になる。 学校のレベルが上がると、秋田市やそれ以外からも生徒を呼び寄せる事が出来るのではないだろうか。そうなれば民宿やアパートの需要が出来、さらに活性化される。
何の影響力も根拠も持たない者のたわごとであるため、これらの事を現実化させるには不可能かもしれないし問題もあるかもしれない。 仮に、1校の総合高校になったとしても、これを安直に郊外に建設するのであれば能代市にとって良い事にはならない様な気がする。
商品に付加価値を付ける事によって、その商品の魅力が増える事もあるし儲ける事が出来る。 学校も同じだと思う。
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